のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

4/30 国+数他:「互角(ごかく)」は「互角(ごかく)」でもないですか? ~実力(じつりょく)の「互角」と、図形(ずけい)の「錯角(さっかく)/互角」の話~

 国語+数学+理科+体育(試合)+ゲーム(勝負事)の話―。
 …なんか書いている内に、「互角」がゲシュタルト崩壊しそうですが。


 ある2人の実力(じつりょく)がほぼ同じ…的な意味の語、「互角(ごかく)」と。
 数学の図形で習う角度(かくど)*1の一種、「錯角(さっかく)/互角(ごかく)」の話を。


 前置き。

 まず「互角(ごかく)」とは、ある2人(以上)の実力(じつりょく)が同じ(くらいの)ことですね。
 (「お互(たが)い、同じくらいの力を持っている」的な感じです)
 例えば「AさんもBさんもテストで100点!これは『互角』の戦いだな…」的な感じですかね。
 なので、よく勝負事(しょうぶごと)、スポーツやバトル系のマンガ等で聞く語でもあります。


 そんな訳で「互角」は、
 2つの者の力や数値(すうち)が、ほぼ「イコール(=)/同じ」の意味…、
 あるいは「ズレがあっても、ほんの少し」の印象なのですが。


 しかし意外にも「互角」は、お互いに「かなりズレる」こともあるようです。
 というのも「互角」が、「錯角(さっかく)」を表すこともあるらしいからですね。


 まず漢和辞典によりますと、「互角(ごかく)」は上記のように、
 「たがいにまさりおとりがない」(※参考:漢字だと「互いに勝り劣りが無い」)や「五分五分(ごぶごぶ)」…、
 つまり「両者の実力などが一緒くらい」的な意味も書いてあったのですが。


 しかし他にも「互角」の説明には、
 「一つの直線が他の二直線と交わるとき、一つの直線の反対側で相対する角」とも書いてあり、
 そしてその説明の最後に「錯角(さっかく)」とも書かれていました。
 (つまりこの意味での「互角」は「錯角」のこと、という意味ですね)


 この「錯角(さっかく)」とは、角度(かくど)の一種ですね。
 図なしでは説明が難しいのですが、ざっくり言うと上記のように「3本の線が交わる時に生まれる角度」的な感じです。
 学校では数学の「図形(ずけい)」分野でよく習う語ですね。


 で、数学では「錯角」についてよく、
 公式で「2直線が平行(へいこう)のとき、錯角も等しい」とか、
 あるいは「錯角が等しいとき、2直線は平行」的なことを習いますが。
 (「平行(へいこう)」とは、2つの直線が交(まじ)わらずに、ずーっと横並びで伸びている様子のことですね)


 しかし逆に言うと、
 「2直線が平行でないとき、錯角は等しくない」訳ですね。
 また角度が、例えば上下に「1度」でもズレると「平行ではなくなる」訳で。
 (例:右上に45度で伸びる線には、右上46度や44度の線では平行になれない)


 そう考えると、実は「2直線は平行でない場合の方が多い」、
 そしてそこから、「錯角は等しくない場合の方が多い」と言えるかもしれません。
 (ざっくり180度までの範囲で考えても、正解は1つで残りの約179度は全部ズレる、的な)


 で、「錯角(互角)」が等しくない…「大きさが違う」というのは、
 実力的に言うと「互角(ごかく)ではない」ことになりますので。


 ある意味「『互角(錯角)』は『互角(同じ)』でもない(ことが多いかも)…!」と言えるかもですね。
 …まあ「実力」と「角度」で話が違いますし、
 そもそも「何を言っているんだ…?」と思われそうな文なのですが。


 まあ、今は「互角(ごかく)」というと「実力」関係のイメージで、
 図形の「錯角(さっかく)」を「互角」と呼ぶことは、あまり無さそうですが。


 でも、もしあなたが、数学の授業などで、
 2直線が平行なこと等で、「錯角(互角)」が「等しい」状態を見たら。
 「まさに『互角(錯角)』が『互角(ごかく)』だ…!」
 なんて思ってみても、楽しいかもですね。




 まあそんな感じで~。






追記
 ちなみに国語辞典によれば、「互角(ごかく)」は元々牛角(ごかく)」という意味らしいです。
 これは漢和辞典によれば、「牛(うし)*2の角(つの)*3が左右たがいにおなじであることによる」らしいですね。

 なので「牛角」→「互角」、そしておそらくは「互角」→「互角(錯角)」という流れなので、
 逆に数学の「錯角(互角)」を牛角(ごかく)」と呼べるかもなのですが。

 …でも数学の授業とかで先生が、
 「次回は『錯角』についてやりますからねー」というのを
 「次回は『牛角(錯角)』についてやりますからねー」と言い換えたら。

 意味は変わってないはずなのに、
 「『牛の角』についての授業…!?」とか「急に理科になった…!?」みたいな気分になりそうですね。

 まあ本文で書いたとおり、「錯角」は互いに違う(等しくない)ことがよくあるので、
 「牛の角が左右たがいに同じ」という意味を含む「牛角」は、「錯角」を表すにはちょっと合わないかもですね。
 (左右で角の大きさが違う牛とかも、結構いるようですが)





◆用語集
・互角(ごかく):
 関連用語:「名勝負(めいしょうぶ)」*4、「激戦(げきせん)」*5、「ハナ差(ハナさ)」*6
 似てる語:「合格(ごうかく)」*7


・錯角(さっかく)【数学・図形】:




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*1:「角度(かくど)」や「角(かく)」、「平行(へいこう)」、「直線(ちょくせん)」については 1/18 算数+英:図形/「3+3=4」のフシギな計算! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「牛(うし)」については 6/24 英語:ゲーム/「英語サバイバル」食事編 ~ゲーム実況的な感じで~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「角(つの)」については 1/9 英語:素材(そざい)/生物(せいぶつ)系あれこれ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「名勝負(めいしょうぶ)」については 5/15 国+社:「名勝(めいしょう)」と「名勝負(めいしょうぶ)」は違いますか? ~「勝(しょう)」の字の意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「激戦(げきせん)」については 1/26 音+英他:「激戦(げきせん)」の音は「ディンドン」ですか? ~「激戦/ding-dong battle(ディンドン・バトル)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:競馬などの用語「ハナ差(ハナさ)」については 8/7 体+英他:「鼻(はな)」で勝つことは出来ますか? ~競馬(けいば)の「ハナ差」と、「鼻の差で勝つ/win by a nose」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「合格(ごうかく)」については 4/27 国+社:「合格(ごうかく)」の「逆(ぎゃく)」は何ですか? ~「不合格(ふごうかく)」と「合否(ごうひ)」、「不(ふ)」と「否(ひ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。