生活+国語+美術(色)の話―。
シュールなタイトルでお送りしておりますが。
野菜の一種「葱(ねぎ)/ネギ」と、
「青い(あおい)」意味もある漢字の「葱(そう)」、
そして関連語の「葱葱(そうそう)/青々(あおあお)と茂(しげ)るさま」などの話を。
前置き。
まず「葱(ねぎ)/ネギ」というと、野菜(やさい)の一種ですね。
形は割とまっすぐで、色は緑(みどり)だったり白(しろ)かったりする印象です。
(細かい形や色合いは種類によって違いますが)
で、筆者は「葱」という漢字には、
上記の野菜「ネギ(葱)」のイメージしか無かったのですが、
しかし漢和辞典によれば「葱(そう)」という漢字には、
それ自体に「青い(あおい)」という意味があるようです。
なので漢和辞典によれば、
「葱葱(そうそう)」は、「青々(あおあお)と茂(しげ)るさま」、
「葱蒨(そうせん)」は「草木(くさき)の青々とおいしげるさま」を意味するようです。
「茂る(しげる)」や「おいしげる(生い茂る)」は、草木がよく育って(重なり合って)いる様子を表すので、
ここでは「葱」→「草木が青々と育っている」感じですかね。
(日本ではよく「緑(みどり)」と「青(あお)」という語は混ぜて使われたりする印象です)
ところで「青々(あおあお)」という語は、
草木が元気な季節(きせつ)、春(はる)や夏(なつ)によく使われる印象です。
そう考えると上記の「葱葱(そうそう)/青々と~」を使って、
「春(や夏)は草木が『葱葱とする(青々と茂る)』季節」と書けるかもですが。
…でも筆者には、まだ「葱」の字は「ネギ(葱)」のイメージが強いので、
思わずこの文を、
「春は草木が『ネギネギ(葱葱)』とするの…?」と読んでしまいそうですね。
「草木が全部ネギに乗っ取られた…!?」的な感じで面白いです。
※
まあ、まだ日によって寒いですが、
もうすぐ3月、「春」が近いという感じです。
なので、どこかで「青々と茂る」草木を見たり、
あるいはスーパーで緑色の「ネギ(葱)」を見ることがあれば。
「『葱葱』としてるなあ…」と思ってみても、面白いかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・葱(そう):
関連用語:「蒼(そう)」*1