のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

9/28 国+英他:池(いけ)の「ヌシ」は「ガーディアン・スピリット」ですか? ~色んな「主(ぬし)」の話~

 国語+英語+社会+ゲームの話ー。
 本当にガーディアンかは、その「主(ぬし)」によって異なるかもしれません。


 何かの主人などを表す「主(ぬし)」という言葉と、
 その訳語「master(マスター)」や、「guardian spirit(ガーディアン・スピリット)」などについての話です。



 前置き。
 筆者が和英辞典で調べものをしてたのですが、
 そこで見つけた「主(ぬし)」という言葉が面白かったのでその話を。


 まず「主(ぬし)」とは①「主人(しゅじん)」などをあらわす言葉ですね。
 あと②「持ち主(もちぬし)」を表したり、
 または③池や森に棲んでいる(古い)動物を「ヌシ」と呼んだりもします。


 それぞれざっくり説明すると、

 ①「主人(しゅじん)」というのは「リーダー」であり、部下などがいる場合はその上に立つ人ですね。
 昔は「夫(おっと)」である男性が家族の「主」(いわゆる「家長(かちょう)」)とされてきたためか、
 夫婦の男性の方を「主人」という呼び名は今でも残っております。
 (「旦那(だんな)」という言葉も似た意味を持っていますね)

 ②「持ち主」(もちぬし)の場合は、ある物を持っている人のことですね。

 で、③池とか森とかの「ヌシ」の場合は、大体そこに古くからいる動物を指します。
 そこのボスとみなされることも多いですね。

 それぞれに意味がありますが、どれも「他のものを支配する」みたいな、力を持っているイメージですね。



 で、話を戻すと「主(ぬし)」という言葉を和英辞典で調べてみたのですが
 ①の「主人(しゅじん)」は英語で「master(マスター)」
 ②の「持ち主」は英語で「owner(オーナー)」といった感じでした。
 これらはカタカナ語でもよく聞く言葉ですね。


 …で、ここまでは想像の範囲内だったのですが、
 なんと③の池や森の「ヌシ」は、英語で「guardian spirit(ガーディアン・スピリット)」や「genius(ジーニアス)」でした。
 やたらカッコいい…。

 「guardian spirit(ガーディアン・スピリット)」は直訳すると「守護精霊(しゅごせいれい)」みたいな感じですね。
 多分古い動物の「ヌシ」が、その場所を守っているとみなされたのだと思います。
 (日本の文化の影響の気もしますが、西洋でも同様の話はあるので由来は不明です)


 で、「genius(ジーニアス)」は「天才(てんさい)」という意味が有名なのですが、
 英和時点で調べてみると「守護神(しゅごしん)」と言った意味もありました。上記のものはこの意味ですね。
 「genius」には「才能(さいのう)」や「精神(せいしん)」「霊(れい)」*1と言った意味があったので、
 元々そういった広い意味だったのかもしれません。
 むしろそういった「パワー」*2を備えた人が「天才」、とされた可能性もありますね(いわゆる「神がかり」、「神ってる」みたいな感じです)。


 まあ、霊とかそういう話を挟まないならば、むしろ「ヌシ」の訳語は「boss(ボス)」とか「big animal(ビッグ・アニマル)」、「old animal(オールド・アニマル)」といった方がわかりやすいかもしれませんが。



 池や森の「ヌシ」とかは、(そういったものが近くにあれば)子供のころに出会う可能性もある単語ですが、
 今回調べてみると、わりと意外な訳語でしたね。

 釣り要素のあるゲームでは時々「この池のヌシを釣り上げろ!」みたいなミッションもありますが、
 英語にして「この池の『guardian spirit(ガーディアン・スピリット)』を釣り上げろ!」とすると、なんかインパクトありますね。悪いことしてる感もあります。


 まあ公園や釣り場によって、ルールやマナーがあるので、それを守るのがいいかと思います。
 でないとその公園の持ち主(owner)だけでなく、池のヌシ(guardian spirit)にも怒られてしまうかも?



