外国語*1+数学+英語+学習の話ー。
外国語(がいこくご)などを学ぶとき、数学を使ってみる話です。
特に「連立方程式(れんりつほうていしき)」*2を使い、
「インドネシア語」を調べつつ。
※思い付きの雑文で長文なので、ご容赦ください。すみません
※分かりやすくするために、所々「カタカナ語」を使ってますが、
これは仮のものであり正確な発音ではありません。ご注意を。
前置き。
先日書いたように、筆者は今「インドネシア語」など外国語を勉強していたりするのですが、
学んでいる途中でふと、
「この学習方法って数学と似ているのでは?」と思ったので、そのメモです。
※
まず、具体的な言葉について。
対人関係でよく使うものに「挨拶(あいさつ)」がありますが。
例えばインドネシア語で「おはよう」は
①おはよう:「selamat pagi(スラマッ・パギ)」
というようです(カタカナ語は辞書などを参考にしています)。
アルファベットを使っているので「英語」に似ているようにも見えますが、
「se」を「ス」と読んでいるのが違いますね。
ルールがまた違って難しいです。
さて覚えられるかなあ…という感じですが、ここではさらに、あえて他の挨拶も追加してみましょう。
②こんにちは:「selamat siang(スラマッ・シアン)」
③こんばんは:「selamat malam(スラマッ・マラム)」
って感じですね。
「一つ覚える前に、また追加するのかよ!」と思われるかもしれませんが。
実はたくさん言葉のデータがあると、いいこともあります。
それは「比較(ひかく)」…お互いに比べることができることですね。
改めて挨拶を並べてみると
①おはよう:「selamat pagi(スラマッ・パギ)」
②こんにちは:「selamat siang(スラマッ・シアン)」
③こんばんは:「selamat malam(スラマッ・マラム)」
という感じで、前半の「selamat」という部分は共通しています。
そして後半の「pagi(パギ)」、「siang(シアン)」、「malam(マラム)」という部分だけが変化しているわけですね。
さて、あいさつにとって重要で、よく変わるものは何か?
というと、その一つには「時間帯(じかんたい)」があります。
日本語でも、朝(あさ)*3・昼(ひる)・夜(よる)の時間帯であいさつを使い分けていたりします。
なのでこのことから、「インドネシア語のあいさつでも、後半の部分は時間帯に関係しているのではないか」という仮説が立ちます。
確認のためにこれらを辞書で調べてみると
・pagi(パギ):「朝(あさ)」
・siang(シアン):「昼(ひる)」
・malam(マラム):「夜(よる)」
って感じでした。
仮説が一応あっていた感じですね。
で、この言葉を比べる過程で、筆者は数学の「連立方程式(れんりつほうていしき)」を思い出しました。
例えば数学の連立方程式では
①x+2y=5 (※「2y」とは、「2×y」のこと)
②x+y=3
という式がある感じです。
①②の式ではxは同じですが、yの数が変化していますね。そして答えが変わっています。
そこに注目して、①の式から②を引いたりすることで、「x=1、y=2」という値を求めたりします。
対して、今回の「あいさつ」では、
例えば「selamat pagi(おはよう)」と「selamat siang(こんにちは)」などを比べることで、
「selamat」が共通し、あとの「pagi」、「siang」が共通していないことが分かりました、
つまり比べてみることで、「変化している部分」と「変化していない部分」が明らかになりました。
それを利用して「pagi(パギ)=朝、siang(シアン)=昼(ひる)」という結果へのヒントとしています。
一方で、もしこれが「selamat pagi=おはよう」という情報だけだと、
どこが「朝」なのか、というヒントにはあんまりなりませんね。
誤解して「selamat」の方を「朝」と思い込む可能性もあります。
数学でも「x+y=3」という式だけだと、xやyが実際にどの値なのかは解けません。
そこには「x=1、y=2」の可能性も、「x=2、y=1」の可能性もあります。
他の式…上記では「x+2y=5」と、複数並べて比較することで、初めて「x=1、y=2」に答えを絞ることができるわけですね。
なので、言葉を比べて学んでみることは、
ある意味「数学」と、特に「連立方程式」と似ているかも?と個人的に思った、という感じです。
※
話が長くなって申し訳ありませんが、「似た言葉」を色々調べて・比べてみるのは勉強になったりします。
例えば今回の「あいさつ」みたいな感じですね。
筆者はよく「数学が何の役に立つんだよー!」と言われたりもしますが、
今回は数学の知識やセンスが役に立っている感じです。
数学に限ったものではないかもしれませんが、数学を通して鍛えることもできるものかと思います。
学校で学ぶことは時に意味不明だったりもしますが、
それを通して鍛えた自分の力は、もしかして将来、思わぬ形で何かの役に立つかもしれません。
または、すでに今もこっそり役に立っているかも?
