国語+数学の話―。
「永久を半分にした後、4倍して…」的な計算ではありません。
何かがずっと続くこと、「永久(えいきゅう)」と。
「永久が半分(はんぶん)」になったかのような見た目を持つ、
「ほぼ永久」を表す語、「半永久(はんえいきゅう)」の話を。
前置き。
まず「永久(えいきゅう)」とは、何かがずっと続くことですね。
例えば「永久に生きる」とは、ずっと生きていることですし、
「A国から永久に追放(ついほう)される」というと、
その人はもうずっとA国に入れない…みたいな感じです。
ちなみにこの「永久」は「ずっと」という感じなので、
「無限(むげん)の時間」とも言い換えられそうです。
で、「無限(むげん)」は基本的に「数(かぞ)えられない(ほど多い)」感じなので、
「永久」も数えたり、割ったり…、
例えば「半分(はんぶん)」にしたりはできなさそうですが。
(「0(ゼロ)」に何をかけても割っても0、みたいな感じで)
しかし文字の上では、永久は半分にできるように見えるかもです。
というのも「半永久(はんえいきゅう)」という語があるからですね。
国語辞典によれば、「半永久(はんえいきゅう)」とは、
「ほとんど永久に近いこと」みたいな意味のようです。
例えばスケールの大きい時間の話…「100億年」とかは、
永久そのものではないですが、人間にとっては長いので、
それこそ「ほとんど永久」…「半永久」に思えるかもですね。
まあ国語辞典等によれば、「半」の字には「半ば(なかば)」という意味があり、
それ自体も「ほとんど」や「ほぼ」という意味があるらしいです。
なので、「半永久」は別に「永久を半分に」しているわけでは無いかもですが…。
(その意味では「準永久(じゅんえいきゅう)」と考えても分かりやすいかもですね)
…などと思ったら、同じ国語辞典で「半」の字の意味欄に、
「半分にすること」という記述があり、
そしてそれの例として「半永久的」という語が載っていました。
…なんか意味の上で、さらっと「永久」が「半分」になってますね。
まあ、他の辞典ではまた違うかもですが、
それは置いても「半永久」の見た目も特徴的ですし、
「やはり『永久』は『半分』にできるのか…?」って感じがして、面白いですね。
絶対(ぜったい)だと思っていたものが破れた…みたいなロマンを感じます。
※
まあ、実生活でなかなか「永久」に出会うことは無いかもですが。
でもイヤなテストの時とかは、
「時間の流れを遅く感じる」ことはある、という話も聞きます。
それらの時間は、ほぼ「永久(えいきゅう)」…、
それこそ「半永久(はんえいきゅう)」に思えて辛(つら)いかもですが。
そんな時は「永久」や「半永久」等の漢字を思い出して、
「この時間はいつか終わる…『永久』じゃない」とか、
「それどころか『永久の半分(半永久)』よりもずっと早く終わる…!」と思ってみると、
ちょっとだけ元気が出たりする…かも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「永久」に似た語で「永続(えいぞく)」という物もあります。
こちらはゲームやカードゲーム(例:『遊戯王』)などで使われたりするので、
そちらで知っている方もおられるかもですね。
(例:「永続効果(えいぞくこうか)」など)
◆用語集
・永久(えいきゅう):
関連用語:「permanent(パーマネント)」*1、「パーマ」
・半永久(はんえいきゅう)
*1:「permanent(パーマネント)」、「パーマ」については 8/15 英+歴:「パーマ」と「平和(へいわ)」は「永久(えいきゅう)」ですか? ~「パーマネント・ウェーブ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。