生活+英語+国語+理科+美術の話ー。
「コンクリートを光とすれば、これは闇の素材…」的な話ではありません。
建物などに使う印象の、灰色の素材「コンクリート(concrete)」*1と、
「具体的(ぐたいてき)な」という意味もある英語「concrete(コンクリート)」、
そして逆の「抽象的(ちゅうしょうてき)な」という意味を持つ英語「abstract(アブストラクト)」の話を。
前置き。
昨日の記事で少し書いた語「abstract(アブストラクト)」を調べたら、
途中で「コンクリート」という語が出てきて面白かったので、その話を。
※
まず「コンクリート(concrete)」というと、素材(そざい)というイメージが強いですね。
建物(たてもの)や道路(どうろ)に使ってある、灰色(はいいろ)っぽいものって感じです。
で、上記のようにコンクリートは「素材」(の一種)という印象なので、
例えば「火(ひ)と水(みず)」、「光(ひかり)と闇(やみ)」等のようには、
特に「逆(ぎゃく)」のものはなさそうですが。
しかし、英語にしてみると、そうでもないようです。
というのも、英語の「concrete(コンクリート)」の「逆」には、
「abstract(アブストラクト)」という語があるらしいからですね。
どういうことかと言いますと。
まず英和辞典によれば、英語の「concrete(コンクリート)」には、
「具体的(ぐたいてき)な」などの意味もあるようです。
①「具体的(ぐたいてき)」とは、例えば、話がしっかりしていて、
細かい例を使っている…みたいな感じですね。
で、上記の「abstract(アブストラクト)」の方ですが、
これは英和辞典によれば、「抽象的(ちゅうしょうてき)な」という意味があるようです。
②「抽象的(ちゅうしょうてき)」とは、例えば話がふわっとしていて、
イメージのスケールが大きく、少し分かりづらい…みたいな感じですかね。
例えるなら、
「正義や平和は大事だね!」というのが、②「抽象的な話」で、
「それらを守るために、ここに警察暑を作ります」というのが、①「具体的な話」…という感じでしょうか。
(※この例え方が間違っていたらごめんなさい)
まあ一方だけが良いわけではなく、物の見方や性質が違う感じです。
ともあれ、この「具体的」⇔「抽象的」は、逆の言葉のセットですね。
(ちなみにこれらは、よく中学国語の教科書などに載ってたりもします)
英和辞典においても、「concrete(具体的)」と逆の物として「abstract(抽象的)」が載っておりました。
なので「『コンクリート(concrete/具体的)』の逆は?」と聞かれたら、
「『アブストラクト(abstract/抽象的!)』!」と言えるかもですね。
…知らない人には「そういう素材があるの…!?」って驚かれるかもですが。
※
ちなみに上で書いた例からすると、
「全部『具体的』な物の方がいいのでは?」という感じがしてしまうかもですが。
しかし「目の前のもの」だけでなく、「広いもの」を見ることも大事かもです。
例えば「『今の日本』は○○で…」という「具体的」な国の情報だけより、
「歴史上、『国』は○○の後に◆◆で困るらしい」という、「抽象的」な情報も知っておくと*2、
「じゃあ◆◆に気をつけるか…」と、対策(たいさく)ができて良さそうですね。
なので「コンクリート(具体的)」なものだけでなく、
「アブストラクト(抽象的)」なものも大事にするといいかも?
今度どこかで「コンクリート(concrete)」素材の物でも見つけたら、
ついでにそんなことも思い出してみると、デキる人っぽくていいかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに英和辞典によれば、「abstract(アブストラクト)」には「抽象画(ちゅうしょうが)」という意味もあるようです。
本記事に美術タグが追加してあるのはそのためですね。
◆用語集
・concrete(コンクリート)【英語】:
・abstract(アブストラクト)【英語】:
関連用語:「抄本(しょうほん)/abstract」*3
*1:素材などの「コンクリート」については 7/5 英語:「土嚢(どのう)」 is 「サンドバッグ」!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:正確には抽象的と言うより単に「セオリー」という感じもしますが、色んな具体的な国の例から「抽出」された「イメージ(印象・象)」の話なので、これもまた「抽象的」な話と言えるかと思います。
*3:英語「abstract(アブストラクト)」で表されることもあるらしい「抄本(しょうほん)」については 5/9 生+英他:「謄本(とうほん)」は「コミケ」でも売ってますか? ~「謄本」と、同人誌(どうじんし)の「コピー本」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。