のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

2/15 歴+数:「牛の皮」1枚は、「丘」ほど広い!? ~「ディ―ドー」と面積の話~

 歴史+数学の話ー。
 ギリシャ*1・ローマの神話に出てくる「ディ―ドー(Dido)」という女性についての話です。


 どこかの参考書で見た覚えがある話なのですが、見つからなかったので自分で調べてました。
 ※主にWikipedia参考です、ご了承下さい。

 上記の「ディ―ドー(Dido)」という女性は、「カルタゴ」という国*2を建国したとされる人です。
 彼女はもともとフェニキア*3(現在のシリア)という国の王女だったのですが、
 父が死んでから、財産目当ての兄に夫を殺され、自分の命も狙われ、アフリカの「チュニジア」まで逃げたそうで。


 そこで彼女は現地の王「イアルバース」に土地*4を譲ってくれるように頼んだのですが、
 返事は「牛の皮一枚で覆える土地ならあげてもいい」というものでした。

 皮一枚、と言うとすごく狭そうですが、そこで諦めなかったディ―ドーさん。
 牛の皮を細かく裂き、ひも状にして「ピュルサの丘」を取り囲み、砦を築ける広さを得たそうです。
 それが後の「カルタゴ」という国に繋がった、という伝説になっています。
 表現できる「面積」*5を最大にした…と考えるととても数学的な話ですね。


 しかし、頭のいい「とんち」*6っぽい話ですが、これがルール違反でないかは微妙かと。
 ひもで「囲んで」はいても「覆って」はいないわけですし。
 まあ現地の王イアルバース的にはOKだったようで、土地はもらえたっぽいですね。


 この話からは「厳しい条件でもあきらめず知恵を使おう」ということも言えますが、
 相手によっては怒って約束を破られる、または殺されてしまう、という可能性もあると言えます。
 ディ―ドーと同じ事をやっても「ルールは破ってないからOKだろ~!?」みたいな煽りをすると
 それだけでアウトになってしまうかもしれません。


 いくら「正解」を出しても、よりひどいことが起こっては本末転倒。
 みなさまが知恵を使う時は、くれぐれもご注意を。



 まあそんな感じで~。




追記
 一説ではイアルバースはディ―ドーの才能にほれ込んで、求婚したらしいのですが。
 亡き夫に「再婚しない」と誓った彼女は、炎に身を投げて死んでしまったらしいです。
 ちなみに別バージョンの『アエネーイス』という物語でもディ―ドーさんは出てきます。
 ちょっと違った人生を歩んでいたりするのですが、こちらも最後は炎に身を投げて死んでしまいます。
 なんか最後だけ共通してますね…。


追記2
 ちなみに平べったいものも、細かくするとなんか広がったり、食感が増して「食べてる感」が出たりします。
 「うどん」とかの麺類がそんな感じですね。
 小麦粉の塊を食べるのと、それを細かく裂いて「うどん」とかにして食べるのではちょっと違いますし。
 (まあそれは味のしみやすさとかあるのですが。ちなみにそこには表面積とかが絡んで面白いですが、長くなるのでここでは略。)


◆用語集
・ディ―ドー:

チュニジア(フランス語: République tunisienne):
 アフリカの北部にある国。西にアルジェリア、南東にリビア
 首都は「チュニス」(Tunis)。

チュニス
 ちなみにイスラーム世界の有名な学者「イブン・ハルドゥーン」はチュニス出身。

・「イブン・ハルドゥーン」(アラビア語: ابن خلدون, 英語: Ibn Khaldun,):1332-1406年。
 イスラーム世界で有名な歴史家、思想家、政治家。


カルタゴ
 古代の都市国家。現在でいうアフリカのチュニジアにあった。
 Wikipediaによれば名前はフェニキア語の「カルト・ハダシュト(Kart Hadasht=「新しい町」)に由来するとされる。
 なので日本語で言う「新町」「新都」、英語でいう「ニュータウン」みたいな感じか。
 関連人名:「ハンニバル*7

・『アエネーイス(古典ラテン語: Aeneis)』:
 古代ローマの詩人「ウェルギリウス」の叙事詩
 イーリアストロイア*8滅亡後の英雄「アエネーイス」の物語。

アエネーイス(Aeneis):
 トロイアの英雄。
 名前は日本語だと「アエネーアース」とか「アイネイアース」とか色んなパターンがあってちょっとややこしい。
 (※ここではウェルギリウスの作品タイトルにちなんで、「アエネーイス」とする)
 母親は女神「アプロディテ」*9ウェヌス)とされる。
 妻は「クレウーサ」といい、過去記事で書いた「ヘクトール*10の妹に当たる。
 作品『アエネーイス』によれば、祖国トロイアが滅んだ後、アフリカで女王*11をしていた「ディ―ドー」に出会う。
 二人は愛し合うが、トロイア再興のため神々がアエネーイスに警告し、アエネーイスは去り、ディ―ドーは自殺してしまう。

ウェルギリウス:紀元前70?-紀元前19年。
 ギリシャの詩人*12
 上記の叙事詩アエネーイス』の作者でもある。
 ちなみにゲーム『グランブルーファンタジー』ではこの「ウェルギリウス」の名前を持つ槍も出てくる。
 カードゲーム『遊戯王』には《彼岸の詩人 ウェルギリウス》というカードもある。
 関連人名:「ダンテ」*13


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*1:ギリシャ」については 12/18 社会:なんだか強そうなギリシャ料理の名前! ~ドルマダキア、スジュカキア、バクラヴァス~ - のっぽさんの勉強メモ を参照、「ギリシャ神話」については 12/5 英語:ミュージック(music)の由来とギリシャ神話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「国(くに)」については 9/2 英+社:国(くに)に関する英語メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照

*3:フェニキア」については 12/10 英語:medium/巫女さんとステーキ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「土地(とち)」については 12/16 地理:「そこどんな土地(とち)なのさー」って想像する - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「面積(めんせき)」については 12/1 数学:「文章題(ぶんしょうだい)」は難しい - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「とんち」については 11/19 美+歴:「死(し)」を思う態度 ~ヴァニタス、ニヒリズム、そして一休さん~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:ハンニバル」については 11/8 歴史:「隻眼(せきがん)」の将、隻眼の神 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:イーリアス」・「イリアス」または「トロイア」については 6/10 英+音:「アウトロ」、「ビントロ」、「トロットロ」!? ~色んな「~トロ」という言葉~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「アプロディテ」や「ウェヌス」「ヴィーナス」については 11/6 歴史:愛と美の女神、ヴィーナスの話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:ヘクトール」については 9/3 社+ゲーム:ゲームで見た歴史・神話的な名前メモ ~「オルクス」と「ヘクトール」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:「女王(じょおう)」については 10/15 英語:レース場にいる「女王(じょおう)」! ~「レースクイーン」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*12:「詩人(しじん)」については 7/2 国語:ジ・オグラ・アンソロジーとポエムズ ~百人一首~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*13:「ダンテ」については 11/24 国+歴:「レンガ(煉瓦)」と「煉獄(れんごく)」、「救い」と「努力」 - のっぽさんの勉強メモ を参照。