のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

12/11 国+ゲ-ム他:あなたは「召喚(しょうかん)」されますか? ~召喚と裁判所(さいばんしょ)の話~

 国語+社会+ゲームの話ー。
 別に「お前を異世界に召喚してやろうか!」という話ではないのでご安心を。


 ゲームなどでよく使われる「召喚(しょうかん)」という言葉と、
 裁判所(さいばんしょ)の関係の話を。



 前置き。
 昨日の記事で少し「召喚(しょうかん)」ネタについて書いたので、
 今日はその延長を。

 ※


 まず「召喚(しょうかん)」というと、何かを呼び出す(よびだす)ことですね。
 「召(しょう)」は「呼び寄せる(よびよせる)」、「喚(かん)」は「呼ぶ」というような意味を持っております。


 例えばファンタジー系のゲーム・漫画などでは、よくモンスターを「召喚」して手伝ってもらったりもしますね。
 この時、呼び出されるモンスターなどは召喚獣(しょうかんじゅう)」
 呼び出す魔法は「召喚魔法(しょうかんまほう)」なんて言われたりします。
 (※滞在時間は結んでいる「契約(けいやく)」*1によっても違うようです)

 あるいは、異世界に「自分自身が召喚」される…というライトノベルなどもありますね。
 その時は大体「勇者(ゆうしゃ)」になってくれとか、世界を救ってくれとか言われたりするようです。

 

 ただ、そんな「召喚」は、元々はファンタジーの用語ではなさそうです。
 国語辞典を見てみると、召喚とは「裁判所(さいばんしょ)が特定の個人を呼び出すこと」となっておりました。
 例えばその人が訴えられたり、または別の事件の証人(しょうにん)として働いてもらう時などですね。


 なので「召喚」とは、元々は現実の用語、さらには裁判所の用語と言えそうです。
 


 証人として呼ばれるならともかく、
 何か悪いことをして、裁判所に「召喚」されるのはちょっと恥ずかしいですね。
 ファンタジーのカッコいい「召喚」のイメージと比べるとさらに。


 なので「カッコいい召喚獣を呼ぶぜ!」とか、
 「自分が勇者として異世界に召喚された!?」というファンタジーがお好きな方は、

 異世界で「召喚」に関わる前に、
 裁判所に悪いことで「召喚/summon」されぬよう、どうぞご注意を。



 まあそんな感じで~。




追記
 ちなみに「召喚」によく似た言葉で「召還(しょうかん)」というのもあります。
 こちらは「派遣した人を呼び戻すこと」ですね。
 この「還(かん)」は、「元のところに戻す」という意味と思われます。
 なので召喚が「呼び出す」感じなのに対して、召還は「呼び戻す」感じです。

 そのため仮に「召還魔法(しょうかんまほう)」というのがあったとしたら、
 どこかにお使いに出した子を呼び戻す魔法になると思われます。

 例えば「召喚魔法:ケルベロス*2」は、異次元とかからケルベロスとかを呼びますが、
 「召還魔法:ケルベロス」は、元々味方で、遠くに行かせてたケルベロスを手元に戻す、みたいな。
 (まあ、これもとても便利な気もしますが)

 逆に言えば仲間がいない状態で「召還魔法」使っても意味がないかと思うので、
 異世界に行くことがあったらご注意を。


追記2
 ちなみに「しょうかん」という言葉は他にも色々あったりします。
 例えば

小寒(しょうかん):二十四節気の一つ。1月6日ごろ。
・小閑(しょうかん):ちょっとのヒマのこと
・昇官(しょうかん):官吏(かんり)の位が上がること
将官(しょうかん):軍隊での、将校(しょうこう)の位の一つ
・消閑(しょうかん):ひまつぶしのこと
・商館(しょうかん):外国商人の営業所。商いの館。
・償還(しょうかん):借りたお金などを返すこと

って感じですかね。

 なのでカードゲームとかで、もし
 『小寒に消閑に昇官した将官が償還した商館』というカードがあったら。
 「俺は『小寒に消閑に昇官した将官が償還した商館』を召喚するぜ!」(※7回「しょうかん」って言ってます)ということがありえるかもしれませんね。
 …舌を噛みそうです。




