国語+英語+ゲームの話ー。
タイトルの法則で行くと「減(げん)」の方は「水属性(みずぞくせい)」だったりします。
増税(ぞうぜい)や軽減(けいげん)、「増える」とか「減る」という言葉に入る、
「増」「減」という漢字の由来についての話です。
前置き。
9月も今日で最後。
そして明日から「消費税(しょうひぜい)」が10%に「増税(ぞうぜい)」されますね。
でも一部食品には「軽減税率(けいげんぜいりつ)」が適用されるらしい…
ということで色々考えていたのですが。
ふと
「『増(ぞう)』って字の左側は『土(つち)』*1なのに、『減(げん)』って字の左側は『さんずい』*2(水*3)で、違うなあ」ということが気になりました。
※
そもそもなんでこんなことを考えたかというと、英語では、反対語同士でも似ているものがあるからですね。
例えば「増える」という意味の言葉の一つに「increase(インクリーズ)」というものがあるのですが、
その反対の「減る」という意味の英語は「decrease(ディクリーズ)」であり、
後半の語幹(ごかん)*4、「crease(クリーズ)」の部分が共通しているわけです。
これに比べると、「増える」と「減る」という言葉は形も大きく違い、あまり共通点がない感じがしますね。
ということで、手元の漢和辞典で調べてみると。
「増える」の「増」という字の左側の「土」はそのまま「土」の意味なのですが、
右側の「曽」という字は、「かさねる(重ねる)」とか「ます(増す)」という意味があるのだそうです。
なので「増」という字は「土を重ねる」という意味なのだとか。
確かに土は水などに比べて積み重なりやすいので、「増える」というイメージにあうのかもしれません。
で、「減る」の「減」の方ですが、
この左側は「さんずい」であり、水(みず)を表します。
で、右側の字の方(※いい漢字がありませんでした)は「たりない」という意味もあるようです。
なので組み合わせて、「減」という字は「水が少ない」という意味を表すのだとか。
例えば池の水が少なくなったのを見て、以前の水位(すいい)より「減っている」と感じる、みたいな感じですかね。
※
ということで、対義語(たいぎご)*5のペアとされやすい「増」と「減」ですが、それぞれ漢字の由来が違うようです。
だから「increase(増える)」と「decrease(減る)」のような共通点を持たず、
左側の「へん」も、土と水、というまた違うものになっています。
これらをファンタジーやゲーム的の「属性(ぞくせい)」*6的に考えれば、
「増」は「土属性」であり、「減」は「水属性」…、なんて風にも言えるかもしれませんね。
まあこれを知ってどうとなるわけでもないかもですが。
これからしばらく「増」と「減」の字は見ることが多いかと思いますので、
ついでに左側の、「土」と「水(さんずい)」に注目してみるのも、ちょっと面白いもしれませんね。
特にゲームが好きな方は、そこに「属性」を感じてみるのもいいかも?
まあそんな感じで~。
*1:「土(つち)」については 5/22 理科:四大元素(しだいげんそ)の話 ~地水火風~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「さんずい」については 6/10 国語:足し算漢字クイズ! ~「さんずい」編~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「水(みず)」については 12/16 地理:都市運営ゲーム/「水(みず)」編ですよ、市長(しちょう)! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「語幹(ごかん)」については 10/13 英+学+ゲーム:「ズル」して「100語」を覚えるゲーム!? ~自作ゲーム『ズルワード100』~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「対義語(たいぎご)」については 11/8 国語:対義語/「非(ひ)・不(ふ)・未(み)」を国語の入り口にする!? ~打消しで作った対義語(たいぎご)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「属性(ぞくせい)」については 1/19 理科:理科の領域(りょういき)と「属性魔法(ぞくせいまほう)」の話! - のっぽさんの勉強メモ を参照。