5/30 国＋数他：「全面積（ぜんめんせき）」の「信頼（しんらい）」は置けますか？　～「全幅（ぜんぷく）／全面積」と「全幅の信頼」の話～

　国語＋数学＋こころの話―。

　全面的に信じていることを表す語「全幅（ぜんぷく）の信頼（しんらい）」と、
　「全面積（ぜんめんせき）」や「布の幅一杯」などの意味もあるらしい語、「全幅（ぜんぷく）」の話を。

　前置き。

　まず「全幅（ぜんぷく）」とは、表現の一つですね。
　例えば「彼に全幅の信頼（しんらい）を置（お）く／～を寄（よ）せる」というと、
　「彼を全面的（ぜんめんてき）に信じている／全く疑っていない」というのを表す感じです。

　で、「全幅」等については筆者も知っているつもりでしたが。
　でも改めて「『全幅』って何だ…？」と思ったので調べてみると。

　思ったより、「全幅」は数学（すうがく）的な物が絡む言葉だったりしました。
　というのも、「面積（めんせき）」*1という語が関わるらしいので。

　まず国語辞典では、「全幅」は「全面積（ぜんめんせき）」という意味だと書かれておりまして。
　また、漢和辞典での「全幅」は、「布のはばいっぱい（幅一杯）」、「あらんかぎり（あらん限り）」などの意味が書かれてていました。

　なので上記のことをざっくりまとめると、
　「全幅（布の幅一杯）」→「布の『全面積』」→「『全幅（あらん限りの面積）』で信頼」→「全幅の信頼」って感じかもですね。
　（※でもこれは筆者の仮説なのでご注意を）

　今で言うと「１００％信じている」とか、それこそ「全面的に信じている」に近い表現かもです。
　（この「１００％」は、円グラフや棒グラフで考えると「面積」っぽいかもですね。
　　またそういえば「全面的」には、そもそも「面」という字が入っていますね）

　なので例えば「彼に『全幅』の『信頼』を置けますか？」という言葉は、
「彼に『全面積（全幅）』の『信頼』を置けますか？」と言い換えられるかもですが。
　…なんか「面積」というと、一気に数学の問題みたいですね。~~Ａの空間に面積Ｂを置けるか答えよ、的な~~

※

　ところで「全面積」が「全幅」だとしたら、
　「半分の面積」は「半幅（はんぷく）」、
　「半面積の信頼」は「半幅の信頼」ということになるかもですね。
　…まあネットで調べた感じ、「半幅（はんぷく）」等の語は無さそうでしたが。

　でも世の中、誰かに「全幅の信頼」が置けることはそうそう無く、
　むしろ、半分だけ、少しだけの信頼は置ける…という方が多いかもしれません。
　そう考えると、「半幅の信頼」なども、けっこう大事かもですね。
　（初対面の人に優しくしてもらった…とかは、このレベルな気もします）

　もちろん「『全幅（心の全面積）』の『信頼』を置いているぜ！」と、
　誰かに言えたらカッコよさそうですが。
　でも、もしそう言い切れなくても落ち込まず、
　自分の中の「半分（半幅）」や「少しの面積」の信頼も、大事にするといいかも？

　まあそんな感じで～。

追記
　ちなみにネットで調べた感じ「半幅（はんぷく）」という語は無さそうでしたが、
　「半幅（はんはば）」や「半幅帯（はんはばおび）」などの語はありました。

◆用語集
・全幅（ぜんぷく）：

・信頼（しんらい）：
　関連用語：「dependence（ディペンデンス）／信頼」*2、「信用（しんよう）」*3、「保証（ほしょう）」*4、「太鼓判（たいこばん）」、「毒味（どくみ）」*5　