算数の話ですー。
本ブログでは「変な数学シリーズ」の分類になりますが、
今回は「変」というより「不思議な数学」と呼びたいですね。
というのも。
昔NHK「みんなのうた」でやってた『ふたりはなかよし』って曲の中に
「たのしいことはふたりぶん かなしいことははんぶん」
ていう歌詞があるんですな。
つまり楽しいことは分け合っている「はず」なのに二人分になり
(1÷2=2)
悲しいことは分け合っている「から」半分になると。
(1÷2=1/2)
同じ「分け合う」ことなのに、結果が違ってくるという。
不思議ながらも優しい話です。
それは多分人間の「共感性(シンパシー)」のおかげかと思います。
共に味わうことにより喜びは倍になり、
分かってもらうことで悲しみが和らぐ面があると。
筆者の体験で言うと、沢山のお菓子を一人で食べるより
兄弟と分け合った方がなんか楽しい、ということがありますね。
不思議なようなそうでないような。
量多く食べるというものが全てじゃないのだな、と思います。
まあ、分け合ってからもっと食べたいと思うことも多いのですが……(笑)
あなたはどうでしょう。
分け合って楽しくなる相手、
分け合って悲しみが和らぐ相手はおりますでしょうか。
いましたら、素晴らしいことですね。
いませんでしたら、そのような相手が現れると、いいかもですね。
必要ない、というならそれも良し。
求めて探しに行くのもまた良し。
「元気がないから無理だ!」というのもまた良しでございます。
「それができれば苦労しない!」って方は聞き流してください。
ま、分け合っているはずなのに、いつのまにか満足感は増えている。
そんな「わり算」もあるってことでした。
そんな感じで~。
追記
かつて本ブログでも紹介したように、
アダム=スミスという人は「同情心」こそ「道徳」の基礎だとしたようです。
同情は「共感」を基礎にしているといえるので、
「人のことを想像し、優しくなれる気持ち」というのが
道徳とか、あるいは「正義」の基礎にあると言えるかもしれません。
◇紹介歌
・神崎ゆう子・坂田おさむ『ふたりはなかよし』
◆用語集
・わり算*1:英語で言うと「division(ディヴィジョン)」。
解くのに「九九」を必要とするので、かけ算が苦手な子供を苦しめる存在。
*1:「わり算」については6/23 数学:「加減乗除(かげんじょうじょ)」 ~+-×÷って何なのさ~ - のっぽさんの勉強メモも参照。