のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

9/3 ゲーム:【※注意 論文調 個人的メモ】TRPG雑考メモ (おもに伝統芸能との絡み)

 ゲームの話ー。
 色々ありまして、ちょっと「TRPG」*1という遊びについて色々考えたときのメモです。
 手元に持っててもいいのですが。自分で色々考えたくなったのでブログ上に載せさせていただきます。

※注意
 なんか論文調でやたら堅く難しいです。あと自分用メモなのでみんながわかるように説明はしていません。すみません。
 普段のよりさらに「勉強」とはあまり関係ありませんのでご注意を。


 今回は主に伝統芸能とTRPGをつなげてみたときのメモです。


☆落語(らくご)*2との類似性

 TRPGにおいては、基本的には言葉で世界を構築(こうちく)しなければならない。
 もちろん絵や音声などを使用することも可能だが、基本的には状況説明は口語(こうご)であり、または手元の文字資料に従ってゲームをする場合が多い。
 その中でGMやPLはイメージ*3を共有(きょうゆう)*4し、または共有を試みながらゲームをプレイしていくことになる。

 これは落語や漫才(まんざい)*5における「コント」(衣装を伴わないもの)と似ているように思われる。
 つまり話芸(わげい)によって観客と設定を共有するということである。

 この時使われる「語彙(ごい)」は何でもいいわけではなく、ある程度観客の側が知っている必要がある。
 もちろん語彙についてその場で説明をすることは可能だが、あまり説明が多すぎれば観客が飽きてしまい、没入感(ぼつにゅうかん)や楽しみが減ってしまう恐れがある。
 「定型(ていけい)」や「お約束」*6の存在を活用すればこれを解消しやすくなる面もある。
 またTRPGにおいては、GMとPLの関係は完全な演者→客という一方向のものというよりは、
 負担量に違いのある共演者同士の双方向的(そうほうこうてき)な関係に近い。
 そのためPLの自分による、自分のPCに対しての用語や説明の量・難解さも同時に問題になる。



☆芸とイメージの共有

 落語における「扇子(せんす)」*7がしばしば話の中で「箸(はし)」の役割を果たすことがある。
 例えばそばをすするシーンなどにおいて。扇を箸のように使ってすすってみせるわけである。
 ただしテレビ番組で「海外ではこれは通じない場合がある」というのを見た記憶がある(詳細不明)。
 よって話芸も、当然ながら無前提で成り立つものではないと思われる。

 またTRPGは「即興劇(そっきょうげき)」に例えられることがあるが、完全な即興劇であるとは限らない。
 もちろんイメージ共有に長けた上級者であれば即興でのプレイができるかもしれないが、これがTRPGの基本ではない。
 無理に即興でやろうとすれば、話は混沌*8とし、収拾がつかなくなる恐れもある。もちろんそれを楽しむこともできるが。
 イメージの共有は基本的に難しいか、もしくは若干の時間がかかるものである。
 これを埋めるためにしばしばキャラクターの類型(るいけい)やハンドアウト、また一部のTRPGでは「今回予告」といったものが使われる。



 まあそんな感じで~。


◆用語集
・口語(こうご):
 口で言う言葉。つまり、ざっくり言うと「会話(かいわ)」のこと。


・話芸(わげい):
 言葉やお話による芸のこと。トークのスキル。


・語彙(ごい):
 ある範囲の言葉の種類。あるいは使う言葉の範囲。
 英語では「vocabulary(ボキャブラリー)」。
 たくさん言葉を知っていることを「語彙力(ごいりょく)」ということもある。
 関連用語:「語群(ごぐん)」*9、「例文(れいぶん)」*10


・定型(ていけい):
 決まった形のこと。
 コピー機とかの「A3」「A4」とかもある意味では定型。
 あと郵便とかだと「定型郵便物(ていけいゆうびんぶつ)」とか「定形外郵便物(ていけいがいゆうびんぶつ)」などがある。
 この場合は郵便物が事前に決めた範囲に収まるかどうか、ということ。
 収まらないとちょっと運びにくかったりするので、料金が高くなったりする。
 関連用語:「コツ」*11、「コツをつかむ」
 

・即興劇(そっきょうげき):
 事前に話を作らず、その場で(アドリブで)作っていく劇のこと。
 「エチュード」と呼ばれることも多い。


・無前提で:
 「前提がない状態で」、つまり「いきなり何の準備とかもなしに」という意味。

 
・双方向的(そうほうこうてき):
 「お互いに」位の意味。
 一方的ではなく、お互い~という感じ。


ハンドアウト
 TRPGを遊ぶときの、各PLに配られる設定。
 簡単な台本のようなもの。
 「今回こういう話にしようと思うので、こういうキャラクターの演技をお願いできますか?」みたいな。


・今回予告(こんかいよこく):
 一部のTRPGで使うシステム。その時やる予定の話の紹介。
 「PV」とか映画の「トレーラー」みたいな感じ。
 これを使うことで、参加者はどういう話かちょっとイメージしやすくなる。
 そして演技しやすくなる、という感じ。

*1:「TRPG(ティーアールピージー)」については 3/14 こころの話:人生(じんせい)/君と道を行くRPG - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「落語(らくご)」については 8/7 歴+英他:「落語家(らくごか)」は「Youtuber」ですか? ~「寄席(よせ)」と「チャンネル」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「イメージ」については 5/17 学習:イメージ・ネットワーク ~色んな所にネタを探す~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「共有(きょうゆう)」については 2/19 英語:特別(special)もまた嬉し、楽し - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「漫才(まんざい)」については 4/10 こころの話:タノシマ・ナケレバ? ~新しい呪い~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「お約束」については 1/8 国語:実はテーマごとに『お約束』がある、ということ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「扇子(せんす)」については 5/19 歴史:狂女、修羅、鬼!? ~能の「扇(おうぎ)」の名前~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「混沌(こんとん)」については 4/6 理科:「混沌(こんとん)の王」と「箱(はこ)の中の猫(ねこ)」 ~エントロピーと量子(りょうし)の世界~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「語群(ごぐん)」については 1/2 学習:『語群(ごぐん)』でそれっぽい世界をつくる! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:「例文(れいぶん)」については 1/2 英語:いい『例文(れいぶん)』は記憶を進ませる!…気がする - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:「コツ」や「コツをつかむ」については 1/29 学+国他:「骨(ほね)」を「つかむ(掴む)」のは得意ですか? ~「コツをつかむ」、「骨(こつ)」、「骨法(こっぽう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。