音楽+理科+英語+社会+ギリシャ語の話―。
「ドラムの重さは…ドラム1個分だぜ!」的なひっかけではありません。
打楽器(だがっき)の一種「ドラム(drum)」*1と、
重さの単位の一種「ドラム(dram)」の話を。
前置き。
まず普段「ドラム」というと、楽器(がっき)というイメージがありますね。
叩(たた)いて演奏(えんそう)する、打楽器(だがっき)の一種という感じです。
ちなみに日本の「太鼓(たいこ)」も英語で「drum(ドラム)」と呼ばれたりするので、そちらをイメージしても分かりやすいかもですね。
で、そんな風に筆者は「ドラム=楽器」と思っていたのですが、
「ドラム」と呼ばれる物は、実は他にもあるようです。
というのも例えば、重さ(おもさ)に関する「dram(ドラム)」があるからですね。
英和辞典によればこの「dram(ドラム)」は、
約「1.8g(グラム)」くらいの重さを表すらしいです。
(※名前の由来については、後の「追記」で)
なので、楽器の「ドラム(drum)」と重さの「ドラム(dram)」は違う訳ですね。
そう考えると、「『ドラム』の重さは『何キログラム(kg)』?」という質問を、
「『ドラム(drum)』の重さは『何ドラム(dram)』?」と言い換えられるかもですが。
…内容は変わってないのに、急にジョークに聞こえてしまうのが難ですね。
※
まあ、普段使う単位としては「g(グラム)」が便利なので、
特別な機会が無ければ、「ドラム(dram)」を使うことはなさそうですが。
でも、今度どこかで楽器の「ドラム(drum)」を見たり、
あるいは「ドラム缶」、「ドラム式洗濯機」などを見ることがあれば。
「あれの重さって『何ドラム(dram)』かな…」
なんて考えてみるのも、面白いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにネットを見た感じ、軽いドラム(楽器)の一部でも2~3kgはありました。
(※「ドラムセット」全体だともっと重いです)
なのでそれを単位の「ドラム(dram)/約1.8g(グラム)」で表そうとすると、
「1ドラムが大体2g」と考えても「1000ドラム(2kg)」とかになりますね。
ケタ(桁)が大きいな…と思いましたが、よく考えたら「グラム」とスケール感は変わってないですね。
(「2kg」=「2000g」なので)
むしろ2gを一度に表せる分、ドラムの方が大きい単位だったりします。
追記2
ちなみにWikipediaによれば、
単位としての「ドラム」は、イギリスで「drachm(ドラム)」と表記されるらしいです。
そして「drachm」という語は、古代ギリシャの銀貨(ぎんか)である「ドラクマ銀貨」に由来するようですね。
(手元の英和辞典では「drachma(ドラクマ)」という語の説明に「ドラクマ銀貨」がありました)
でもWikipediaによれば「1ドラクマは、およそ4.3グラムに相当する」らしいので、
重さの単位「dram(ドラム)」と「ドラクマ」はまた違うことに注意ですね。
(「1ドラクマ(約4.3g)」は「2ドラム(約3.6g)」以上の重さなので)
*1:楽器の「drum(ドラム)」や「太鼓(たいこ)」については 9/30 音+英:伝統芸能には「ドラマー」がいた!? ~「鼓(つづみ)」と「ハンド・ドラム」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。