◆用語集
・召喚(しょうかん)
 元々は、裁判所が特定の個人を呼び寄せることのようだ。
 英語では「summmon(サモン)」。または「call(コール)/呼ぶ」という言葉が使われることもあるようだ。
 本文で書いたように、ファンタジーなどではモンスターを魔法の力で呼ぶことが「召喚」と呼ばれていたりする。
 …でも裁判所とファンタジーのそれは区別がないので、召喚獣が「召喚されましたよ!」と言われて行ってみたら裁判所だったという可能性もなくはない。あなたは今回の事件の重要参考人なのです、ケルベロスさん
 ファンタジーなどで召還を行う人は「召喚士(しょうかんし)」と呼ばれ、「サモナー(summoner)」と呼ばれることも多い。
 また呼び寄せる「召喚獣(しょうかんじゅう)」との間には何らかの「契約(けいやく)」が結ばれていることが多い。
 まあ呼ばれる方にしてもメリットが無ければ、なかなか行きたくないだろう、というような話と思われる。あなたには「召喚獣をブラックにこき使っている容疑」があります、サモナーさん
 ちなみにゲーム『サモンナイト』や『サモンズボード』という名前の、召喚をテーマにしたゲームなども多い。
 関連ゲーム用語:「儀式(ぎしき)」*3、「特殊召喚*4、「アドバンス召喚」、「儀式召喚」、「融合召喚」、「シンクロ召喚」、「エクシーズ召喚」、「サーヴァント」*5
 関連用語:「召使い(めしつかい)」、「召す(めす)」*6、「家庭裁判所(かていさいばんしょ)」*7、「波乱(はらん)」*8、「波瀾(はらん)」、「閻魔帳(えんまちょう)」*9、「閻魔大王(えんまだいおう)」


・召還(しょうかん):
 派遣していた人などを呼び戻すこと。
 英語では「recall(リコール)」。
 例えば各国の「大使(たいし)」*10や「外交官(がいこうかん)」などに関して使う言葉のようだ。
 関連用語:「還元(かんげん)」*11



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*1:「契約(けいやく)」については 11/13 英語:「結婚(けっこん)」に関する英単語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:ケルベロス」については 6/15 国語:「魔法(まほう)」・「プロレス」・「選挙演説」!? ~色んな説明(せつめい)の仕方~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「儀式(ぎしき)」については 1/15 歴+国他:「葬式(そうしき)のない死」の話 ~「通過儀礼(つうかぎれい)」と「葬式」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:カードゲーム『遊戯王』における「特殊召喚」、「アドバンス召喚」、「儀式召喚」、「融合召喚」、「シンクロ召喚」、「エクシーズ召喚」などについては 2/17 学習+ゲーム:カードゲーム『遊戯王』の「召喚方法(しょうかんほうほう)」で勉強が進む!? ~証明や不等式~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「サーヴァント」や「召使い(めしつかい)」については 7/29 英語:「serve」/サーブ(serve)、サーバー(server)、サーヴァント(servant)! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「召す(めす)」については 8/6 国+生:「食(しょく)」(の字)には「可能性(かのうせい)」がありますか? ~「食」の8種の読み方の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:家庭裁判所(かていさいばんしょ)」については 9/27 社+英:「家庭的(かていてき)」な「裁判所(さいばんしょ)」はありますか? ~「domestic(ドメスティック)/家庭的な」と「家庭裁判所(かていさいばんしょ)/domestic court」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「波乱(はらん)」や「波瀾(はらん)」については 12/14 国+こころ他:「人生(じんせい)」に「波瀾(はらん)」は付きものですか? ~「波瀾」と「波乱(はらん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「閻魔帳(えんまちょう)」や「閻魔大王(えんまだいおう)」については 1/19 社+国他:「先生(せんせい)」は「地獄(じごく)」の「大王(だいおう)」ですか? ~「閻魔帳(えんまちょう)」と「教務手帳(きょうむてちょう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:「大使(たいし)」や「外交官(がいこうかん)」については 9/25 理科:「笹(ささ)」と「パンダ」と「パンダケーキ」! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:「還元(かんげん)」については 12/31 理科:酸素(さんそ)さんの本気! ~酸化(さんか)・燃焼(ねんしょう)・爆発(ばくはつ)!?~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。