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のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容を扱っています。不定期更新ですー。

5/25 英+歴:「聖霊(せいれい)」と死者、鬼と人 ~色んなゴースト~

国語 社会 英語

 英語の話ー。
 キリスト教*1の「聖霊」や、日本の「鬼(おに)」に関する話を英語から。


 「ゴースト(ghost)」は日本ではよく「幽霊(ゆうれい)」「亡霊」と訳されます*2
 なんだかホラーっぽい単語ですが。
 中には「holy ghost(ホーリーゴースト)」、つまり「聖なる(holy)」「幽霊」という不思議な存在もいます(おわします)。

 それはずばり、キリスト教の「聖霊(せいれい)」のことです。
 「聖霊」というのは、しばしば人に宿って言葉を伝えたりする存在のことです。
 【他にもいろいろありますが、細かいことは省略】

 現在では「holy spirit(ホーリー・スピリット)」と訳されているようですが、
 ネットで調べたら、どうやら昔は「ghost」も怖い意味ではなかったようですね。
 だから「ホーリーゴースト」という訳があるのだと思います。
 歴史の中で、死者に対する考え方、というのが変化したということでしょう。
 ……ゲームだと闇属性っぽいゴーストに「holy」で光属性も兼ね備えるとか最強じゃないか*3、とか個人的には思ってしまいますが。

 ちなみに日本でいう「守護霊(しゅごれい)」のポジションは、欧米では「守護天使(しゅごてんし)/guardian angel(ガーディアン・エンジェル)」*4が担当しています。
 日本ではしばしば亡くなった人が守護霊になってたりするので、
 (両方ごっちゃにすると)「幽霊」と「聖」というものは、考えていたほどはそう遠くないのかもしれません。


 ちょっと話が変わりますが、日本の「鬼(おに)」という言葉も歴史の中で変化しています
 「鬼」というと「人間ではない種族」とか、虎の毛皮を着てるイメージもありますが、
 昔は「死者(ししゃ)」、つまり死んだ人のことを指しました。
 だから昔は亡くなることを「鬼籍(きせき)に入る」と言ったわけです。
 
 wikipediaとネットを見てると中国の「鬼」の字がもともと「亡霊」という意味のようです。
 だから「魂魄(こんぱく)」(「魂」の意味)という漢字にはどちらも「鬼」の字が入っているわけですね。
 そして、日本語の「おに」は「隠(おぬ)」から転じたようで「見えざる不思議な力」という意味だったそうで。
 その中国から輸入された「鬼」の字と日本の「おに」が合体して、現在の「鬼(おに)」という言葉になったようですね。

 現代の「鬼(おに)」を英語にすると「ogre(オーガ)」「demon(デーモン)」という訳が当てられますが、
 昔でいう「おに」とはちょっと違うものになってしまう訳ですね。

 「鬼」もゲームで言うと闇属性っぽい言葉ですが、
 日本では「鬼神(きしん)」って言葉もあるくらい、実は「鬼」と「神」は離れてはいません。
 【日本語の「神」≠キリスト教圏の「God」(唯一神)なので注意*5
 あと意外と「非情」な存在とも捉えられてはいません。
 『古今和歌集』にも「目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ~」という部分があります。
 まあこれは「短歌*6すごいぜ」ってことですが、全く「もののあはれ」が分からん存在とは捉えられていないわけです*7


 まとめると
 「聖霊」=「holy spirit」もしく「holy ghost」
 「むかしの『鬼』や「おに」」≒「ghost」 
 みたいな感じですね。ゴーストが二つを繋いでしまった……。


 一般に「光と闇の対立」という構図は分かりやすくはありますが。
 言葉1つも歴史の中で色々変化するわけで。
 そこら辺の入り乱れ具合を見てみると、当時の色んな考え方が伺えたりします。 
 国語とか英語、歴史をやる時はそんなことを考えてみると面白いかもしれません。


 まあそんな感じで~。


◆用語集
聖霊(せいれい):聖なる霊(れい)。詳細は本文参照。
 英語では「holy spirit(ホーリー・スピリット)」「holy ghost(ホーリー・ゴースト)」など。

・幽霊(ゆうれい):死んだ人の霊。
 英語では「ghost(ゴースト)」。また「phantom(ファントム)」*8や「specter(スペクター)」*9という言葉を使うこともある。
 悪い幽霊、人に害をなすものは特に「悪霊(あくりょう)」という。
 関連用語:「ハロウィン」*10


