国語+数学の話ー。
ぱっと見は矛盾(むじゅん)っぽい、「変な数学」シリーズの話です。
何かを半分(はんぶん)に…2つ(二つ)に分けること、「二分(にぶん)」と。
ある2人等の優劣(ゆうれつ)がないこと、「五分(ごぶ)/五分五分(ごぶごぶ)」等の話を。
前置き。
まず「二分(にぶん)」とは、何かを半分(はんぶん)にすることですね。
文字通り「二つ(2つ)に分(わ)ける」という感じで、
数学の「二分の一(にぶんのいち)/2分の1」(二分にした一、2つに分けた1)などでもお馴染み(おなじみ)かもです。
例えば「天下(てんか)を二分(にぶん)する」というと、
国や軍などが、「天下」(といいつつ大体はその国・地域全体)を2つに分けて支配する感じですね。
また「人気(にんき)を二分するアイドル達」というと、
すごい人気のアイドルが2人いて、大体その2人で人気を分け合って(取り合って)いる…みたいな感じです。
そんな訳で、実力がある人などが「2人」いる場合、
上記の「二分」のように、「2(に)/二」という数字が、多く使われたりしますが。
一方でそういう場合、「2」だけでなく、
数字の「5(ご)/五」も使われたりするようです。
というのも「五分五分(ごぶごぶ)」や「五分(ごぶ)」などの言葉があるからですね。
まず国語辞典によれば「五分五分(ごぶごぶ)」とは、
「互(たが)いに優劣(ゆうれつ)のないこと」らしいです。
例えばライバル同士だと、2人の実力がほぼ同じ…みたいな感じですね。
バトルマンガ風に言うと、「どちらが勝つか分からない…!お互いの勝率は50%ずつ!」みたいな感じかもです。
なので上記のような、「天下・人気を『二分』する」ような状況だと、
大体「五分五分」であることも多い…と言えそうです。
(どちらかが勝っていると、「二分」や「五分五分」にはならなさそうですし)
そして、国語辞典によれば上記の「五分五分」を、
「五分(ごぶ)」と略すこともあるようで。
しかし「二分」や「五分」と書くと、かなり言葉の形が似ているので、
少し「『2(二分)』≒『5(五分)』…!?」って感じもして、面白いですね。
※
まあ、「二分」の代わりに「半分(はんぶん)」、
「五分五分」の代わりに「半々(はんはん)」などと言えば良いので、
わざわざ「二分」と「五分」を混ぜる必要も無いかもですが。
でも今度、どこかで「二分(にぶん)」という語や、
「五分五分(ごぶごぶ)/五分(ごぶ)」などの言葉を見たら。
もう一方の言葉を思い出してみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「二分」や「五分」という表記の語は他にもあります。
例えば、時間(じかん)としての「二分(にふん)/2 minutes」や「五分(ごふん)/5 minutes」や、
割合(わりあい)としての「二分(にぶ)/2%*1」や「五分(ごぶ)/5%」などですね。
(ちなみに割合としては、「1分(いちぶ)」*2が「1%」、「1割(いちわり)」が「10%」、「10割」が「100%」という感じです)
そう考えると「『五分(ごふん)』の『五分(ごぶ)』は何分(なんぷん)?」といった問題も作れるかもですが…。
…我ながら問題文自体がややこしいですね。
◆用語集
・二分(にぶん):
似てる語:「十分(じゅうぶん)」*3
・五分五分(ごぶごぶ):
・五分(ごぶ)【5%】:
関連用語:「分(ぶ)/約1%」、「分(ぶ)/約10%」、「八分(はちぶ)」、「腹八分(はらはちぶ)」
*1:「%(パーセント)」については 12/20 数学:パーセント/とりあえずピザを100等分だ! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:約1%を表す「分(ぶ)」、約10%を表す「分(ぶ)」、「八分(はちぶ)」、「腹八分(はらはちぶ)」については 8/15 国+数他:「食事(しょくじ)」は「8%」で足(た)りますか? ~「腹八分(はらはちぶ)」と「分(ぶ)/①10%、②1%」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「十分(じゅうぶん)」については 8/20 国+数:「十分」は「十分」じゃないですか? ~①「十分(じゅっぷん)」と②「十分(じゅうぶん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。