生活+社会+国語の話ー。
相変わらず矛盾っぽいタイトルでお送りしておりますが。
髪(かみ)を切ったりすることを指す「散髪(さんぱつ)」と、
「床屋(とこや)」の由来らしい施設「髪結い床(かみゆいどこ)」などの話を。
思いつきなので割と雑文かと思います。すみません。
前置き。
筆者が本を読んでいると、
ふと目に入った語「散髪(さんぱつ)」が気になったので調べてみました。
※
まず「散髪(さんぱつ)」とは、髪(かみ)を切ったり整えたりすることですね。
「散髪屋(さんぱつや)」という呼び方もあったりします。
といっても、現代ではむしろ「床屋(とこや)」という名をよく聞きますが…。
…正直、筆者は「散髪屋」と「床屋」の違いが分かっておりませんで。
そして色々考える内に、
「そもそも『髪』を『散らす』って何だろう?切るなら『切髪』では?」とか、
「『散髪屋』や『床屋』って、そもそもどういう意味だろう?」とも気になったので、調べてみました。
まず「床屋(とこや)」の方ですが、
Wikipediaによれば江戸時代の理髪店、「髪結い床(かみゆいどこ)」が由来のようです。
確かに時代劇などで「髪結い」という言葉を聞く気もしますね。
(ちなみに「結(ゆ)う」とは、「結(むす)んで整(ととのえ)える」等の意味の語ですね)
で、「散髪屋(さんぱつや)」の話ですが、
Wikipediaによれば、「明治維新(めいじいしん)」による文明開化(ぶんめいかいか)の折に、横浜に開業したものが第1号とされるらしいです。
そこから「散髪屋」という名前が広がっていった訳ですね。
…ですが、調べた範囲では「散髪」の言葉の由来は不明でした。すみません。
参考ですが、漢和辞典によれば「散髪」は「髪をばらばらにしておくこと」の意味もあるようです。
この時代は上記の「文明開化」などの影響で、
「ちょんまげ」を落とて「さんばら髪」にした武士の方も多かったと思うので、
その辺りも、もしかしたら関係しているかもしれません(※あくまで仮説なので注意)。
で、Wikipediaを見た感じ、「散髪屋」と「床屋」はほぼ同じようですが、
「床屋」の由来が「髪結い床」であることも考えると、
「散髪屋」≒「髪結い床」、そして「散髪」≒「髪結い」とすると、
字面では「(髪を)『散らす』ことは『結ぶ(結う)』こと!?」なんて風に見えるかもですね。
「散らす(ばらばらにする)」と「結う(結ぶ、まとめる)」ことの対比が、
ちょっと矛盾っぽくて面白いです。
※
まあ上のことはあくまでジョークであり、
そもそも一回の散髪で、何度も髪を散らしたり結んだりすることはある気もします。
でも、普段の髪型(かみがた)によって、散髪の内容は大きく違いそうですね。
例えば髪が短い人は、髪を「切る、散らす」ことが多くなり、
髪が長めの方はあまり切らず、「結う(結ぶ)」ことが多いかもしれません。
あなたの「散髪」では、どんな動作が多くなるでしょうか?
次に行く時に注目してみると、ちょっと面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
本文では「髪結い床」→「床屋」という流れを書きましたが。
改めて考えると、「髪結い床」から、切る対象の「髪」の字は消えて、
「床」の方が名前に残った(「床屋」)ということになりますね。
字面だけだと「床(ゆか)」を売ってる店にも見えて、少しシュールな気もします。床屋(ゆかや)
◆用語集
・散髪(さんぱつ):
関連用語:「もみあげ」*1、「前髪(まえがみ)」*2