11/1 歴史他：すごいよ！ゼウスさん　～社会科、理科、ゲームを貫く名前～

　歴史の話ー。以前の過去記事*1のある意味続きです。
　ギリシャ神話*2の主神（しゅしん）*3「ゼウス」（敬称略）についての話です。

　以前、音楽についての過去記事でギリシャ神話の主神「ゼウス」さん（以下敬称略で「ゼウス」）を紹介しましたが

　んで、今日、社会科についての調べものをしていたら
　高校の「現代社会」についての用語集で「ゼウス」という名前が出てきました。
　それでもちろん、世界史の用語集の方にも「ゼウス」という項目がありまして。
　宗教関連の用語なら分かるんですが、ある神話の（しかも外国の）神様の名前が色んな所に出てくる、というのは結構新鮮でした。

　ゼウスはローマ神話の「ジュピター」とも同一視されていることを考えると
　「木星／jupiter」という形で理科に出演しているとも言えます*4。

　今はスマホゲーム『モンスト』などで楽しそうにしているゼウスさんですが*5
　現代社会、世界史、理科に関わる、意外と勉強に縁深い存在だった……？
　というのがちょっと面白かったので書いてみました。

　まあそんな感じで～。

◆用語集
・ゼウス（Zeus）：
　ギリシャ神話の主神。説明については過去記事も参照。
　雷や天空の神とされる*6。
　ギリシャ文化にとっては神の存在が重要（神話の共有で都市同士が結びついた、など）だったためか、「オリュンポス十二神」という用語と並んでよく用語集に名を連ねている。
　ちなみに奥さんの女神「ヘラ」（もしくヘーラー）は実の姉妹らしい。
　……若干アレな気もするが、古代の神話ではよくあるエピソードである。日本神話のイザナギ・イザナミも兄妹関係であった。現代の義理の姉妹萌えとかがまだおとなしく見える
　ちなみにゼウスは父である「大地の神」クロノス*7から神々の王位の座を奪い取った、というエピソードがある。（これと似た「父を倒す」系の神話は世界で結構ある）
　そして倒されたクロノスも、実は自身の父「天空の神」ウラノスを倒して王位を奪っていた。
　つまりウラノス→クロノス→ゼウス、という感じで全部ケンカで子へと王位が動いている。すごいなこの関係。
　それでいてゼウスの娘の「アテナ」の誕生も似たような感じだったりする。ざっと説明すると
　「こんど生まれてくる子供がゼウスの王位を脅かすよ」という予言が出る→ゼウスが怖くなってゼウスの子供を身ごもった妊婦（メーティス。女神ヘラではない）ごと子供を飲み込む→なんかめっちゃ頭痛くなる→ハンマーで頭をかち割ってみると成長したアテナが登場
　……という感じである。とりあえずツッコミどころが多い。そしてメーティスさんはどうなったんだ……。

・ヘラ（Hera）：ギリシャ神話の女神。ゼウスの妻。詳細は音楽についての過去記事参照。
　ゼウスの浮気によく嫉妬している女神ということになっているのだが、大抵その嫉妬は浮気相手やその子供に行って、その人たちがひどい目に合うことが多い。
　スマホゲーム『パズドラ』『モンスト』に、夫のゼウスと一緒に登場している。

・アテナ（Athena）：
　ギリシャ神話の女神。ゼウスの娘。
　ギリシャの都市「アテナイ」（現在のアテネ *8）の守護神*9。
　父親の頭が割られて、中から成人して＆武装済みで登場！というある意味超エキサイティングな誕生の仕方をしている。勢いだけで言えば桃太郎と似ていなくもない
　彼女の持っている盾「アイギス」も有名であり、現代の「イージス艦」の由来になっている*10。
　あとアテナもやっぱり『パズドラ』や『モンスト』に出演している。
　知恵や戦略をつかさどる神である一方、激情家なエピソードも多い。
　例えば「自分はアテナより美しい」と言っていた女性「メドゥーサ」*11の髪を蛇*12に変えたり、機織り上手の女性「アラクネー」との勝負に負けて激怒し、彼女の織物をずたずたにして（これによってアラクネーは自殺*13してしまう）、死んだ彼女を蜘蛛に転生させたりしている（諸説あり）。
　「メドゥーサ」「アラクネー」というと現代のゲームでもよく出るほどの怪物キャラだが、その発生に関わっていることになる。
　（あとwikipediaによれば、美少女メドゥーサが海神ポセイドンとアテナの神殿*14、において交わっていたので激怒されたという説もある。その場合、高位の神であるポセイドンは罰せないので代わりにメドゥーサを罰したという説もある。割と不平等な気もする）
　関連用語：「ニケ」*15