生活+英語+社会の話ー。
別に「じゃがいも*1が5月*2を支配する…!」という話ではありません。
じゃがいもの一種「メークイン」と、
その由来に関係する「May Queen(メイクイーン)/5月の女王(じょおう)*3」の話を。
前置き。
今は5月、英語では「May(メイ)」ということで、
じゃがいもの品種「メークイン」や、「メイ・クイーン」という言葉に関する話を。
※
まず、お芋の「メークイン」は、日本でもよく聞く「じゃがいも(じゃが芋)」の品種名ですね。
「メイクイーン」と呼ばれたりもするようですが、Wikipediaによれば品種名的には「メークイン」だそうです。
でも一方で、元になったイギリスの品種は「May Queen(メイ・クイーン)」という話も載っていました。なかなかややこしいですね。
ちなみにこの「May Queen(メイ・クイーン)」という言葉、由来があるようでして。
まず、Wikipediaや辞書の話を総合すると、ヨーロッパでは5月1日にお祭りをやるところが多いようなのですが、
この5月の祭りは、古代ローマの豊穣(ほうじょう)の女神(めがみ)「マイア(Maia)」の祭りに由来しているようです。
ちなみに5月は英語では「May(メイ)」というのですが、これも上記の女神に由来していたり、
また、いわゆる5月1日の「メーデー(May Day )」も、上記の祭りに由来しているようですね。
色んな所に関わっている感じです。
で、この5月1日の祭りで「5月の女王(じょおう)」を選ぶという風習が、イギリス*4などの一部地域ではあるようです。
これが5月(May)の女王(Queen)…つまり「May Queen(メイ・クイーン)」という訳ですね。
※
まあ、日本の「メークイン」は「5月の女王」ではないかと思いますが。
でも「じゃがいものメークインの由来は5月の女王」という文を、
略すと「じゃがいもは5月の女王」みたいに言えそうで、ちょっと面白いですね。
もしあなたが5月中にじゃがいも、特ににメークインを見ることがあれば。
「お、5月に『5月の女王(May Queen)』を見つけた!」
なんて思うのも、ちょっと楽しいかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに上記の5月祭の前夜が、いわゆる「ヴァルプルギスの夜/ワルプルギスの夜」と呼ばれるものらしいです。
この単語は漫画やゲーム、アニメなどにも時々使われたりしているので、知っている方もおられるかもしれません。
追記2
ちなみにSF小説で『月は無慈悲なの夜の女王』という作品もあったりします。
連想しただけですが。
・May Queen(メイ・クイーン):
・ヨーロッパの5月祭:
関連用語:「シラカンバ(白樺)」*6
・『月は無慈悲な夜の女王』(つきはむじひなよるのじょおう):
Wikipediaによれば、アメリカの作家、「ロバート・A・ハインライン」氏によるSF小説。
現代は『The Moon Is a Harsh Mistress』。
関連用語:「夜の女王/the mistress of the night」*7
*1:野菜の「じゃがいも」については 6/17 英+理+家:野菜(やさい)に関する英単語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「5月」やローマ神話の女神「マイア」については 5/29 国+英:「5月」の話メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「女王(じょおう)」については 10/15 英語:レース場にいる「女王(じょおう)」! ~「レースクイーン」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「イギリス」については 6/11 地理:テストによく出る国名・都市名!?(仮) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:旧暦の「皐月(さつき)」(5月ごろ)の名を持つ植物「サツキ(皐月)」については 5/18 理+国他:その花(はな)の名前は「5月」ですか? ~「サツキ(皐月)」と「皐月(さつき)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:5月祭に使われる樹木「シラカンバ(白樺)」については 7/21 生+国他:「蒲焼き(かばやき)」は「かまぼこ」で「ちくわ」ですか? ~うなぎの「蒲焼き」と「蒲(がま)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:英語の表現「夜の女王/the mistress of the night」については 1/5 英語:身の回りには「女主人(おんなしゅじん)」がいっぱい? ~「mistress(ミストレス)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。