守護天使(しゅごてんし):ある人を守護する天使。主にキリスト教の概念。
 英語では「guardian angel(ガーディアン・エンジェル)」。

・鬼(おに):日本の妖怪(ようかい)*11。怖い存在。
 日本の有名な鬼には「酒呑童子(しゅてんどうじ)」*12、「茨木童子(いばらきどうじ)」などがいる。
 また「鬼子母神」については過去記事参照*13
 だが現代ではゆるキャラになってたりマスコットになってたり。
 昔話によく出てくる。仏教の地獄では鬼が働いていると考えられている。
 何故に肌が赤かったり青かったりするかというと、
 「外国人を見て化け物だと思った」「山*14に住んでる人を見て〃」とかいう説がある。
 要は「知らん人を見て妖怪だと思った」的な。
 昔読んだ妖怪の本には、鬼は「山で製鉄に関わっていた人」がモデルという説が載っていた。
 赤・青の肌は「赤銅(しゃくどう)」「青銅(せいどう)」などの金属の象徴だという。

 人を食ったりして怖いはずなのだが、『泣いた赤鬼』『こぶとりじいさん』等では人間と交流している。
 悪い人を懲らしめる役割として登場するパターンもある。
 当たり前だが色んな人が鬼の話を考えるので、総合すると設定は矛盾だらけである。
 さすが日本、ゆるいぜ。と思ったが、海外のキリスト教圏でも、
 許されない存在であるはずの悪魔がユニークな動きしたり人間を助けたりもすることがある。
 (まあ人を騙そうとして失敗した例が多いのだが)
 なので、「昔っから存在するものはネタにされやすい」ということだろう。

・魂魄(こんぱく):ざっくり言うと魂(たましい)のこと。
 だが本文でも書いたように「魂(こん)」と「魄(はく)」は違うもの。
 古代中国由来の概念と考えられる。

古今和歌集(こきんわかしゅう):平安時代の和歌集。
 「紀貫之(きのつらゆき)」「小野小町(おののこまち)」など有名な人の和歌が入っている。
 ……今で言うと「グレイテスト・ヒッツ・アルバム」みたいな感じか。


benkyoumemo.hatenablog.com

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*1:キリスト教」については12/17 社会:水と宗教の話(ざっくり仮説) - のっぽさんの勉強メモ参照。

*2:日本の有名な「怨霊(おんりょう)」については4/21 歴史:ジョブチェンジ/「きよもりは だじょうだいじんに なった!」 - のっぽさんの勉強メモも参照。

*3:暖流・寒流の記事でも似たようなことを書いている。詳細は 1/11 地理:「暖流」+「寒流」=「魚フィーバー」! - のっぽさんの勉強メモ 参照。

*4:「天使(てんし)」については 12/11 歴史:モンスト、堕天使と西郷さんと作曲家の乱舞 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「神(かみ)」については3/3 国語:運命(うんめい)、神(かみ)、そして社会(しゃかい) - のっぽさんの勉強メモも参照。

*6:「短歌(たんか)」については1/2 学習:『語群(ごぐん)』でそれっぽい世界をつくる! - のっぽさんの勉強メモ参照。

*7:昔話だと、意外と歌や笛を合わせて)来たり、一緒に踊ったりもします。

*8:「phantom(ファントム)」については 12/9 英語:色んな「phantom(ファントム)」 ~怪人、自動車、戦闘機~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「スペクター」については 1/20 理+英:スペクトル/「光」と「幽霊」の意外な関係!? ~spectrumとspecter~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:「ハロウィン」については 7/26 英語:treat/モンスター、ハロウィン、そしてトリートメント! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:「妖怪(ようかい)」については5/23 英語:「妖精(ようせい)」と炭酸(たんさん) ~スプライト~ - のっぽさんの勉強メモ参照。

*12:酒呑童子については5/25 国語:鉞(まさかり)/魔王とマサカリと金太郎! - のっぽさんの勉強メモ参照。

*13:2/20 社会:悪→善チェンジ ~ランダは白魔術を覚えた!~ - のっぽさんの勉強メモ

*14:「山(やま)」については 12/26 英語:単語/関係を意識してみる - のっぽさんの勉強メモ を参照。