国語+英語+生活(塗装)+こころの話―。
「これが…恥の最終形態だ…!」的なバトルマンガ話ではありません。
恥(はじ)…恥ずかしい失敗などを重ねる「恥の上塗り(はじのうわぬり)」と、
塗装(とそう)などで仕上げに塗ること、「上塗り(うわぬり)」、
そしてその英訳「the final coating(ザ・ファイナル・コーティング)」などの話を。
前置き。
この頃のブームで「上(うえ)」周りの言葉を調べていたら
「上塗り(うわぬり)」周りが面白かったので、その話を。
※
まず「恥の上塗り(はじのうわぬり)」とは、失敗(しっぱい)を重(かさ)ねることですね。
「恥(はじ)」をかく…恥ずかしい失敗や経験(けいけん)をした後に、
またさらに(その上に)恥をかく、という感じです。
で、意味合いとしてはそんな感じなので、
「恥の上塗り」は「カッコ悪い(格好悪い)」イメージかと思うのですが。
しかし一部を英語にすると、少し「カッコ良い(格好良い)」感じが出るかもしれません。
というのも「上塗り(うわぬり)」という語が、「ファイナル・コーティング」と呼ばれたりもするからですね。
まず国語辞典によれば、「上塗り(うわぬり)」とは、
壁(かべ)塗(ぬ)りや漆(うるし)塗り、塗装(とそう)などの時に、「下塗りや中塗りの上にさらに塗ること」らしいです。
「仕上げ塗り(しあげぬり)」とも呼ばれるようなので、「塗装の最後(さいご)の仕上げ」って感じですかね。
で、この「上塗り」を和英辞典で調べてみると、
「the final coating(ザ・ファイナル・コーティング)」とか、
「the last coating(ザ・ラスト・コーティング)」などの英訳が載っていました。
…なんか、響きがやたらカッコいいですね。ゲームとかの技名みたいです。
(英和辞典によれば「final(ファイナル)」や「last(ラスト)」は「最後の」、
「coating(コーティング)」は「塗り」や「上塗り」を意味する言葉らしいです)
まあ和英辞典には、そのまま「恥の上塗り」の英訳も載っており、
そちらは「add to one's shame(アド・トゥー・ワンズ・シェイム)」…、
…ざっくり言うと「(○○さんの)恥が増える」意味合いなので、特に格好よくはないのですが。
でももし「恥の上塗り」の「上塗り」だけを訳すと。
誰かの「それは『恥』の『上塗り』だね」というセリフが、
「それは『恥』』の『ファイナル・コーティング(final coating)』だね」となりそうで、ちょっと面白いですね。
※
まあ、残念ながら響きを格好よくしても、
恥は恥…失敗は失敗であることは変わらないのですが。
でももしあなたが、失敗に失敗を重ねて、
「『恥の上塗り(add to one's shame)』でイヤだ…」と落ち込んだときには。
これを「最後の(final)」恥にしよう、という思いを込めて、
「これが『恥』の『ファイナル・コーティング(最後の上塗り)』だ!…でした!(過去形&決意)」
なんて、思ってみても良いかも?
まあそんな感じで~。