国語の話ー。
「授業を抜け出して、旅に出てきます!」的な話ではありません。
どこかへ行く間、何かをしている間を指す語「途中(とちゅう)」と、
「旅(たび)」や「途中」などの意味を持つ語、「道中(どうちゅう)」の話を。
まだ体調がイマイチなので簡単に。
前置き。
まず①「途中(とちゅう)」とは、どこかへ行く、何かをする間、的な意味の語ですね。
例えば「学校へ行く途中」とか、「掃除(そうじ)の途中」といった感じです。
普段の日常でもよく聞くイメージの語ですね。
で、これに似た語で②「道中(どうちゅう)」という語もありまして。
こちらは特に「旅(たび)の途中」、または「移動中」みたいなイメージの語で、
漢和辞典によれば、そのまま「旅」という意味もあるようです。
「道中」というと少し芝居(しばい)がかった感じもするからか、
日常より、時代劇(じだいげき)などで聞きそうなイメージもあります。
(「道中記(どうちゅうき)」や「珍道中(ちんどうちゅう)」等の語もありますし)
さて、そんな感じで筆者は①「途中」と②「道中」を、
「似ているけど違う語」と、勝手に思っていたのですが。
でもこの2つ、(筆者が)思ったより違わないかもしれません。
というのも漢和辞典によれば、
②「道中」という語には、①「途中」という意味もあるらしいからですね。
また漢和辞典によれば「途」という漢字には、
「途(みち)」という読みや、「みちすじ」という意味があるようです。
そのため①「途中」の字の意味を、「途(みち)の中」(途を行く中)と考えると、
「道(みち)の中」(道を行く中)である②「道中」と、ほぼ同じ意味であると言えるかもしれません。
なので例えば、誰かに「今、宿題やってる①『途中』!」と言いたい時に
「今、宿題やってる②『道中』!」と言えるのかもしれないのですが。
…なんか「宿題を終わらせるために、『旅(道中)』に出たの…?」とか、
「宿題やってる『途中』に、『旅』に出たの…?」と思われそうですね。
真面目にやっているのにサボって見えてしまう罠
※
さて、ちょっと前のコロナ禍がもっと酷かった時には、
「途中・道中という語で、ちょっと旅に出てる気分…」というネタは、
(筆者にとって)もっと魅力的に見えていそうでありますが。
ただ今は制限が解除(かいじょ)・緩和(かんわ)されているので、
イメージではなく、実際の「旅」に出る方も多そうですね。
ただ最近コロナの「第9波」が来たとか来てないとかという話も聞きますので、
またちょっと注意が必要なのかもですが。
まあコロナの話を除いても、最近暑くて疲れがちですし。
「旅(道中)」に行く方も行かない方も、
何かの「途中」・「道中」には、
自分の体力(たいりょく)や調子(ちょうし)に、気をつけておくと良いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「途中」をひっくり返した感じの「中途(ちゅうと)」という語もあります。
これは「中途半端(ちゅうとはんぱ)」や「中途採用(ちゅうとさいよう)」などでよく聞く語ですね。
◆用語集
・途中(とちゅう):
関連用語:「中心(ちゅうしん)」*1
関連記事:『真ん中に関わる英語セブン』*2
・道中(どうちゅう):
・中途(ちゅうと):
・途(と)【漢字】:
関連用語:「一途(いちず)」*3
*1:「中心(ちゅうしん)」については 1/18 算数+英:図形/「3+3=4」のフシギな計算! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:記事『真ん中に関わる英語セブン』については 3/20 英語:「真ん中(まんなか)」に関わる英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「一途(いちず)」については 7/10 国+こころ:「一途(いちず)な思い(おもい)」って何ですか? ~「一途」と「思い込み(おもいこみ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。