のっぽさんの勉強メモ

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9/2 国+英他:「三面(さんめん)」と「三面(さんめん)」は違いますか? ~「三面記事(さんめんきじ)」や「三面鏡(さんめんきょう)」などの話~

 国語+英語+生活+社会+ゲームの話ー。


 新聞*1の社会面(しゃかいめん)である「三面記事(さんめんきじ)/police news他」や、
 鏡(かがみ)を三枚合わせた「三面鏡(さんめんきょう)/three-sided mirror他」
 またゲームの「三面(さんめん)/3面/the third stage他」など、
 けっこう色々な意味で使う語、「三面(さんめん)」についての話を。


 前置き。

 昨日「注意(ちゅうい)」について記事を書いた流れで、
 「注意散漫(ちゅういさんまん)」という言葉を調べていたら。
 似た語の「三面(さんめん)」が面白かったので、その話を。


 まず「三面(さんめん)」とは、色々な所で使われる語ですが、
 例えば有名な語として、「三面記事(さんめんきじ)」があるかもしれません。


 この「三面記事(さんめんきじ)」とは、新聞(しんぶん)の社会面(しゃかいめん)のことですね。
 社会(しゃかい)で起きた、色々な事件*2について書く面(めん)…ページ、スペース、という感じです。
 この語の由来ですが、国語辞典やWikipediaによれば、新聞が「全四面」だった頃に、
 社会についてのニュースを、三面…3ページ目に載せることが多かった、ということらしいですね。


 ところで上に書いたように、「三面」は他でも使われる言葉でもあります。


 例えば、「三面鏡(さんめんきょう)」は、真ん中と左右に鏡を合わせた物であり、
 またゲーム等の面(めん)…ステージも、「三面(さんめん)/3面」なんて呼ばれたりします。


 これらは日本語で並べても、あまり違和感がない気もしますが(※個人的感想)。


 しかし和英辞典によれば、それぞれに対応する英語は、
 「三面記事」は「police news(ポリス・ニュース)」「city news(シティ・ニュース)」
 「三面鏡」は「three-sided mirror(スリーサイデッド・ミラー)」「triple mirror(トリプル・ミラー)」らしいです、
 またゲーム等の「三面(3面)」は、よく「the third stage(ザ・サード・ステージ)/the 3rd stage」と呼ばれる印象がありますね。


 そしてそれぞれ「三面」に当たる英語だけ抜き出すと、
 「police/警察」「city/都市」「three-sided/三つの面の」「triple/3つの」「the third/3番目の」と、
 なかなか色んな語が集まっていますね。
 後半は「3」*3関係なのでまだわかりやすいかもですが、前半が大きく違う感じです。


 なので「『三面(さんめん)』と(他の)『三面』は違う!」というのはある意味当然かもですが。
 その上で、例えば英語圏の方は、
 「ならば何故、同じ『三面』という語にこんな多くの意味が…?」と思ったりするかもですね。
 (「police」、「city」、「three-sided」など)


 まあ似たようなことは、他言語でもありそうなので、
 別に日本語に限った話ではないと思いますが。
 でも同じ語が、少しずつ違う意味を持っている…というのは面白い気もしますね。


 なので、今度「三面(さんめん)」という語を聞くことがあれば。
 何を「三(さん)」「面(めん)」と呼んでいるのか、
 ちょっと考えてみるのも面白いかもですね。
 意外と、国語の勉強になったりもするかも?



 まあそんな感じで~。




追記
 ちなみに三面六臂(さんめんろっぴ)」という語もあります。
 これは国語辞典によれば「顔(かお)が三つで、腕(うで)が六本あること」であり、
 転じて、一人で何人分もの働きをすることを表すらしいです。
 「まるで手が何本もあるくらいに、作業が速い…!」みたいな感じですかね。
 (ちなみに「臂(ひ)」の字は肘(ひじ)や腕のことを表すようです)

 なので、本文で書いた「三面」の色んな意味には、
 この「三面六臂」の「3つの顔」も入ってくるわけですが…。
 …余計に英語圏の方がビックリしそうですね。

 そしてネットで調べたところ、「三面六臂」は仏像(ぶつぞう)が持っていたりする特徴らしく、
 例えば、過去記事でも書いた「阿修羅(あしゅら)」*4(※敬称略)がこの特徴を持っていたりします。
 「阿修羅の像」は社会科の教科書・資料集などに載っていたりするので、そちらで見た方もおられるかもですね。
 (あとインド系の神様がよく三面六臂とか、色々体のパーツが多かったりする印象です)


追記2
 ちなみに話は少し変わりますが、
 「三」や「面」の関わる語には、三者面談(さんしゃめんだん)」もあったりしますね。
 生徒と親(両親が来られたら「四者」)、先生が集まる形式の面談です。

 この「三者面談」も略すと「三面」とは言えそうですが…、
 緊張(きんちょう)するのでイヤだ、という方もおられそうなので、
 あまり嬉しくない「三面」と言えるかもしれません。

 で、もし「三者面談」…「三面」(※ほぼ造語)の時などに緊張して、
 時間を持て余すということがあれば。
 「なんか『三面』について書いた変な記事があったような…」とか、
 「『三面記事』の『三面』は英語だと何だっけ…?」
 なんて思い出して、気をまぎらわしてみてもいいかも?




◆用語集
・三面記事(さんめんきじ)【新聞】:
 関連用語:「3(さん)」、「日刊(にっかん)」*5
 関連記事:『3を表す外国語セブン』


・三面鏡(さんめんきょう)【鏡】:


・三面/3面【ゲーム】:


三面六臂(さんめんろっぴ):
 関連用語:「阿修羅(あしゅら)」


三者面談(さんしゃめんだん):
 関連用語:「第三者(だいさんしゃ)」*6



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*1:「新聞(しんぶん)」については 8/3 社+英:好きなものを使って授業をしちゃう!? ~ゲーム「なんでも〇IE」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「事件(じけん)」については 5/16 英+国:「急な出来事(できごと)」についての英語! ~「event(イベント)」、「trouble(トラブル)」、「happening(ハプニング)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:数字の「3(さん)」や、記事『3を表す外国語セブン』については 2/18 数+諸外:「3(さん)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「阿修羅(あしゅら)/修羅(しゅら)」については 3/24 国+歴:その「修羅場(しゅらば)」は「命がけ」ですか? ~「修羅場」と「阿修羅(あしゅら)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「日刊(にっかん)」については 5/4 国+英:好きな雑誌(ざっし)は「~刊(かん)」ですか? ~「週刊(しゅうかん)」や「月刊(げっかん)」等の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「第三者(だいさんしゃ)」については 11/10 国+英他「第三(だいさん)の人」も「重要(じゅうよう)」ですか? ~「thrid(サード)」や「第三者(だいさんしゃ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。