こころの話ー。
「ライバル(好敵手/こうてきしゅ)」の話です。
「反対意見が自分を育ててくれるところもあるよねー」って話。
マンガとかではよく「ライバル」が登場しますね。
大体主人公とは自分と違う意見を持っていて
そいつと戦うことによって主人公も成長*1していくのですが。
そういう人は現実でも重要だったりします。
何故かと言うと、自分と同じ意見の人ばかりだと意見が深まりにくいからです。
例えばディベート*2で、あなたが「地球温暖化防止のために産業を止めるべきだ!」と言ったとしましょう。
それに対してみんなが「そうだ!」とだけ反応すると、そのままディベートは終了してしまいます。
これではいまいち話が深まっていません。
「いいね」と言われるわけだと、新しいことは付け加わっていませんからね。
それだったら「君は産業の重要性を理解していない!」とか反論された方が、
「産業の重要性」という「考えるべき話題」が、出てくるわけです。
そしてあなたが再反論することで、みんなの考えが深まったりします。
言われたことをあなたが「考えていなかった」なら、それはそれで意味があります。
それをうまく取り入れられれば、あなた自身の意見もレベル*3アップできるかもしれませんからね。
上の例で言うと「じゃあ間を取って『持続可能な開発』にしよう」とか。
だからディベートではわざと二つの立場に分かれたりするわけですね。
自分の味方は多いと心強いですが、
何でも「いいね」って言われてると「ほめ殺し」になってしまう可能性があります。
「何でもいい」ってことは「参考にならない」ってことですからね。
(「いいね」と言った後に何か付け加えてくれるなら参考になりますが)
その意味ではわざと対立し、論戦(ろんせん)で火花を散らしあった方が、
お互いの意見も磨かれていきます。
(ヒートアップし過ぎて悪口になったらダメですが)
だからあなたとよく「対立する人」がいたとしたら、
その人の言うことをもう一度よく考えてみるといいかもしれません。
もちろん単に嫌な人の可能性もありますが、
実はあなたを鍛え上げる、うってつけの「ライバル」かもしれませんからね。
まあそんな感じで~。
追記
筆者も現実ではどっちかというと「いいね」とか言う方です。
なので「もっとハードに成長したいんだよォ!」って人は、
ダメ出しを一杯してくれる人に見てもらうといいかもしれません。
でもダメ出しだけだと凹むので、両方いたらいいかと思います。バランス。
追記2
といっても自分と対立する人は気に入らないもので。
「けしからん!」とか「少し考えればわかるだろう!」とか思ってしまったりもします。
でもそのまま、相手の言っていることを考えないのはちょっと勿体ないですね。
本当は自分の意見に穴があって、相手はそこを指摘しているのかもしれないのに。
その意味では、反対側の人を完全な「敵」と考えない方が、自分の意見もより柔軟になるのではないかと思います。
難しいですけどね~。
◆用語集
・ライバル:競い合う相手。
英語のスペルでは「rival(ライヴァル)」。
「好敵手(こうてきしゅ)」ともいう。
「ライバル」といった場合、単なる敵というより、お互いを認め合う感じとかが出る。
関連用語:「友達(ともだち)」*4
*1:「成長(せいちょう)」については 10/4 学習:ゲームと「成長(せいちょう)」のシステムについてのメモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ディベート」については 12/11 話法/国語:べ、別にあんたのことが嫌いなんじゃないんだからね! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「レベル」については12/1 数学:「文章題(ぶんしょうだい)」は難しい - のっぽさんの勉強メモを参照。
*4:「友達(ともだち)」については 5/4 社会:監視/チェック・システムとしての友人 ~それは違いますよ、魔王さま~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。