国語+こころ+社会の話ー。
話し合いなどの「最後」に出てくる物、「結論(けつろん)」と、
実は「最初」から結論が決まっていること、「結論ありき」の話を。
思いつきなので雑文です、すみません。
前置き。
何日か前、「再考」や「リサイクル」の記事の中で
「現代では、すぐ物を捨てて新しい物を買いがちだから~」みたいなことを書きましたが。
ふと考えると、現代では「中古売買サービス」や「レンタル」の商売も多いので、
(それらが無い状態より)そんなにすぐ物を捨てるとか、新しい物を買う、という感じでもないかもしれません。
実際の所はちゃんとチェックしてみないと分かりませんが、
まずそれらのサービスのことを考えずに、「現代では~」と語ってしまうのは、不公平でしたね。反省です。
なので筆者は(勝手な)イメージや「偏見(へんけん)」…偏った考えを持っていた感じですが、
これらの言葉からふと、「結論(けつろん)ありき」という言葉を思い出しました。
「結論(けつろん)」は、話し合いや考えの最後(さいご)に出てくる結果、判断のことですが、
「結論ありき」とは、その結果が、話し合いなどの前、最初(さいしょ)にすでに決まっている感じですね。
例えば学校の学園祭(がくえんさい)で、
クラスの出し物について、話し合いがなされたとしても。
その前から浦で「出し物はオバケ屋敷にする」と決まってしまっていたら、それが「結論ありき」という感じです。
皆に知らされていなかったら、何のために話し合いをしたのか…とガッカリしそうですね。
(まあ知らされていたら、そもそも話し合いをしない気もしますが)
つまり、色々(自由に)話し合って「最後」に出るはずの「結論」が、
「結論ありき」では「最初」に決まってしまっている…、
「『最後』が『最初』に決まっている!」という感じかと思います。
…矛盾のようで矛盾ではないですが、シュールですね。
悪いことだけではないのかもですが、ちょっと「やらせ」みたいな感じもします。
※
この「結論ありき」の話と、筆者のイメージ(偏見)の話は少し違うかもですが。
「○○はこういうものだから~」と先に決めてしまっている所は似ているかもですね。
そうすると視野(しや)が狭くなって、考えが浅くなったり、
話し合いの途中で良い考えが出てきても、それを無視することになる…などのデメリットがありそうです。
若い方々にとっては、特に「将来の夢(ゆめ)」や「進路(しんろ)」が、絡む話かも知れません。
例えば「絶対○○になる!」と強く思うのはいいですが、
途中でなりたい物が変わったり、また事情が変わってくることもあるかもです。
その時にどう考えるか、再考するか…というのは重要な話かもです。
まあどの道が良い、などとは簡単には言えませんが。
「絶対○○!」と強く思った時は、
一緒にそれが「結論ありき」になっていないか、考えてみるのも良いかもですね。
もしかすると、自分にとってより良い「結論」に、たどり着きやすくなるかも?
(チェックの結果、今までと同じならそれでOKですし)
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにニュースとか新聞とかを見ていると、
政治(せいじ)などの世界では、「結論ありき」の話が多いのでは?みたいな話を見ることもあります。
例えば「□□について積極的に議論する」という言葉が使われる時。
それは「○か×か」を話し合うのではなく、
結局「□□が○にすることは決まっていて、速く進めたい」ということではないか…、という感じですね。
また土地や施設の問題について「地元住民からの意見を聞く」という時も、
結論は決まっていて、「聞いた振り」をしているのでは?…という指摘を見ることもありますね。
これらの問題は、政権(せいけん)や人によっても異なると思いますが、
例えば(善人でない)筆者なら、「聞いた振り」とかはやってしまいそうですね…。
なので、言葉や判断については、色々チェックした方がいいのかも…なんて思ったりします。
◆用語集
・結論ありき:
関連用語:「腹芸(はらげい)」*1、「悪巧み(わるだくみ)」*2
*1:「腹芸(はらげい)」については 12/13 国+こころ他:「政治家(せいじか)」に「腹踊り(はらおどり)」は必要ですか? ~色んな「腹芸(はらげい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「悪巧み(わるだくみ)」については 1/7 国+英他:「悪巧み(わるだくみ)」は「邪悪(じゃあく)なデザイン」ですか? ~「悪巧み/evil design(イーヴィル・デザイン)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。