国語+英語+社会の話ー。
何かが壊(こわ)れにくい、といった意味の語、①「丈夫(じょうぶ)」と。
「才能(さいのう)のすぐれたりっぱな人」という意味もある、
もう1つの②「丈夫(じょうぶ)」を英語にすると…?という話です。
性別(せいべつ)に関する話を意識しつつ。
前置き。
昨日は「大丈夫(だいじょうぶ)」*1という語について書いたので、
今日は「丈夫(じょうぶ)」という語についての話を。
※
まず①「丈夫(じょうぶ)」とは、何かが壊(こわ)れにくい…などの印象も強い語ですね。
人間の場合は、体が健康(けんこう)でケガ(怪我)や病気(びょうき)をしにくいこと、
また物の場合は、それが固(かた)くて壊(こわ)れにくいことを表すイメージです。
(例:「あの人の体は丈夫だ」とか、「あの箱は丈夫だ」など)
で、例えばそんな「丈夫」を英語にする、となった場合。
和英辞典にも(「丈夫な」の意味で)「strong(ストロング)」(「強い」意味でもお馴染み)などが載っているので、
それら等を参考に、英語にできる方は多そうですが。
しかし、もう1つの「丈夫(じょうぶ)」を英語にする場合は、
またちょっと工夫(くふう)が必要になるかもしれません。
というのも漢和辞典によれば、
②「丈夫(じょうぶ)」には、「一人前の男子」や「才能(さいのう)のすぐれたりっぱな人」という意味がありまして。
また漢字の「夫(ふ)」にも「おとこ」や「一人まえの男子」の意味があるようなので、それが関係していそうですね
(また昨日書いた「大丈夫」にも「意志が堅固でりっぱな人物」という意味があったので、こちらも関係していそうですね)
で、こちらの②「丈夫(じょうぶ)」…特に「才能のすぐれたりっぱな人」の意味を英語にする場合、
どういう英語を使うか、なのですが。
上記のように、②「丈夫」に関して「男子(だんし)」の意味がよく関わっていることを重視するなら、
「man(マン)/男性(だんせい)」などの英語が使われそうですが。
しかしこの②「丈夫」を、現代に合わせた語にしたい場合。
現代では性別(せいべつ)を指定しない語が選ばれたりもするので、
「person(パーソン)/人物(じんぶつ)」の語を使うのも、手かもしれません。
②丈夫の「才能のすぐれたりっぱな人」の意味の文には、一応「性別」の話は入っていませんしね。
(「夫」ですでに示されているのでは…という話は一度置いておいて)
また逆に、男女それぞれを呼んでしまえば良いのでは?と考えた方は、
「man(マン)/男性」と「woman(ウーマン)/女性」を合わせて使ったりする場合もあるかもですね。
まあ、筆者は試しに色々考えただけで、実際に何が適切かはわからないのですが。
(※なので意見が間違い・見当外れかもです。その場合はすみません)
しかしながらもし、
「(②の意味の)『丈夫(じょうぶ)/才能のすぐれたりっぱな人)』を英語にできますか?」と聞かれた場合。
けっこう答える人のセンス(感覚)が、それぞれの答えに出てきたりするかもですね。
※
まあ、「才能のすぐれたりっぱな人」を表す語は(日本語・英語共に)他にもあるので、
わざわざ②「丈夫(じょうぶ)」の語を使う必要もあまりない気がしますが。
でも個人的な意見としては、
昔の言葉を「今(いま)」の感覚に合わせてみようとすると、
そこからちょっと「今と昔の価値観(かちかん)の違い」などを、感じられたりする気もします。
なので、上記の②「丈夫(じょうぶ)」(の「夫」や「男子」の意味)のように、
「もしかしたら、今と違う価値観が関わってるかも?」という感じの語を見たら。
「今の感覚にすると、この語はどう変わる/変わらないのかな…」と、考えてみても面白いかも?
ちょっと頭の体操(たいそう)や、勉強になったりするかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・丈夫(じょうぶ)【状態・性質】:
関連用語:「大丈夫(だいじょうぶ)」
・丈夫(じょうぶ)【人】:
*1:「大丈夫(だいじょうぶ)」については 8/24 生+国他:「大丈夫(だいじょうぶ)」と「大丈夫」は違いますか? ~2つの「大丈夫(だいじょうぶ)」と「大丈夫(だいじょうふ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。