社会+英語+国語+音楽の話ー。
「筆者(のっぽ)が英語を間違えてる…」的な話ではありません。
仏教(ぶっきょう)で使う、ポクポク鳴らす道具の「木魚(もくぎょ)」と、
その英訳の一つ「wood block(ウッド・ブロック)」の話を。
前置き。
調べ物をしていたらふと見つけた語、
「木魚(もくぎょ)」が気になったので調べてみました。
※
まず「木魚(もくぎょ)」とは仏具(ぶつぐ)…仏教で使う道具の一種ですね。
木でできている、叩いてポクポク音を鳴らす道具です。
Wikipediaによれば「楽器(がっき)」の分類でもあるらしいですね。
また外見的には丸っこくて、鈴(すず)みたいな形の穴が空いている印象です。
ちなみに何故「木魚」というのかというと。
Wikipediaによれば木魚の原型は「魚板」…魚の形の板らしく、
「魚は目を閉じない」ということで、昼夜を問わず頑張って修行しなさいよ…、みたいな意味だったらしいです。
でも今の木魚はウロコ(魚の鱗)模様はあっても、魚の形であることは少ないですね。
そんな「木魚」ですが、手元の和英辞典で調べてみると、
英語では「wood block(ウッド・ブロック)」となっておりました。
(古い辞書ですので、また今は違った訳があるかもです)
「wood(ウッド)」が「木(き)」や「木材(もくざい)」、
「block(ブロック)」が「塊(かたまり)」等の意味なので、
直訳すると「木(き)の塊(かたまり)/wood block」みたいな感じですね。
…見た目的には確かにそうですが、木魚の「魚」の要素が消えてしまっていますね。
なのでもし「fish(フィッシュ)/魚」という英語を知る前に、
この「木魚」と「wood block」という語を知ったなら。
「『木』は『wood』だから…、『魚』は英語で『block(ブロック)』か!」なんて、誤解する方もいるかもですね。
英語を学ぶ上で「語の順番」や「直訳(ちょくやく)」も参考にはなりますが、
今回はちょっと罠(わな)っぽいと言えるかもです。
※
まあ「fish(フィッシュ)/魚」は日本でも有名な語なので、
実際に上記のような事態は起こりにくいかもですが。
でもテストなどで、難しい英文問題を解こうとする時、
知らない単語が多ければ、似たようなことは起こるかもですね。
英語にも「白馬(はくば)/white horse(白い・馬)」というように、
ちょうど(意味も順番も)日本語と対応した物もあれば、
今回の「木魚/wood block」のように、そうでない物もあったりします。
また単語もバラバラの時と、熟語になった時で意味が変化するものもありますね。
英語を学ぶ時には、ちょっと注意が必要かもしれません。
なかなか面倒くさい話かもですが、
単語と一緒に、熟語の「かたまり(block)」での意味も意識しておくと、
「『魚』は英語で『block』!」みたいに誤解することは、減ったりするかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「ウッド・ブロック」という楽器もあるようです。
追記2
ちなみにゲーム『マインクラフト』では色んな「ブロック(block)」が出てきますが。
その中にも「木」のブロックというものがあったりします。
英語では「Wood」と書かれるようなので今回の「wood block」とは違いますが、
上記ゲームを見ることがあれば、思い出してみても面白いかもです。