生活+国語+社会+理科の話―。
「裏社会でも鼻の薬は人気で、十分ワイロになる…」的な話ではありません。
鼻(はな)*1の薬(くすり)…という意味もある語「鼻薬(はなぐすり)」と、
その他の意味である「ワイロ/賄賂(わいろ)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
※本記事では「賄賂(わいろ)」の表記を、読みやすさのために「ワイロ」をメインにしています。
前置き。
先日調べ物をしている時に、
「鼻薬(はなぐすり)」という言葉を見つけたので、その話を。
※
まず「鼻薬(はなぐすり)」というと、
文字通りに①「鼻(はな)の薬(くすり)」…という印象ですね。
実際、国語辞典で調べても「鼻の病気(びょうき)を治すための薬」という意味が載っていたりします。
ところで、この「鼻薬」という語、薬としての意味だけでなく、
時に②「ワイロ(賄賂)」に関係する意味のこともありまして。
(「ワイロ/賄賂(わいろ)」とは、こっそりお金などを渡して、自分だけ得させて貰うズルのことですね。
何故「鼻薬」が「ワイロ」になるのかの考察は、下の「追記」で)
例えば、「鼻薬をきかす」とか「鼻薬をかがせる(嗅がせる)」というと、
「相手にワイロを渡す」的な意味だったりするわけですね。
なので、このワイロとしての「鼻薬」に慣れた人にとっては、
「『鼻薬』と言えば『ワイロ』!」という感じがするかもですが。
知らない人が聞くと「『鼻の薬(鼻薬)』が『ワイロ』になるの…?」と思ったりしそうですね。
…何か、困ってる相手への差し入れみたいですね。急募:鼻の薬をワイロにしてくれる方
※
さて、最近は暖かい日も増えてきましたが、
その分花粉(かふん)が飛び、「花粉症(かふんしょう)」の話も多い印象です。
花粉症は鼻トラブル・不調(ふちょう)も多く生じさせるため、
それこそ「鼻の薬」をもらっている方も多いかもですね。
もちろん普通の「鼻の薬」と「鼻薬(ワイロ)」は違いますが。
でももし「鼻の薬」をもらうことがあれば、
時に「へへへ…今日、『鼻薬』をもらっちまったぜ…」と思ってみると、
ちょっとワルっぽい感じもして、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに国語辞典によれば、
ワイロとしての「鼻薬」は、元々「子どもが甘えて泣くのをなだめるために与えた菓子(かし)に起因(きいん)する」ということのようです。
今回軽く調べた中では、他の情報が入手できなかったので、
何故その「子どもに与えるお菓子」が「鼻薬」と呼ばれるのかは不明ですが。
まあ、例えば子どもが注射(ちゅうしゃ)を嫌がる時、お菓子やぬいぐるみで気を引く…ということは、現代でもある気がするので、そんな感じかもですね。
◆用語集
・鼻薬(はなぐすり):
関連記事:『鼻を表す外国語セブン』
*1:「鼻(はな)」や、記事『鼻を表す外国語セブン』については 3/10 理+諸外他:「鼻(はな)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。