のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容を扱っています。不定期更新ですー。

5/29 歴史:この妖精(ようせい)はむかし神だった!? ~妖精の分類と変化~

 歴史の話ー。
 タイトル通り妖精(ようせい)の話です。妖精については過去記事「妖精~」を参照。
 『妖精学入門』と言う面白い本を読んだのでメモ。


 上記の本では、妖精の起源は、6種類に分けられています。
 (特にイギリス*1ブリテン島アイルランド島において)
 【「…」以降は筆者のメモ】

 (1)元素・自然の精霊*2    …サラマンダーとか。過去記事「四大」参照*3
 (2)自然の擬人化      …例えば災害*4の被害を「何かの仕業だ」とした*5
 (3)卑小化した古代の神々  …ケルトの神々が妖精化したもの
 (4)先史時代の精霊、土地神 …もっと古い文明*6のなごり
 (5)堕天使*7         …キリスト教*8などの影響(悪魔化まではしなかった)
 (6)死者の霊*9        …「人魂(ひとだま)」みたいな
                 (上記本、p.12)


 まあざっと読んだだけなので細かい分類は分かりませんが、
 ①妖精にもいろんな種類とルーツがある、というのと
 ②ブログとしては(3)や(5)の、神*10が妖精や堕天使になったパターンが興味深いですね。
 過去記事「正義は変わるし~」でも、「イシュタル」という女性神が「アスタロト」という男悪魔に変えられてしまった例*11を紹介しましたし。
 神様や、神話的存在に関する物語は結構変わったりするわけです。


 絵本とかに出てくる、かわいい妖精さん
 もしかしたら、彼/彼女もいつか「神様」と言われた存在かもしれませんね。


 まあそんな感じで~。



追記
 妖精や神様の変化というのは、部族間の争いを意味してたりします。
 例えば、ある日から神様が悪魔と捉えられるようになった、というと、
 何かの戦争が起きて、その地域が征服され、
 「征服した側」の文化を強制された可能性がある訳です。
 明るい話ではありませんが、そういうことを考えながら歴史を見てみると、
 色んなことに気づけるかもしれません。


追記2
 日本でも「神」と「妖怪」、「精霊」の行き来は結構起こったりします。
 加えて宗教間でのミックスも起こったりします。
 例えば「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」「本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)」などでは、
 日本のいろんな「神」は仏が姿を変えたものだとされてます。
 あとキリスト教の神様が仏教*12の「大日如来(だいにちにょらい)」と同じと思われた時期もありました。
 まあそれは翻訳の問題で誤解だったようですが。詳しくは下記用語集「大日如来」を参照。

 そこら辺のおおらかさもあってか、現代日本とはわりと宗教にルーズです。
 クリスマス*13を普通に祝って、神社*14に行って、仏教行事であるお盆とかやったり。



◆参考文献
井村君江,1998,『妖精学入門』,講談社


◆用語集
ケルト(Celt):wikiなどによれば中央アジアの方からヨーロッパにやってきた人々。
 紀元前に広い範囲でブイブイ言わせていたようだが、紀元前1世紀ごろから他民族に吸収されていったようだ。
 その痕跡は今では主にイギリスに残されている。
 現代では「ケルト神話」とか「ケルト音楽」で有名。
 ケルト神話の「クー・フーリン」「アリアンロッド」などの単語は、ゲームなどで聞いた人も多いかもしれない。
 この「クー・フーリン」は人気が高く、『女神転生』シリーズ、『遊戯王』『Fate*15『パズドラ』『モンスト』などに出演している。
 ちなみに『モンスト』では女性化していた。

大日如来(だいにちにょらい):仏教の「真言密教」の仏さま。
 梵名マハー・ヴァイローチャナ。
 「梵名(ぼんめい)」と言うのは仏教発祥の地インドでの使われていた言葉(サンスクリット語)。
 (以下情報はwikipedia由来)
 「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の考え方だと、神道の「天照大神」と同一視もされる。

