音楽+英語+ポルトガル語+中国語+生活の話ー。
日本ではラーメン屋台などで使われた楽器「チャルメラ」と、
その英語「street vendor's flute(ストリート・ベンダーズ・フルート)」、
また関連する「嗩吶(スオナ)」や「チャラメラ」などの語についての話です。
前置き。
筆者は和英辞典で調べ物をしていると、
「チャルメラ」の語が載っているのを見かけまして。
面白かったのでそのあたりの話を。
※
まず「チャルメラ」というのは楽器の一つですね。
Wikipediaによれば、木管楽器(もっかんがっき)の一種とのことで。
筆者のイメージでは、「昔の屋台のラーメン屋さんが吹いているラッパみたいな楽器」って感じです。
現代でもインスタントラーメン名で『チャルメラ』という物があるので、名前は見た方も多いかもしれません。
そんな「チャルメラ」なのですが、
手元の和英辞典には「ポルトガル語」という説明が書いてありまして。
気になってWikipediaを見てみますと、
どうも中国の「嗩吶(スオナ)」という楽器を、当時日本に来ていたポルトガル人が「チャラメラ(charamela)」と呼んだようで。
そこから日本では「チャルメラ」と呼ぶようになったということみたいですね。
(※説明を見ていると中国の「嗩吶(スオナ)」も上記の「チャラメラ」と元は一緒っぽいのですが、話が長くなるのでここでは略)
なので思ったより「グローバル(global、世界的)」な楽器であったようですね。
またちなみに上記の和英辞典によれば、「チャルメラ」は英語では「street vendor's flute(ストリート・ベンダーズ・フルート)」となっておりました。
「street vendor(ストリート・ベンダ-)」は「露天商(ろてんしょう)」…つまり道で商売する人、という感じなので、
「street vendor's flute」は直訳すると「露天商(ろてんしょう)のフルート」みたいな感じですね。
なので上記のことを合わせると、
「『チャルメラ』は『グローバル(global)/世界的』な『フルート(flute)』*1!」と言えるかもしれません。
…急にすごいオシャレな感じになりますね。
「チャルメラ」にはラーメン屋台などの素朴(そぼく)なイメージがあったので、面白い感じがします。
※
今はラーメンの屋台もあまり見かけないので、
日本では「チャルメラ」の音もあまり聞かないかもですが。
でも外国では結構使われていたり、あるいは仲間の楽器が活躍しているようですね。
(※例えばYoutubeには「嗩吶(スオナ)」のカッコいい演奏動画がありました)
チャルメラの音を聞いたことがあるかは、年齢や人によって違うかと思いますが。
でももし外国…外の世界(globe)に行った時、特徴的な笛(flute)の音を聞くことがあれば。
それが実は「チャルメラ」かも?と考えると、ちょっと面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
*1:「フルート」や「笛(ふえ)」については 11/15 音+英:「祭り(まつり)」では「フルート」を吹きますか? ~「笛(ふえ)」と「flute(フルート)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ちゃらちゃら」については 11/17 音+英他:「小銭(こぜに)」の鳴る音は「ジングル」ですか? ~「ちゃらちゃら/jingle(ジングル)」と『ジングルベル』の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。