美術+国語+歴史の話ー。
芸術(げいじゅつ)に関する言葉、「第九芸術(だいくげいじゅつ)」と、
その内容の色んなパターンについての話です。
前置き。
筆者がちょっと国語辞典で調べものをしていると
「第九芸術(だいくげいじゅつ)」という言葉が目に入りまして。
説明によればどうも「サイレント映画」を「第八芸術(だいはちげいじゅつ)」と呼ぶのに対して、
「トーキー」…つまり声のついた映画を「第九芸術」と呼ぶのだとか。
筆者はあまり知らなかったのですが、こうやって数字・ナンバーがついているとちょっと面白いですね。筆者の中二病マインドがくすぐられます
では、その「第八芸術」とは何か?を辞書で調べてみますと、
芸術の①文学(ぶんがく)・②音楽(おんがく)・③絵画(かいが)・④演劇(えんげき)・⑤建築(けんちく)・⑥彫刻(ちょうこく)・⑦舞踊(ぶよう)につぐ芸術…
として、サイレント映画を第八芸術と呼んだものらしいです(これを【パターンA】とします。あとで色々他のパターンも出てきます)
なるほど、という感じなのですが、この順番に関しては色々説があるようで。
例えばWikipediaの「映画」の説明では
「①絵画、②彫刻、③音楽、④文学、⑤舞踊、⑥建築、⑦演劇」に比肩(ひけん)…、
…つまり肩を並べる新たな芸術として、映画を「第八芸術」と呼んでいるという話もありました(【パターンB】)。
また舞踊と演劇を区別しない場合は、映画は「第七芸術」とも呼ばれるようです(【パターンC】)。
そして、映画ではなく「漫画(まんが)」が「第9芸術」と呼ばれる可能性もあるようです。
フランスの「ルーヴル美術館」の美術展覧会「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」についてのWikipediaのページでは、
「漫画(まんが)」が、①建築、②彫刻、③絵画、④音楽、⑤文学、⑥演劇、⑦映画、⑧メディア芸術に次ぐ第9の芸術と呼称される…という風に書いてありました(【パターンD】)。
…なんとも、いろんな説があるものですね。
ざっと紹介してみましたが、少なくともナンバーのついた「芸術」についてはパターンA~Dの4パターンがあることになります。
まとめなおすと(※以下、パターンによって全体数が違うので注意です)
パターンA(手元の辞書)…①文学(ぶんがく)、②音楽、③絵画、④演劇、⑤建築、⑥彫刻、⑦舞踊、⑧サイレント映画、⑨映画
パターンB(Wiki)…①絵画、②彫刻、③音楽、④文学、⑤舞踊、⑥建築、⑦演劇、⑧映画
パターンC(Wiki)…①絵画、②彫刻、③音楽、④文学、⑤舞踊+演劇、⑥建築、⑦映画
パターンD(ルーヴル)…①建築、②彫刻、③絵画、④音楽、⑤文学、⑥演劇、⑦映画、⑧メディア芸術、⑨漫画
…って感じですね。
順番はあまり重要ではないかもですが、番号が振ってあるとつい気になってしまいますね(個人的感想)。
※
まあ、「第9芸術」に当たるものが「映画」か「漫画」、それ以外かはさておいて、
これだけ色んな種類の芸術がある、というのはなかなか楽しいことかもしれません。
日本で緊急事態宣言は解除されましたが、まだ色々注意は必要ですし。
また新型コロナウイルス*1の第2波、第3波がやってくる可能性も十分あります。
芸術は、スポーツに比べて屋内で活動しやすかったりしますし。
これを機に、上記の9種類の芸術に、ちょっと触れてみるのもいいかもしれませんね。
またステイホーム(外出自粛)することになった時、趣味の一つになってくれるかも?
まあそんな感じで~。
関連用語:「美術館(びじゅつかん)」*2、「博物館(はくぶつかん)」
追記
今回の記事を書いていて、
マンガを読みながら「これはフランス的に言えば『第九芸術』的活動なんだよ!」と言い張れるのでは?なんて思いましたが。
例え芸術活動してても勉強しないと怒られそうなので、ちょっと説得力が足りないかもですね。
*1:「新型コロナウイルス」については 2/14 生+英他:「病気(びょうき)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「美術館(びじゅつかん)」、「博物館(はくぶつかん)」については 8/17 英語:「博物館(はくぶつかん)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。