生活(技術)+英語+情報の話ー。
航空機の加速部品「オグメンタ/オーグメンター(augmentor)」と、
アプリなどでよく聞く「AR(エーアール)」こと、
「拡張現実(かくちょうげんじつ)/Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)」の話を。
前置き。
昨日テレビの『沸騰ワード10』という番組で、
航空機の装備の一つ「オグメンタ」という部品が紹介されていました。
ざっくり言うと、すごいスピードを出すための部品らしいです。
面白い名前だなーと思って調べてみると、
Wikipediaによれば「オグメンタ」は、いわゆる「アフターバーナー((afterburner)」*1のことみたいですね。
これは燃料(ねんりょう)が燃えているところにもう一回燃料を吹き付けて、すごい加速を出す、みたいな装置です。
(燃え残しも燃えるので、効率が上がりパワーが上がる感じです)
飛行機系のゲームや映画でも、見ることがある名前ですね。
ただしWikipediaによれば「アフターバーナー」は商標登録されているため、
本来は「オーグメンター(augmentor)」と呼ぶのが正しい、という話があるのだとか。
これが上記テレビで見た「オグメンタ」を指すと思われます。
ちなみにここに含まれる「augment(オーグメンテッド)」という語。
なかなか難しそうな響きの語ですが、
実は航空機を使わない方でも、関わっていることが多いかも知れません。
というのも、「AR(エーアール)/拡張現実(かくちょうげんじつ)」は、
正式名称を「Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)」というからですね。
なのでAR系のアプリを使ったことがある、という方については、
「実は『オーグメント(augment)』(のAR)があなたを助けていた!」…なんて言えるかもしれません。
…まあ一度利用しただけでは、そんなに助けられていないかもですが。
※
ちなみに「augment(オーグメント)」は「増強(ぞうきょう)」などの意味を持つわけですが、
エンジンの速度を増強するのが「オグメンタ/オーグメンター(augmentor)」、
現実を増強・拡張したものが「AR/オーグメンテッド・リアリティ(Augmented Reality)」
と考えると、なかなか面白いものですね。
この流れだとSFなどの「強化人間(きょうかにんげん)」…、
つまり、「すごい力を出せるように改造された人間」とかも連想しますが。
ただ「強化人間」はSF作品の中では大体ひどい目に遭ったり、性格がアレなことになっていたりもします。
なので「強化したから幸せになったぜ」、「オーグメント(増強)に助けられたぜ」とは言いにくそうですね。
何かを一生懸命やっている時は、
「手っ取り早く上達しないかなー」なんて気分にもなるかもですが。
自分だけは簡単に「増強(オーグメント)」しない方が、良いのかもですね。
まあそんな感じで~。
関連用語:「ジェット機」*2、「ジェットエンジン」、「ジェット(jet)」
*1:「アフターバーナー」については 9/4 国+英:お香は「バーナー」で燃やすもの!? ~「香炉(こうろ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ジェット機」、「ジェットエンジン」、「ジェット(jet)」については 2/23 生+英他:「飛行機(ひこうき)」で「アクセサリー」は作れますか? ~飛行機の「ジェット」と、宝石の「ジェット/黒玉(こくぎょく)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。