3/28 国＋体他：「負担（ふたん）」と「負荷（ふか）」は違いますか？　～重くてイヤな物と、「高負荷トレーニング」の話～

　国語＋体育＋こころの話―。
　「実は字が違うんですよ！」という話ではありません。

　義務（ぎむ）*1などを差し、「重くてイヤ」な印象の①「負担（ふたん）」と、
　似た語で、トレーニング*2でわざとかけたりもする②「負荷（ふか）」の話を。

　前置き。

　まず①「負担（ふたん）」とは、その人の義務（ぎむ）や責任（せきにん）*3のことですね。
　または、それらが重くてつらい…ということを表す感じです（例：「○○は私にとって負担」など）。
　漢和辞典で「負担」の意味に「重荷（おもに）／重い荷物（にもつ）*4」というものがありましたし、
　基本的には「負担は重い物、できれば軽い方がいい」という感じがある気がします。

　ちなみに、①「負担」に似た語で、②「負荷（ふか）」という物もありまして。
　これは漢和辞典によれば、「せおったり（背負ったり）かついだり（担いだり）する荷」とか、「先祖のしごと（仕事）を受けつぐ」といった意味があるようです、

　そして漢和辞典によれば、漢字の「担（たん）」も「荷（か）」も、
　どちらも「荷物（にもつ）」の意味があるようです。
　なので①「負担」と②「負荷」は、意味も似ているかも、とも言えそうですが。

　しかし、重くて嫌がられる①「負担」に対して、
　②「負荷」は自分から「重く」され、しかも喜ばれることもあるかもしれません。
　というのも、（筋肉*5）トレーニングでわざと②「負荷」をかけることがあるからですね。

　「筋肉（きんにく）」は、傷ついては回復して強くなる…という性質があるので、
　鍛えるために、トレーニングでは重い物を持ったりして、わざと②「負荷」がかけられたりします。
　（例：ダンベルやバーベル、ベンチプレス*6など）
　そのためネットでも、「高負荷（こうふか）トレーニング」などの語が見られました。

　もちろん負荷のかけ過ぎは嫌がられるでしょうが。
　トレーニングでは「筋肉が喜んでるよ！」という言葉も聞いたことがありますし、
　いい感じの②「負荷」は、鍛えている人に喜ばれたりしそうです。
　そのため「①『負担』と②『負荷』は（結構イメージが）違う！」と言えるかもですね。
　…①「負担」の方にはちょっとかわいそうな話かもですが。

※

　ちなみに、一部の意味が似ていることを利用して、
　①「負担」と②「負荷」を言い換えることもできるかもしれません。

　まあ「高負荷トレーニング」を「高負担トレーニング」と言い換えても、
　何かお金とかのイヤな負担が増えてそうなので、嬉しくないかもですが。
　でも何かの①「負担」を②「負荷」に言い換えると、少しトレーニング感が出るかもですね。

　もちろん、「負担を全部引き受けるのが正しい！」という訳では全然無いのですが。
　でも、もし避けられない①「負担」が多い時は、
　「これは②『負荷』として、私を鍛えてくれているかもしれない…」と思うと、
　少しだけ、気分がマシになったりするかも？

　まあそんな感じで～。

◆用語集
・負担（ふたん）：
　関連用語：「重さ（おもさ）」

・負荷（ふか）：
　関連用語：「仕事率（しごとりつ）」*7
　関連記事：『筋肉を表す外国語セブン』*8

・担（たん）【漢字】：

・荷（か）【漢字】：

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