国語+英語+数学の話―。
「円さえあれば、ずっと平和なんだよ…」的な話ではありません。
みんなに不満(ふまん)なく、穏(おだ)やかな様子「円満(えんまん)」と、
それに対応する英語の一つ、「peaceful(ピースフル)/平和的」の話を。
接尾辞「-ful(フル)」や「full(フル)/満(み)ちた」を参考にしつつ。
前置き。
昨日、図形の「円(えん)」を表す外国語について書いてから、
「円満(えんまん)」という語が気になったので、調べてみました。
※
まず「円満(えんまん)」とは、みんなに不満(ふまん)がない様子などを表す語ですね。
例えば「円満解決(えんまんかいけつ)」は、モメずに(揉めずに)何かを解決できたことを、
「夫婦円満(ふうふえんまん)」は、夫婦(ふうふ)の仲(なか)が良いことなどを表す感じです。
まあ、実際に完全に不満がないかどうかはさておいて。
とりあえずもめ事やトラブルが起こらなかったとか、
または起こっても、最後に不満を解消(かいしょう)できていると、「円満」とされる感じです。
さて、そんな「円満」を和英辞典で調べてみると、
対応する英語の一つに「peaceful(ピースフル)」というものがありました。
(※「円満」というより「円満な」という形でしたが)
英和辞典によれば「peaceful(ピースフル)」は「穏(おだ)やかな」、「平和(へいわ)な」といった意味を持つ形容詞ですね。
名詞「peace(ピース)」が「平和」、
接尾辞「-ful(フル)」が「full(フル)/満(み)ちた、いっぱい」的な意味を持つので、
「平和(peace)で満ちている(-ful)」→「平和的(peaceful)」→「円満(peaceful)」という感じかもです。
ところで「円満」=「peaceful」だとすると、
後半の「満/満ちる」=「ful(満ちる)/full」の部分がちょうど対応していますね。
すると、数学的なノリで両方の言葉から「満」と「ful」をそれぞれ引くと、
(「X+2=3+2」という式を、「X=3」にする感じで、
「『円満』ー『満』=『peaceful』ー『peace』」とする感じです)
「円=peace(平和)」という部分が残されるので、
ちょっと「『円』は『平和(peace)』そのものだった…?」みたいな気分になって面白いですね。
※
まあ、実際の英語の「円」は「circle(サークル)」であり、
「平和」とは特に関係無いようです(※英和辞典参考)。
また英語「round(ラウンド)/丸い」にも「平和」の意味は特に無さそうですね。
なので「peaceful/平和的」を表す語に「円」の字が…
つまり「円満」に「円」の字が入っているのは、
英語圏の国などからするとちょっと不思議かもですが。
(その意味で「丸く収める」などの表現も、日本語的な感覚かもですね)
でもやたらトゲトゲして痛そうな形よりは、
丸い形の方が「平和的(peaceful)」かとは思います。
なので、もし何かでモメそうなときには、
丸い「円」の形をイメージしつつ、「円満(えんまん)」解決を図(はか)ってみるのもいいかも?
まあそんな感じで~。