理科+英語の話―。
離れた場所をつなぐ道、「橋(はし)」と。
それに対応する英語「bridge(ブリッジ)」の、
「鼻柱(はなばしら)」、「鼻梁(びりょう)」などの意味の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
まず「橋(はし)」とは、川(かわ)などを越えるための道(みち)のことですね。
他にも谷(たに)や高所(こうしょ)など、離れた場所と場所をつなぐために、
人工的(じんこうてき)に作られたりする感じです。
対応する英語「bridge(ブリッジ)/橋」も、日本でよく聞きますね。
で、橋は大体「人間がかける物」と考えると、
生まれつきの生物(せいぶつ)の顔(かお)…、
例えば人間(にんげん)の顔には、「橋」はかかってなさそうですが。
しかし少なくとも言葉の上では、顔に「橋」っぽいものもあったりするようです。
というのも例えば英語では、
鼻(はな)に関して「bridge(ブリッジ)」の語が使われたりもするらしいからですね。
英和辞典によれば「bridge(ブリッジ)」には、
上記のように「橋」の意味もあるのですが。
他にも「橋状のもの」という意味も載っており、
その例として、「鼻柱(はなばしら)」や「鼻梁(びりょう)」といった語が挙げられていました。
これについて国語辞典とネットを合わせて見てみると、
「鼻柱(はなばしら)」とは、左右の鼻の穴の間の肉、
または鼻の盛り上がった部分や骨(ほね)のことのようです。
で、「鼻梁(びりょう)」とは鼻筋(はなすじ)を表す語で、
「鼻筋(はなすじ)」とは、眉間(みけん)から鼻先(はなさき)までの線(せん)のことらしいです。
この「鼻柱(はなばしら)」が「鼻梁」を指すこともあれば
また違う物を指したりするようなので、少しややこしいのですが。
ただ「鼻柱」も「鼻梁」も「bridge(ブリッジ)」で表されたりするようなので、
昔の英語圏の方が何かと、
「『顔』(というか鼻まわり)に『橋(bridge)』がかかってる!」なんて思ったのかもですね。
※
ちなみに、上ではテンポ上「英語」の話をメインにしましたが。
そもそも漢和辞典によれば漢字の「梁(りょう)」は、
「梁(はり)」や「橋(はし)」などの意味があるらしいです。
「梁(はり)」とは、柱(はしら)と柱の間をつなぐために横に置く木材などを表すので、
こちらもやはり「橋」っぽい気もしますね。
そう考えると「鼻梁(びりょう)」の時点でかなり「橋」に関わるので、
昔の日本でもやはり「『顔』に『橋(梁)』がかかってる!」なんて思ったのかもですね。
まあ「鼻梁」…「鼻筋」があるかは人によるらしいですが。
でも今度、鏡(かがみ)などで自分の顔を見ることがあれば、
「この『鼻』は、『橋(bridge)』っぽいかな?」なんて考えてみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに和英辞典で「鼻梁」を調べてみると、
「the bridge of the nose(ザ・ブリッジ・オブ・ザ・ノーズ)」という英訳が載っていました。
追記2
ちなみにWikipediaによれば、
眼鏡(めがね)の両レンズ(左右のレンズ)をつなぐ部分…つまり鼻にかける部分も「ブリッジ」というようです。
これは、(本文で書いたような)「鼻梁/ブリッジ」に由来するようですね。