 まあそんな感じで~。



◆用語集(※人名・神名等敬称略)
・池(いけ):
 英語では「pond(ポンド)」、「pool(プール)」*3など。
 関連用語:「湿地(しっち)」*4、「バイオーム」、「ゴイサギ五位鷺)」*5、「アメンボ/pond skater(ポンド・スケーター)」*6、「スイレン(睡蓮)」*7、「ヒツジグサ(未草)」、「ハス(蓮)」、「メダカ(目高)」*8


・主(ぬし):
 ちなみに「お主」(おぬし)という呼び名もある。
 関連用語:「マスター」*9、「主権者(しゅけんしゃ)」*10、「サーヴァント/召使い」*11、「ruler/支配者」*12


・ヌシ:
 関連用語:「精霊(せいれい)」*13、「妖精(ようせい)」*14、「妖怪(ようかい)」、


・守護神(しゅごしん):
 関連用語:「守護(しゅご)」*15、「tutelar/守護神」*16、「お守り(おまもり)」*17
 関連神名等:「アテナ」*18ギリシャ神話】、「ウェスタ*19ローマ神話】、「鬼子母神(きしもじん)」*20【仏教】、「吉祥天(きっしょうてん)」*21【仏教】、「蔡倫(さいりん)」*22【中国】、「ネフティス」*23【エジプト神話】、「マーキュリー」*24ローマ神話
 関連記事:『お守りを表す外国語セブン』


・お主(おぬし):
 人を呼ぶときの呼び方の一つ。
 古い時代の物語や、あるいはマンガとかでも古い言い回しを好むキャラによって使われる印象。
 とりあえず使っておけば、「長く生きてるぞ感」がでる。一人称の「ワシ」と組み合わせるとさらに出る。
 あまり丁寧な言葉ではないかもしれないが、アニメや漫画のいわゆる「ロリババア」キャラが使ったりする。


ロリババア【アニメ・漫画・ネット・サブカルチャー】:
 外見は少女・幼女にしか見えないのに、本当は長く生きている存在。
 言葉の作り方としては「ロリ」(ロリータ)+「ババア(おばあさん)」。「ババア」という言葉が入っているのはご容赦ください。
 大抵は何らかの方法(魔法や薬品など)によって寿命を延ばしたり、外見を操ったりしている。呪いなどが原因であった場合、本人が望んでいない可能性もある。
 年下に見られたいか、年上に見られたいかはキャラによって異なる。場合によってはどっちでも怒る。ハードモード。
 ちなみに男性での場合は「ショタジジイ」などというらしい。
 またファンタジーにおける長生き・外見が変わらない種族は人間からすると「ロリババア」や「ショタジジイ」に見える可能性もある。例えば「エルフ」*25などは人間よりはるかに長生きで、若い期間が長いとされる。まあ彼らにしてみれば逆に「人間って早く老け過ぎじゃない?」と思うかもしれないが。
 ちなみにこういった「外見年齢や寿命の差」はファンタジーである問題・ネタの一つであり、異種族間の恋人や友人同士の間に問題になる。逆に言えば、ドラマが生まれる要素でもある。
 関連用語:「不朽(ふきゅう)」*26


