のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

2/25 国+理:「できない」ことは「でき」ますか? ~「臍(ほぞ)/へそ」と「臍を噛む(ほぞをかむ)/後悔(こうかい)する」の話~

 国語+理科の話―。
 矛盾感のあふれるタイトルでお送りしておりますが。


 おへそ(お臍)の古い言い方である「臍(ほぞ)」と、
 「どうにもできない」ことを悔やむという意味の語…
 …という割に、文中では「できている」気もする、
 「臍を噛む(ほぞをかむ)」という言葉についての話を。


 遅くなってしまったので簡単に。


 前置き。

 まず昨日は「へそ(臍)/navelネーブル)」等について書きましたが、
 「へそ」は別名、「臍(ほぞ)」とも言うようです。
 国語辞典を見た感じ、古い言葉のようですね*1


 で、それに関する言葉で「臍(ほぞ)を噛む(かむ)」という言葉を見つけまして。
 これは国語辞典によれば、「後悔(こうかい)する」といった意味合いのようです。


 さらにネットでは「臍を噛む」に関して
 「自分で自分のへそ(臍)を噛めない」ように、
 「取り返しのつかないことを悔(く)やむ」的な説明がいくつか見られました。
 この意味合いだと、「後の祭り(あとのまつり)」とか「後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)」などに似た感じですかね。


 なるほど…という感じで納得はしたのですが。
 ただ個人的に、
 「○○ができない」という意味を、「○○する」の形で表しているのが面白いですね。
 (「臍を噛むことは出来ない」じゃなくて、「臍を噛む」として使われている辺りが)


 例えば同じ「○○できない、無理(むり)」といった意味の語に、
 「無い袖は振れない(ないそではふれない)」等がありますが。
 こちらは「○○できない」意味と「~は振れない」がそのまま対応しています。


 しかし、それに対して「臍を噛む(ほぞをかむ)」という言葉は、
 例えば「彼は『臍を噛む』ことになった」とか、
 「彼は『臍を噛んだ』」という風に、
 「○○する、した」の形で使われるかと思います。


 つまり文の上では、「誰かが『臍を噛む』ことをしている」ということになるので、
 そこだけざっくり見ると、
 「『できない(臍を噛む)』ことが『できて』いる…!?」
 みたいな気分になって、ちょっと面白いですね。
 ついでにおへそ(臍)を噛むことにも成功してしまっているかも


 ところで上では、
 「自分のおへそを噛むことは出来ない」という話を紹介しましたが。


 しかしよく考えると、
 世の中にはかなり体が柔(やわ)らかい人もいるので、
 もしかしたら普通に「自分のおへそを噛める人」や、
 「それが当たり前に出来る国・民族」も存在するかもしれません。


 まあそれでも、日本語の方の意味は変わらないかもですが。
 ただあなたがもし外国などで、
 「自分のおへそを噛む」「臍を噛む(ほぞをかむ)」的な言葉を聞いたなら。
 「それは『できない』と『できる』、どっちの意味ですか…?」と聞いてみても、良いかもですね。



 まあそんな感じで~。


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*1:国語辞典では「老人語(ろうじんご)」と載っていましたが、この言い方が今の時代に適当なのかちょっと迷ったので、こうして本文では無く脚注に載せてみました。