国語の話ー。
ある面白いタイトルの本の紹介です。
その名も『ひげうさぎ先生の子供を本嫌いにする9つの方法』。
「子どもを本好きにする」本がたくさん並んでいる中で、なかなか個性的なタイトルです。
中には「子どもを本嫌いにする色んな方法」が書いてあります。
例えば「もっと長く読みなさい」「その本はもう読んだでしょ?」と言うとか。
確かにこういうことを言われると、せっかく読みたいと思った気持ちがしぼんでしまうかもですね。
いま掃除しようと思ってた時に「掃除しなさい!」って言われる感覚に似てますね。
もちろんこれらは本当に子どもを本嫌いにしたいわけではなく、「こういうことに気を付けましょう」という注意です。
なので、こういうことに気を付けていれば、本を嫌わせる危険は減らせるかもしれません。
まあ本に限らず、「~を好きになれ!」と言われても難しかったりします。
例えば、無理やり本を読ませて好きになるか、というと多分ならないですね。
逆に嫌いになる可能性が高そうです。
親や先生の立場だと、つい
「何かを好きになって欲しい!」と思うあまり、色んなものを与えすぎてしまうかもしれませんが。
時にはこの本のように、逆側からアプローチしてみるのも面白いかもしれません。
(童話で『北風と太陽』という話がありますが、あんな感じですね)
「好きにさせる方法」を突き詰めるより、
「嫌いにさせる方法」を考えるのって面白そうですしね!(意地悪)
まあそんな感じで~。
追記
禁じられたもの、というのは逆に魅力的に見えたりします。
漫才やコントでは「絶対押すなよ!」(ダチョウ倶楽部)と言われると、押したくなったり。
他にも、狂言の『附子(ぶす)』は、禁じられたものを食べてしまう話ですし。
『鶴の恩返し』『浦島太郎』も、禁じられた部屋を覗いたり、箱を開けたりしてしまいますしね。
そもそも日本神話*1に同様の話があったり、海外でも『パンドラの箱』などの話があります。
この性質は人間にとってけっこう根深いようです。
アマノジャク*2な、つまり「言われたことと反対のことをしたくなる」性質があるみたいですね。
◆用語集
・パンドラの箱:
パンドラという女性が「開けてはいけない」と言われた箱を開けてしまい、
そのせいでありとあらゆる災難とか悪いことが世界*3中に拡散されたという話。
*1:「日本神話(にほんしんわ)」や「神道(しんとう)」については 12/17 社会:水と宗教の話(ざっくり仮説) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「アマノジャク」については 1/29 こころの話:What I want ? ~こんにちは、アマノジャク~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「世界(せかい)」については 2/11 学習:世界(せかい) is テキストブック!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。