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*1:「霊(れい)」については 5/25 英+歴:「聖霊(せいれい)」と死者、鬼と人 ~色んなゴースト~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「パワー」こと「力(ちから)」については 3/6 理科:「力(ちから)」関係の英語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「pool(プール)」については 8/27 体+英他:「プール(pool)」は「水たまり」で「賭け金(かけきん)」ですか? ~色んな「pool(プール)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「湿地(しっち)」や「バイオーム」については 7/12 地理:「バイオ―ム(biome)」について ~地理をマイクラ的に見る~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:人家の池から魚を奪ったりもするらしい鳥「ゴイサギ五位鷺)」については 5/1 理+歴:「ゴイサギ」は「貴族(きぞく)」の「鳥(とり)」ですか? ~「五位鷺(ごいさぎ)」と「正五位(しょうごい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:英語では「pond skater(ポンド・スケーター)」ともいう昆虫「アメンボ」については 5/31 理+英他:「アメンボ」は「池(いけ)」の「スケーター」ですか? ~「アメンボ(水馬)」と「pond skater(ポンド・スケーター)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:池の上に浮いていることが多い植物「スイレン(睡蓮)」、「ヒツジグサ(未草)」、「ハス(蓮)」については 6/6 理+美他:「スイレン」は「ヒツジ」の「草(くさ)」ですか? ~「スイレン(睡蓮)」、「ヒツジグサ(未草)」、「未の刻(ひつじのこく)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:池などにいたりする魚「メダカ(目高)」については 7/23 理+英他:「メダカ」は「スクール」を作りますか? ~「メダカの学校」と「school(スクール)/群れ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「マスター」については 10/27 英語:色んな「スター」 ~ハムスターとシスターのポスター~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:「主権者(しゅけんしゃ)」については 5/17 社+英:「国民(こくみん)」は「国(くに)」で、「ルーラー(支配者)」ですか!? ~「people」、「nation」、「supreme ruler」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:召使などを意味する「サーヴァント」については 7/29 英語:「serve」/サーブ(serve)、サーバー(server)、サーヴァント(servant)! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*12:支配者という意味も持つ単語「ruler(ルーラー)」については 11/28 英語:ruler/「定規(じょうぎ)」と「支配者(しはいしゃ)」の関係! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*13:「精霊(せいれい)」については 5/22 理科:四大元素(しだいげんそ)の話 ~地水火風~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*14:「妖精(ようせい)」や「妖怪(ようかい)」については 5/23 英語:「妖精(ようせい)」と炭酸(たんさん) ~スプライト~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*15:何かを守ることである「守護(しゅご)」については 10/1 歴+英:鎌倉時代の「ガーディアン」!? ~「守護(しゅご)」と「地頭(じとう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*16:守護神を意味することもある英語「tutelar(チュテラー)」については 1/21 英+学:「家庭教師(かていきょうし)」と「守護神(しゅごしん)」の関係!? ~「tutor」と「tutelar」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*17:「お守り(おまもり)」や、記事『お守りを表す外国語セブン』については 1/27 社+諸外他:「お守り(おまもり)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*18:ギリシャの都市「アテナイ」の守護神とされた女神「アテナ」については 11/1 歴史他:すごいよ!ゼウスさん ~社会科、理科、ゲームを貫く名前~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*19:ローマ神話で、家庭の守護神でもある女神「ウェスタ」については 12/15 英+生:「ベスト(best)」な「ベスト(vest)」はどれですか? ~英語と服の「ベスト」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*20:のちに仏教の守護神となった「鬼子母神(きしもじん)」については 2/20 社会:悪→善チェンジ ~魔女ランダは白魔術を覚えた!~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*21:仏教の守護神とされる女神「吉祥天(きっしょうてん)」については 6/17 社+ゲーム:「女神(めがみ)」がテストを助けてくれる!? ~「ラクシュミー」と「吉祥天(きっしょうてん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*22:紙の守護神ともされる人物「蔡倫(さいりん)」については 1/12 歴史:マイナーに見えて大切なこと~「紙(かみ)」編~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*23:エジプト神話で死者の守護神とされた女神「ネフティス」については 9/21 歴史+ゲーム:「お酒」と「冥界(めいかい)」と「ネフティス」さん! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*24:ローマ神話で旅人や商人の守護神とされた神さま「マーキュリー」については 3/12 理科:天体(てんたい)/神の名は星(ほし)になりました - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*25:ファンタジーの種族「エルフ」については 1/2 学習:『語群(ごぐん)』でそれっぽい世界をつくる! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*26:「不朽(ふきゅう)」については 2/9 国+こころ:「不朽(ふきゅう)」って何ですか? ~「不朽」と「朽(く)ちる」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。