こころ+英語+国語の話ー。
無理(むり)に行動に理由を付けること、「こじつけ」と。
それに関連する英語「strain(ストレイン)」の、
「過労(かろう)」や「緊張(きんちょう)」の意味の話を。
前置き。
まず「こじつけ」とは、特に関係の無いことを、無理に理由にすることですね。
あるいは、筋(すじ)の通らない…理由にならないことを、それっぽく言う感じです。
動詞(どうし)形だと、「こじつける」となります。
例えばファンタジー系の物語では、自分より弱い人をいじめるキャラが、
「お前が弱いのが悪いんだよ!」と、無理に相手のせいにしたりしますが。
そういった行動が、「こじつけ」という感じですかね。
で、「こじつけ」自体は、単に「やらない方が良いこと」や
単に「悪いこと」みたいな感じもするのですが。
しかし対応する英語を見ると、ちょっと意外な語とつながりもありました。
というのも、「過労(かろう)」や「緊張(きんちょう)」などが関わったりするからですね。
(「過労(かろう)」とは、働きすぎたりして、とても疲れてしまうことですね)
まず、和英辞典で「こじつけ」や「こじつける」を調べると、
関連する英語の一つに「strain(ストレイン)」があったのですが。
(正確には、「こじつけ」の方は「strained interpretation(ストレインド・インタープリテーション)」が対応していました。
例語の解説にもあったのですが、直訳すると「こじつけの解釈(かいしゃく)」といった意味ですね)
この「strain(ストレイン)」は英和辞典によれば、
「こじつける」などの他にも、
名詞では「過労(かろう)」や「緊張(きんちょう)」などの意味を持っているようでした。
調べていて、ちょっと意外な感じもしましたね(※個人的感想)。
で、どうしてこれらの意味があるのか、というと。
英和辞典によれば「strain(ストレイン)」には
「(針金(はりがね)・綱(つな)などを)引っ張る」とか、
「懸命(けんめい)に努力(どりょく)する」、
また「(無理をして体などを)痛める」などの意味があるようです。
割とどれも「張り詰めた(はりつめた)」イメージの説明ですね。
なので、
「行動に、無理やり理由を『引っ張って(strain)』くっつける」→「こじつける(strain)」
「無理に身体を『引っ張る(strain)』感じで頑張って、疲れてしまう」→「過労(strain)」
「神経が『引っ張られる(strain)』感じに張り詰める」→「緊張(strain)」
…みたいな感じですかね。
(※この辺りは筆者の仮説なのでご注意を)
ともあれ、「こじつけ」と、「過労」・「緊張」は、
英語の「strain」で繋(つな)がってがっている…、
略すと「『こじつけ』と『過労(strain)』は繋がっている…!?」と言えるかもですね。
途端に、「疲れていて、イライラしたの…?」みたいな感じもするのが面白いです。
※
まあ別に、
「『こじつけ』をする人は、みんな疲れているんだよ…!」という訳ではないと思いますが。
ただその逆に、自分が疲れている時や、緊張して余裕が無い時には、
「とにかくみんな、私の言うことを聞いてくれよ…!」と、
色んな理由を「こじつけ」てでも、自分の思い通りにしたがるかもですね。
その意味では、「過労(strain)」や「緊張(strain)」が、
何かを「こじつけ(strain)ちゃうこと」に繋がることは、あるかもなので。
「話し合いしなきゃだけど…もう考えるの疲れたな…」という時には、
とりあえず一回休んでみるのも、いいかも?
まあそんな感じで~。