社会+英語+国語の話ー。
色んな意味を持つ英語「treasury(トレジャリー)」を入口に、
国のお金、または保管場所を指す「国庫(こっこ)」や、
宝(たから)が納めてある場所「宝庫(ほうこ)」などの話を。
前置き。
昨日は「宝(たから)」を表す外国語について書き、
英語の「treasure(トレジャー)/宝」についても触れましたが。
それに似た「treasury(トレジャリ-)」という語が面白かったので、その話を。
※
英和辞典によれば、この「treasury(トレジャリ-)」は、
例えば「宝庫(ほうこ)」、「宝物庫(ほうもつこ)」などの意味もあったりするようです。
(スペル的に「treasure(トレジャー)/宝」と関連している感じですね)
「宝庫(ほうこ)」は、宝が納めてある倉庫(そうこ)的な物なので、
個人的にはファンタジーっぽい感じもして、ワクワクしますね。
ところで「treasury」には他の意味もありまして、
「国庫(こっこ)」や「財務省(ざいむしょう)」などの意味もあるようです。
「国庫(こっこ)」は、ざっくり言うと国の財産、またはそれが入れてある場所で、
「財務省(ざいむしょう)」は、国のお金関係を管理したりする省(しょう)ですね。
両方「国のお金」関連という感じです、
なので政治関連に詳しい方は、
「treasury(トレジャリー)」の語を見て「国庫(treasury)」の方をイメージするかもですが。
でも上記の「宝庫(treasury)」の意味を先に知った方は、
「『国庫(treasury)』は実は『宝庫(treasury)』!?」なんて思うかもですね。
…まあレアな宝物を、国の施設で管理することはあるかもですが。
※
ところで国語辞典で「宝庫」を調べてみますと、
「有用な物が無限(むげん)に取り出される所」にも用いられるようです。
例えば「知識(ちしき)の宝庫」や「海産物(かいさんぶつ)の宝庫」、といった語が載っていました。
なかなか景気のいい話ですが、
国庫のお金…国のお金は残念ながら「無限」ではないですね。
でも国の予算(よさん)は「兆」とか「億」とか桁(けた)*1が大きいので、
筆者などはつい「まだいっぱいあるぜ!」みたいな気分になってしまう気もします。
上で、「国庫は宝庫?」ネタを書いておいてなんですが。
日本は大きな借金で困っていることを考えると、
むしろ「『国庫』は『(無限の)宝庫』ではない!」という事の方を、しっかりイメージした方がいいかもですね。
まあそんな感じで~。
関連記事:『宝を表す外国語セブン』*2
◆用語集
・treasury(トレジャリー):
・宝庫(ほうこ):
関連用語:「掘り出し物(ほりだしもの)」*3
・国庫(こっこ):
関連記事:『お金を表す外国語セブン』*4
*1:「桁(けた)」については 4/18 生+英:「ビーム」は「屋根(やね)」を支えてますか? ~「梁(はり)、桁(けた)/beam(ビーム)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:記事『宝を表す外国語セブン』については 4/22 ゲーム+諸外他:「宝(たから)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「掘り出し物(ほりだしもの)」については 12/18 生+英他:「バーゲン」はどこかに「埋(う)まって」ますか? ~「bargain(バーゲン)/掘り出し物(ほりだしもの)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:記事『お金を表す外国語セブン』については 11/18 社+諸外:「お金(おかね)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。