生活+英語+国語+社会の話ー。
「これが他とは違う、『本物』の『軍手』ですよ…」的な話ではありません。
色んな作業で使え、手(て)を守ってくれる「軍手(ぐんて)」と、
その英訳「work gloves(ワーク・グローブス)」の話などを。
由来と「軍隊(ぐんたい)」*1の話をしつつ。
前置き。
まず「軍手(ぐんて)」は、作業(さぎょう)などで使う手袋(てぶくろ)ですね。
直接触ると危ない物から手を守ったり、滑り止めの機能を果たしてくれたりします。
色んな種類がありますが、綿(めん)っぽい物が安く売られている印象もあり、
割と気軽に、草むしりとか工作(こうさく)などにも使える感じですね。
そんな身近で聞き慣れた印象の「軍手」ですが、
ふと「なんで『軍』の字が入っているのだろう?」と思いまして。
調べてみると、そもそも「軍隊(ぐんたい)」で使われていたようですね。
まず筆者の国語辞典にも、軍手は「もともと軍隊用であった」と書かれており、
またWikipediaには「軍手」は「軍用手袋(ぐんようてぶくろ)」の略とか、
さらに江戸時代の末期から使われ始めた、という話が書いていました。
そこで「元々軍用なら『military(ミリタリー)/軍の』という語が英訳に入ってるかな?」等と思いつつ、
和英辞典で「軍手」を調べてみると。
そちらの英訳は「work gloves(ワーク・グローブス)」となっていました。
「work(ワーク)」は「作業(さぎょう)」など、
「gloves(グローブス)」は「手袋(てぶくろ)」などの意味なので、
直訳としては「作業用手袋(work gloves)」という感じでしょうか。
特に「軍用」という感じはしませんね。
でも今の一般の「軍手」は、こちらの意味(work gloves)に近いかもしれません。
なのである意味では、
「(今の)『軍手(work gloves)』と(昔の)『軍手(軍用手袋)』は違う!」と言えるかもですね。
武器よさらば…みたいな感じで格好良い気もします。
※
さてそうは言っても、現代の世界も色々物騒(ぶっそう)で、
戦争、またそのきっかけは、色んな所に転がっている気もします。
戦争になっても、身近な「軍手」で戦場へ…ということはあまりなさそうですが。
それはそれとして多くの人が戦場に駆り出され、
本来の「軍手(軍用手袋)」をはめなきゃいけない…という事態は避けたいですね。
(少数の人ならいいのか、というと難しい話なのですが)
やはり「軍手」は「作業用手袋(work gloves)」にとどめて、
「『軍手』って『軍用手袋』だったらしいけど、今は名前の意味が無いよなー」
…なんて言える世の中が、良いのかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・軍手(ぐんて):
関連用語:「キャンプ」*2
関連記事:『キャンプに関わる英語セブン』*3
*1:「軍隊(ぐんたい)」については 5/1 社会:「軍隊(ぐんたい)」に関しての二つの立場(ざっくり) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:軍手などがあると便利そうな「キャンプ」については 5/26 学習:テスト3/テストと本とキャンプ画面! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:記事『キャンプに関わる英語セブン』については 3/8 英語:「キャンプ」に関わる英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。