生活+国語+理科の話ー。
野菜(やさい)*1の一種である「ニラ(韮)」と、
その昔の呼び名、「加美良(かみら)」や「久々美良(くくみら)」等についての話です。
簡単に。
前置き。
ちょっと調べものをしていたら、野菜の「ニラ(韮)」周りが面白かったので、その話を。
※
まず「ニラ(韮)」というと、ネギの仲間の野菜、みたいな印象ですね。
でもネギと違って平べったく、またちょっとクセが強く独特の匂いがあり、スタミナ*2が付きそうな感じです。
がっつりした「レバニラ定食」などのイメージがあるからか、個人的にはどこか「強い野菜」という感じもします。
そんな強めのイメージの「ニラ」ですが、昔は「ニラ」ではなく「かみら」などと呼ばれていたようです。
Wikipediaによれば、
『古事記(こじき)』では「加美良(かみら)」、
『万葉集(まんようしゅう)』では「久々美良(くくみら)」、
『正倉院文書(しょうそういんもんじょ)』では「彌良(みら)」、
…などと呼ばれていたのだとか。
で、上記の言葉が院政期(いんせいき)…1086年ごろからなまって、「にら(ニラ)」という呼び名に変わっていったようですね。
しかし昔の呼び名はどれも不思議な響きで、どこかかわいい感じですね。
それぞれカタカナで「カミラ」、「ククミラ」、「ミラ」と書くと、外国の女性の名前っぽい気もします。マンガやゲームのキャラクターにいそうですね。
最初に書いた「ニラ」の「強い」イメージとはまたちょっと違う感じです。
※
ちなみにWikipediaでも、ニラは栄養価が高く、スタミナがつく野菜だと書いてありました。
上記の昔の呼び名「加美良」、「久々美良」、「彌良」には、全部「良」という字が入っていますが、もしかしたらこの「スタミナがつく」ということに関係している(「体に良い」ということ)かもですね。
あと時々含まれている「美」という字も気になります。単純に美味(びみ)…味が良いという意味かもしれませんが、もしかしたら「美しく」なれたりもするでしょうか?
まあ、それらは筆者の仮説ですが。
でも最近暑かったり、湿気(しっけ)が多かったりでバテやすそうなので、
スタミナを得られる効果はありがたいかもしれません。
加美良(かみら)、久々美良(くくみら)、彌良(みら)、そして現代の「ニラ(韮)」。
「ニラ」をどんな名前で呼ぶかはお任せしますが、
嫌いでなければちょっと食べてみると、体に「良」い効果を得られるかもですね。
そうすれば、健康的な「美」にも近づけるかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「カミラ」は、海外では女性の人名で多い名前だったりもします。
例えばイギリス*3にはコーンウォール公爵夫人の「カミラ」様という方がおられたり、
また日本のゲームでも『ファイアーエムブレムif』には「カミラ」さんというキャラクターがおられたりします。
追記2
ちなみに静岡県には「韮山(にらやま)」という地名もあり、
そこには世界遺産にもなっている「韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)」があったりします。
歴史(江戸時代末期~明治時代とか)の教科書・資料集に載っていたりもするので、見たことがある方もおられるかもしれません。
◆用語集
・ニラ(韮):
ちなみにインドネシア語では「bewang perai/バワン(グ)・プライ」、「kucai(クチャイ)」などというようだ。後者の呼び名がちょっとかわいい。
また「韮」という字は「辣韭(らっきょう)」に漢字がよく似ている気もする。また要追加調査である。
似てる言葉:「九九(くく)」*4
*1:「野菜(やさい)」や「ネギ(葱)」については 6/17 英+理+家:野菜(やさい)に関する英単語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「スタミナ」については 8/8 体+英:「スタミナ」はあった方がいいですか? ~「耐える力」と「熱中症(ねっちゅうしょう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「イギリス」については 6/11 地理:テストによく出る国名・都市名!?(仮) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「九九(くく)」については 5/13 数+国:「九九(くく)」を「空中(くうちゅう)」で言えますか? ~「そらで言える」と「そらで/暗で/空で」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。