国語+こころの話―。
残念(ざんねん)などの意味の印象が強い語、①「無念(むねん)」と、
何も考えず集中している…という意味合いもある、②「無念(むねん)」の話を。
「無念無想(むねんむそう)」や「無我の境地(むがのきょうち)」の話を添えて。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
まず①「無念(むねん)」とは、「残念(ざんねん)」や「後悔(こうかい)」的なイメージの言葉ですね。
誰かとの勝負で負けた時にも使う感じです。
それこそ「残念無念(ざんねんむねん)」なんて良い回しもありますし、
時代劇やホラーとかで「む、無念…」とか「この地に残された、幽霊の無念が~」なんて言葉も聞く印象です。
そんなマイナスっぽい「無念」は、できるだけ感じたくない…とも思えますが。
しかし一方で「スポーツ」等をしている方にとっては、
「無念」という語が、「うらやましいもの」と見えることもあるかもしれません。
というのも「無念」には、「集中(しゅうちゅう)」と関わる意味もあるからですね。
まず国語辞典等によれば、「無念」には②「余計(よけい)なことを何も考えないこと」という意味もあるようです。
この場合の「無念」は「雑念(ざつねん)が無い」、「集中している」って感じですかね。
(「残念」などの意味の①「無念」とのギャップが面白いです)
で、これの関連語には「無念無想(むねんむそう)」という物もあり、
漢和辞典によれば、「無我の境地(むがのきょうち)」…
つまり「とても集中した状態」の意味もある語とされていました。
ちなみに上記の「無念無想」や「無我の境地」は、
特にバトルやスポーツ系のマンガ等では、必殺技(ひっさつわざ)のように出てくることもあります。
スポーツでいう「ゾーンに入った」みたいな感じですね。
なのでスポーツ等をする方、またはそれ系のマンガを読んだ方は、
「自分も格好良く集中したいな~」と思い、
「『無念(無念無想)』は『うらやましい』!」と思ったりするかもですね。
…字面としてはなかなかシュールですが。
※
ところで、話はいきなり変わりますが、
学生の皆さまは、「夏休みの宿題」は進んでおられるでしょうか?
(ちょっとおどかす感じの文面ですみません)
もちろん、人にはそれぞれペースがあるので、
「あとですごい集中してやるから…」とか、
それこそ「『無念(無念無想)』の状態になるから…」という予定でも良いかもですが。
しかし、後でもやる気になれなかったり、トラブルも起こる可能性もあります。
②「無念(集中状態)」になれないことで宿題が終わらず、
後で①「む、無念(残念)…」と思わぬよう、
一応、事前に少しずつ進めておくのがいい…かも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・無念(むねん)【残念】:
関連用語:「無(む)」*1、「遺憾(いかん)」*2
似てる語:「無闇(むやみ)」*3
・無念(むねん)【何も考えないこと】
・無念無想(むねんむそう):
・無我の境地(むがのきょうち):
関連用語:「オーラ」*4
関連作品:『テニスの王子様』*5
*1:「無(む)」については 3/23 学習:「不退転(ふたいてん)」、「撤退戦(てったいせん)」、「全力撤退(ぜんりょくてったい)」 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「遺憾(いかん)」については 11/1 国+英他:「遺憾(いかん)」が「ない」と、どうなりますか? ~「遺憾」と「遺憾なく(いかんなく)/perfectly(パーフェクトリー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「無闇(むやみ)」については 10/23 国+理他:「闇(やみ)」が「無い(ない)」方が「失敗(しっぱい)」しますか? ~「闇」と「無闇(むやみ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「オーラ」については 7/27 ゲーム+英他:「オーラ」は「花(はな)」の「香り(かおり)」ですか? ~「aura(オーラ)」と、「花のほのかな香り」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「無我の境地」が作中で必殺技っぽく出てきたりもする『テニスの王子様』については 4/20 学+体:色んなスポーツ&部活についてのマンガメモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。