美術+英語+理科+生活の話―。
「この像は、石像に見せかけたニセモノだ!」的な話ではありません。
素材(そざい)として有名な「プラスチック」と、
彫像(ちょうぞう)や石像(ぜきぞう)なども含むらしい美術・芸術の一種、
「プラスチック・アート(Plastic arts)/造形芸術(ぞうけいげいじゅつ)」の話を。
英語「plastic(プラスティック)/形を作る」などを参考に。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
まず「プラスチック」というと、素材(そざい)の一種というイメージがありますね。
透明(とうめい)だったり、あるいは色がついていてもツルツルしている印象で、
身の回りの物によく使われている、合成樹脂(ごうせいじゅし)という感じです。
なので、プラスチックは「素材」と考えると、
例えば「石像(せきぞう)」…「石(いし)が素材の像」が、
「プラスチック」であることはなさそうなのですが。
(使われていたら「プラスチック像」という名前になりそうですし)
にも関わらず、「石像」が「プラスチック」と呼ばれることもあるようです。
何故なら「プラスチック・アート」という語があるからですね。
この「プラスチック・アート」とは、
日本語では「造形芸術(ぞうけいげいじゅつ)/造形美術(ぞうけいびじゅつ)」と呼ばれる物であり、
芸術作品の中の多くの物を指す語のようです。
(ちなみに英語だと「Plastic arts(プラスティック・アーツ)」で複数形のようですが、日本のカタカナ語だと「プラスチック・アート」のようです)
「プラスチック・アート」の範囲についてですが、
例えば国語辞典では「芸術作品として評価される、絵・彫刻・工芸品・建築などの総称」、
Wikipediaでは「この用語は、文学や音楽とは対照的に、すべての視覚芸術(絵画、彫刻、映画、写真など)に広く使用される場合がある」など説明されていました。
なので、示す範囲がなかなか広そうですね。
そもそも英和辞典によれば、英語「plastic(プラスティック)」には、
「プラスチック製の」という意味の他にも、
「形を作る」とか「創造的な」という意味があるようで。
で、「造形(ぞうけい)」とは「形を造る/作る」こと、
また芸術・美術は英語で「art(アート)」や「arts(ア-ツ)」と呼ばれるので、
「形を作る(plastic)芸術(arts)」→「造形する芸術」→「造形芸術(plastic arts/プラスチック・アート)」って感じですかね。
ちなみにWikipediaでは「プラスチック・アート」の材料として
「石」や木材(もくざい)、その他の物も書かれていました。
そして上記のように「彫像」も「プラスチック・アート」に含めたりするようです。
そのため石の彫像である「石像」についても、
「この『石像』は『プラスチック・アート』ですか?」というセリフはありえそうですが。
…なんか「『石像』が(素材としての)『プラスチック』ですか?」って聞いてるみたいな感じでアレですね。
※
ちなみに筆者は「プラスチック・アート」等について初めて知りましたが。
しかしこれは手元の国語辞典などにも載っていたので、
美術の教科書などには、普通に載っていたりするかもですね。
今はまだ正月の3日目ですが。
でも学校が始まったりして、美術の教科書を開くことがあれば、
「プラスチック・アート」や「造形芸術」などの言葉を探してみても、面白いかも?
まあそんな感じで~。