 ちなみにフランシスコ・ザビエル*16が日本に布教に来たとき、「大日」という言葉を巡ってトラブルになったそうだ。
 キリスト教の「Deus(デウス)/神」という概念をどう訳そうか、助手のヤジロウに聞いたところ「大日」と言われたそうな。
 それで「大日」と説明して布教していたら、仏教僧から「ああ、キリスト教仏教の一派なのか」と思われて、慌てて「デウス」という言葉を使うようになったらしい。
 あと仏教では仏様はいっぱいいるので、それとキリスト教唯一神を一緒にするのはまずいということもあったらしい。

 にしても一時期「大日如来天照大神キリスト教の神さま」みたいな瞬間があったわけで。
 しかもキリスト教の神さまと、ユダヤ教の神さま、イスラム教の神さまは同じだったりする。
 なので誤解にせよ「仏教」「神道」「キリスト教」「ユダヤ教」「イスラム教」が共通点を持っていた一瞬があるといえなくもない。
 なんかポーカーでロイヤルストレートフラッシュを出した気分である。
 関連用語:「薬師如来(やくしにょらい)」*17


・かつて神と呼ばれた:
 関係ないがカードゲーム*18遊戯王*19には「かつて神と呼ばれた亀」というカードが存在する。






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*1:「イギリス」については 6/11 地理:テストによく出る国名・都市名!?(仮) - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「精霊(せいれい)」については5/22 理科:四大元素(しだいげんそ)の話 ~地水火風~ - のっぽさんの勉強メモ参照。

*3:5/22 理科:四大元素(しだいげんそ)の話 ~地水火風~ - のっぽさんの勉強メモ

*4:「災害(さいがい)」については 5/6 社+英:災害(さいがい)関係の英語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:この例については 11/26 歴史:幻想AR(げんそうエーアール) ~災害に神を見る、燃える火に精霊を見る~ - のっぽさんの勉強メモ も参照。

*6:「文明(ぶんめい)」については10/5 社会:文明の進化と、欲望の方向 ~物が改良される方向~ - のっぽさんの勉強メモを参照。

*7:「堕天使(だてんし)」、また『モンスト』については 12/11 歴史:モンスト、堕天使と西郷さんと作曲家の乱舞 - のっぽさんの勉強メモ参照。

*8:キリスト教」については12/17 社会:水と宗教の話(ざっくり仮説) - のっぽさんの勉強メモ参照。

*9:「幽霊(ゆうれい)」については 5/25 英+歴:「聖霊(せいれい)」と死者、鬼と人 ~色んなゴースト~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:「神」という概念については3/3 国語:運命(うんめい)、神(かみ)、そして社会(しゃかい) - のっぽさんの勉強メモも参照あれ。

*11:12/10 世界史:正義(せいぎ)は変わるし、性別(せいべつ)も変わる。…え、性別? - のっぽさんの勉強メモ

*12:仏教(ぶっきょう)」については 7/3 英語:カルタ・ライトニング・イダテーン! ~雷光(らいこう)と速さ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*13:「クリスマス」については 11/20 英+歴:クリスマス/「Christmas」と「Xmas」の話 ~イエスと十字架~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*14:「神社(じんじゃ)」については 5/8 英語:「神輿(みこし)」はポータブルですか?――はい、神輿はポータブルです - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*15:Fate』については 4/24 英語:お遊び/中二病的な英文例 ~あいつは魔王で魔眼使い~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*16:フランシスコ・ザビエル」については10/26 歴史:ザビエル?シャヴィエル? ~日本に来た彼の名前~ - のっぽさんの勉強メモ参照。

*17:薬師如来(やくしにょらい)」については 4/25 歴史:「メキラ」、「アンテラ」、不思議な神名! ~十二神将(じゅうにしんしょう)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*18:「カードゲーム」については4/4 数学:メモ/数学とカードゲーム - のっぽさんの勉強メモを参照。

*19:遊戯王(ゆうぎおう)』については 1/25 音楽:音楽が試験の助けになる!?…かもしれない - のっぽさんの勉強メモ参照。