社会+国語+生活+理科の話ー。
お米などを育てるための、水を張った田んぼ「水田(すいでん)」と。
山林(さんりん)などを焼いた後の田んぼ、「火田(かでん)」の話を。
前置き。
まず「水田(すいでん)」とは、水(みず)を張(は)った田んぼ(たんぼ)のことですね。
例えば稲(いね)…お米を育てるときに使ったりするようです。
一応Wikipediaによれば、あまり水がいらない稲(「陸稲(りくとう)」)もあるようなのですが、
そちらは現在あまりないようなので、日本の多くのお米は「水田」で育てられていそうです。
…で、突然のクイズで恐縮(きょうしゅく)ですが。
この「水田(すいでん)」の「逆(ぎゃく)」とは何でしょう?
…と尋(たず)ねられた時に、
もしかしたらゲームの「水属性(みずぞくせい)」⇔「火属性(ひぞくせい)」のノリで、
「『水』の『田』の『逆』は…『火(ひ)』の『田』だな!」と答える方もおられるかもですが。
しかしそれが、意外と正解の一つにつながったりするようです。
というのも、「火田(かでん)」という語があるらしいからですね。
漢和辞典によれば「火田(かでん)」とは、
「山林(さんりん)・原野(げんや)を焼き、そのあとに肥料(ひりょう)なしで作った田畑」らしいです。
いわゆる「焼畑(やきはた)」のことらしいですね。
(その場所の物が燃えた灰(はい)を、肥料として田畑に使うようです)
で、この「火田」という語の説明欄には、
しっかりと「⇔水田」と書いてありました。
なので、少なくとも手元の漢和辞典では、「火田」の逆は「水田」と捉(とら)えられているようです。
(※ただ「水田」の逆の語は他にもあるようです。詳細は追記で)
そのため「『水田(すいでん)』の『逆』(の一つ)は『火田(かでん)』!」と言えそうですが。
…ただ筆者がゲームやファンタジー等が好きなためか、
「火田」は「火が燃えてる田…!?」とか「火で米を育ててるの…!?」みたいな感じにも見えて面白いですね。
※
まあ、上記の通り「火田」は「火を放った後に作った田んぼ」であって、
「火が燃え続けている田んぼ」ではないのですが。
でも、もしあなたがファンタジーの物語とかで、
「火が燃えているけど、作物が育っている…」
なんて不思議(ふしぎ)な田んぼ・畑を見ることがあれば。
「これが真の『火田(かでん)』か…?」なんて考えてみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに手元の漢和辞典では、
実は「水田」の方の説明に、他の逆っぽい語が書いてあるので、「火田」だけが逆の語でもなかったりします。
具体的には(水田)「⇔陸田、旱田」と書いてありました。
漢和辞典によれば「陸田(りくでん)」は畑(はたけ)のことで、またWikipediaによれば「水稲などを栽培するために畑を利用する農地」とのことです。
そして「旱田」は辞典に載っていなかったのですが、
ネットで見た感じでは「旱田(かんでん、ひでりだ)」と読むようです。
追記2
ちなみに漢和辞典には「火米(かべい)」という言葉も載っていました。
これは①「草地(くさち)を焼いた後に作った米」や②「湿(しめ)った米を火でかわかしたもの」を表すようなのです。
なので、本文で書いた「火田(かでん)」が「「山林(さんりん)・原野(げんや)を焼いて」作っているので、
そこに「草地」が含まれるなら、「『火田』で『火米』が取れる」ということもあるのかもしれません。
…筆者の中で「お米」や「田んぼ」は「水」のイメージが強かったのですが、
なんかすごい「火」系の言葉が並んでますね。
追記3
ちなみに「水と油(あぶら)」も、よく相容(あいい)れぬ物…逆の物とされるので、
「水田」の「逆」と聞くと、「油田(ゆでん)」を思い浮かべる方もおられるかもですね。
(まあ油田は油を掘り出す施設であり、育ててはいない気がしますが)