歴史の話ー。
昔、ブリタニア(現在でいうイギリス*1)にいた女王「ブーディカ」の話です。
前置き。
ゲーム『Fate/Grand Order』に「ブーディカ」というキャラクターが出ているのですが、
先日別のゲーム『Civilization5』*2にも出ていることを知り、
興味が出たので調べてみました。
「ブーディカ」(BoudicaまたはBoudicca)は今でいうイギリス・ノーフォ-クのあたりにいた女王*3です。
ざっくり言うとローマ帝国*4に対して反乱を起こした方ですね。
まずブーディカは、Wikipediaによれば1世紀くらいに活動していたよう(死亡が60-61年なので)です。
彼女らはケルト人*5「イケニ族」に属しており、夫「プラスタグス」はローマ帝国と同盟を結んでいました。
しかし夫が亡くなるとローマ帝国に同盟を破られ、領土や財産は奪われてしまいました。
そこでブーディカはローマ帝国に対して反乱を起こした、というわけです。
(ちなみに当時のローマ皇帝はネロ*6でした)
ブーディカの軍はかなり強かったようで、現在のロンドンなど3都市が廃墟になったようです。
しかし最後には破れ、毒を飲んで死んだとも言われています。
敗れてしまったブーディカですが、彼女の名前は後世にも残ったようです。
Wikipediaによれば彼女自身がルネサンス期にかなり評価されたらしいですし。
またオペラや歌曲など、色んな作品で彼女がテーマにされています。
あるいは彼女の幽霊が今もさ迷っている、という話があるようです。
それに今でもイギリスのウェストミンスター橋近くに彼女の像があるようですね。
娘と共に「チャリオット(馬で引く戦車)」に乗っている姿です。
Wikipediaによればブーディカとは「戦いの女王」、あるいは「勝利」を意味するらしいです。
彼女は名前の通りに勝利することはできませんでしたが、
彼女が今でも評価され知られ続けている、ということは、ローマにとっては少々都合が悪いかもしれません。
だから彼女の「反乱」は、まだ終わっていない…と言えるのかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
Wikipediaによれば昔のインドにいた「ラクシュミー・バーイー」という女性は
「インドのブーディカ」または「インドのジャンヌ・ダルク」と呼ばれていたそうです。
◆用語集
・ブーディカ:
関連人名等:「メイヴ」*7
関連記事:『女王を表す外国語セブン』*8
・「ラクシュミー・バーイー」:1835年頃 - 1858年。
Wikipediaによればインド中部にあったマラーター同盟の小王国「ジャーンシー藩王国」の王妃。
そして「インド大反乱」の指導者の一人らしい。
関連人名等:「ラクシュミー」*10
*1:「イギリス」については 6/11 地理:テストによく出る国名・都市名!?(仮) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:ゲーム『シヴィライゼーション』については 10/5 社会:文明(ぶんめい)の進化と、欲望(よくぼう)の方向 ~物が改良される方向~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「女王(じょおう)」については 10/15 英語:レース場にいる「女王(じょおう)」! ~「レースクイーン」の話~ - のっぽさんの勉強メモを参照。
*4:「ローマ帝国」については 11/30 英語:ローマ字 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「ケルト」や「ケルト人」については 5/29 歴史:この妖精(ようせい)はむかし神だった!? ~妖精の分類(ぶんるい)と変化~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:ローマ皇帝「ネロ」については 12/20 歴史:「暴君(ぼうくん)」ネロは現世で歌う ~コラボCMの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:活動拠点としては割と近かったケルト神話の女王「メイヴ」については 12/19 英+家:「ホイップクリーム」と「鞭(むち)」の関係!? ~「whip(ウィップ)」と「whipped(ホイップド)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:記事『女王を表す外国語セブン』については 10/13 社+諸外他:「女王(じょおう)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「ライダー」については 9/19 英語:色々な「ライダー」「ライター」 ~rider、writer、lighter~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:ヒンドゥー教の女神「ラクシュミー」については 6/17 社+ゲーム:「女神(めがみ)」がテストを助けてくれる!? ~「ラクシュミー」と「吉祥天(きっしょうてん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。