具体的に何がどうとは言えませんが、
例えば将来「ビッグになりたい!」とか逆に「安定した生活がしたい」という方は、
色々なことをやっておくと、自分が思ったより伸びる…なんてこともあるかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
関連用語:「情報(じょうほう)」*4
関連記事:『朝を表す外国語セブン』*5
追記
ちなみに英語の挨拶を思い返してみると
・おはよう:「Good morning(グッド・モーニング)」
・こんにちは:「Good afternoon(グッド・アフタヌーン)」、「Hello(ハロー)」
・こんばんは:「Good evening(イブニング)」
という風に、英語でも最初の「Good」は共通していることが多く、
時間帯(じかんたい)によって後半を使い分けていたりします。
◆用語集
・数学(すうがく)
英語では「mathematics(マセマティクス)」。
関連用語:「数字(すうじ)」*6、「計算(けいさん)」*7、「教科(きょうか)」*8、「代入(だいにゅう)」*9、「( )(かっこ)」*10、「桁(けた)」*11、「クイズ」*12、「パズル」、「漢字(かんじ)」*13、「ギリシャ文字」*14
関連造語:「数学回路(すうがくかいろ)」*15
関連記事:『数を表す外国語セブン』*16
*1:「外国語(がいこくご)」については 3/18 社会:「外国(がいこく)」 ~知ってるようで知らないもの~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「連立方程式(れんりつほうていしき)」については 1/26 数学:方程式/言葉からのアプローチ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「朝(あさ)」や「昼(ひる)」、「夜(よる)」については 12/26 英語:単語/関係(かんけい)を意識してみる ~石と山とか、朝と夜とか~ - のっぽさんの勉強メモを参照。
*4:「情報(じょうほう)」については 8/6 英語:お遊び/ファンタジー的な英文例 ~残酷なる魔王、美しき姫をさらうのこと~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:記事『朝を表す外国語セブン』については 2/2 理+諸外他:「朝(あさ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「数字(すうじ)」については 1/5 数学:なぜ「1+1=2」ができるのか(雑考) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「計算(けいさん)」については 6/28 英語:お遊び/ゲーム的な英文例 ~花子と先生と、やたらとゲーム~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「教科(きょうか)」については 12/14 英+学:学校の「教科(きょうか)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「代入(だいにゅう)」については 6/14 数学:武器強化ゲームと「代入法(だいにゅうほう)」! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「( )(かっこ)」については 1/10 数学:「( )【かっこ】」 is バリューセット!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:数字の「桁(けた)」については 4/18 生+英:「ビーム」は「屋根(やね)」を支えてますか? ~「梁(はり)、桁(けた)/beam(ビーム)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「クイズ」や「パズル」については 12/30 英+ゲーム:「クイズ(quiz)」と言ったら「小テスト」ですか? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:高等数学ではいろいろ出てきたりもする「漢字(かんじ)」については 6/6 国語:まとめ・システムとしての漢字 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:数学でも良く使われる「ギリシャ文字」については 9/4 ギリ+国他:「Ξ」と「三」と「≡」は違いますか? ~「Ξ(クシー)」と「三(さん)」と「≡(コングルエント)/合同(ごうどう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:筆者の造語「数学回路(すうがくかいろ)」については 6/23 数学:お遊び/「数学回路(すうがくかいろ)」 ~パズルっぽい問題~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:記事『数を表す外国語セブン』については 6/17 数+諸外:「数(かず)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。