社会+英語+理科+生活の話―。
壊れた物などを元に戻す/直す「復旧(ふっきゅう)」、
制度(せいど)などを昔に戻す「復古(ふっこ)」、
それらを表す英語の「restoration(レストレーション)」と、
そして「明治維新(めいじいしん)/the Meiji Restoration)」の話を。
体調がイマイチなので簡単に。
前置き。
和英辞典で調べ物をしていると、
「復旧(ふっきゅう)」周りが面白かったので、その話を。
※
まず「復旧(ふっきゅう)」とは、壊(こわ)れた物などを直す・元に戻すことですね。
例えば、停電(ていでん)状態から「電気(でんき)を復旧させる」とか、
電車(でんしゃ)トラブルの後に「復旧作業(ふっきゅうさぎょう)」を行う、という感じです。
さて、こう「電気」に関わる例を並べると、
「復旧」は「最近(現代)」の語っぽく見えるかもですが。
でもこれを英語にすると ちょっと昔(むかし)や歴史系っぽく感じるかもしれません。
というのも、「復旧」を表す英語「restoration(レストレーション)」は、
「復古(ふっこ)」の意味を持ち、「明治維新(めいじいしん)」にも関わるからですね。
英和辞典によれば、英語の「restoration(レストレーション)」は、
「物を元の状態に戻す」という意味があるようで。
なので上記の「復旧」や「回復(かいふく)」、
そして「復古(ふっこ)」…制度(せいど)・システムを昔の物に戻す、という意味があるようですね。
で、「明治維新(めいじいしん)」というと、明治時代になるにあたり、
国の政治・制度などを大きく変えたイベントですが。
和英辞典によれば「明治維新」は、英語で「the Meiji Restoration(ザ・メイジ・レストレーション)」というようです。
これは明治維新の時、徳川家将軍の支配システムから、昔の天皇制(てんのうせい)に「戻した」(復古させた/restorationした)からだと思われます。
なので「resotration」は、今・昔の色んな所に関わっている訳ですが。
…しかし「復旧」と「復古」だと、結構イメージが違う気もしますね。
例えば「『明治維新』では、(制度などの)大きな『復古(restoration)』が行われたんだぜ!」というのを、
「『明治維新』では、大きな『復旧(restoration)』が行われたんだぜ!」と言い換えると。
ちょっと「『明治維新(the Meiji Restoration)』って『復旧作業』だったの…?」みたいな気分になりそうですね。何故か電車の映像が目に浮かんでしまう
※
ちなみに上記「restoration(レストレーション)」には他にも意味があるようで。
英和辞典によれば、本など「(借りた物の)返却(へんきゃく)」や、
国交(こっこう)などの「回復」、
傷んだ美術品(びじゅつひん)の「修復(しゅうふく)」などの意味があるのだとか。
そう考えると、「restoration(レストレーション)」は意外と身近な語なのかも?
もし今度「復旧」や「復古」、
あるいは「明治維新(the Meiji Restoration)」という語を聞いたら、
ちょっと思い出してみるのも、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。