フランス語*1+英語+国語の話ー。
ちょっと「シック」という言葉がゲシュタルト崩壊*2しそうですが。
フランス語の「chic(シック)」や、
英語の「sick(シック)」、「thick(シック)」など、
色んな「シック」についての話です。
※書いている途中、ネットで似たテーマの記事がすでにあるのを見かけました。
自分がパクってしまわないように見ないようにしましたが、内容は重複があるかもしれません。すみません。
また興味がある方は、そちらのページを見てみてもいいかもしれません。
前置き。
国語辞典を読んでいたら、
見つけた「シック」の話が面白かったので調べてみました。
※
まず、日本でも時に使う表現の一つ「シック」とは、「オシャレな」みたいなイメージですね。
例えば「シックな雰囲気(ふんいき)」とか「シックなドレス」という感じです。
(※ただ最近はあまり使わない言葉かもしれません)
筆者もそういう言葉がある、くらいにしか知りませんでしたが。
国語辞典によれば、この「シック」の語源はフランス語の「chic(シック)」であるようです。
意味は「洒落た(しゃれた)」*3、「垢抜けた(あかぬけた)」感じを表すようです。
筆者はこの「シック」をなんとなく英語かと思っていたのでちょっと驚きました。
改めて、日本はいろんな国の言葉を混ぜて「カタカナ語」として使っていますね…。
で、ちなみに英語でも「シック」という言葉はいくつかあります。
例えば「sick(シック)/病気(びょうき)*4の」や、「thick(シック)/厚(あつ)い」などですね。
なので英語を使う外国などに行った時、
「君はオシャレ(chic)だね」というつもりで「君はシックだね!」というと
発音によっては「君は病気(sick)だね!」と聞こえてしまう可能性もあるかもしれません。
せっかくほめたつもりが「悪口」と誤解されてしまうかも。
「シック(chic)」は「シック(sick)」や「シック(thick)」とは違うというわけですね。
※
ちなみに英和辞書によれば、
「sick」は「困り果てた」とか「むかつく」という意味を持つこともあるようです。
もちろん簡単な言葉でも、外国の方と話はできるかもですが。
それだけでなく相手に合わせて話ができると、
「困り果てた(sick)」事態をうまく避けられるかもしれませんね。
またうまくすれば、「オシャレ(chic)」な人と思ってもらえたり、
そこから友情も「厚い(thick)」物になる…、なんてこともあるかも?
まあそんな感じで~。
追記
一応英和辞書にも「chic」は載っていたので、「シック(chic)だね」もある程度伝わるかもしれません。
でも発音が上手くいくとは限りませんし、やはり海外でカタカナ語・和製英語を使う時は、注意した方がよさそうですね。
ちなみに和英辞書にも「シック」は載っていて、そこでは「smart(スマート)」、「stylish(スタイリッシュ)」、「tasteful(テイストフル)」などが訳語として紹介されていました。ので、それらを使うのもいいかもしれません。
追記2
ちょっとアレな話。
上にも書いた「thick/厚い」についてですが、
ネットで見た感じ、スラング…俗語(ぞくご)だと、「女性の体のむちむちした感じ」(太っているというよりはナイスバディって感じのようですが)を示してしまうこともあるようです。
なので本文で書いたノリで、女性に対して「君はシックだね!」と言うと、
「thick」の方だと思われて「こいつセクハラで言ってんのか…?」と思われる可能性もあるかもしれません。
◆用語集
・chic(シック)【フランス語】:
・sick(シック)【英語】:
関連用語:「get sick(ゲット・シック)/気分が悪くなる」*5
・thick(シック)【英語】:
「厚い」、「太い」、「濃い」などの意味を持つ英単語。
関連用語:「濃度(のうど)*6/thickness(シックネス)」、「コク/濃く、濃」*7、「厚揚げ(あつあげ)/thick deep-fried been curd」*8
似ている単語:「藪(やぶ)*9/thicket(シケット)」、
「くびれ(括れ)」*10、「贅肉(ぜいにく)」*11、「glamour(グラマー)」*12、「glamourous(グラマラス)」
・stylish(スタイリッシュ):
ちなみに筆者はこの言葉からゲーム『デビル メイ クライ』シリーズや『ベヨネッタ』シリーズなどを連想したりする。
*1:「フランス語」については 10/22 生活:「青いチョコレート」の話! ~フランスの町「アンジェ」のチョコレート紹介~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:同じ文字・言葉を書き過ぎて訳が分からなくなったりする現象「ゲシュタルト崩壊」については 4/24 国+生:この「絖(ぬめ)」は「ぬめぬめ」ですか? ~絹織物の「絖(ぬめ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「洒落(しゃれ)」や「おしゃれ」については 6/30 生+国:「おしゃれ」に「酒(さけ)」は不要(ふよう)ですか? ~「お洒落(おしゃれ)」と、「洒(しゃ)」と「酒」の字の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「病気(びょうき)」については 1/5 英語:「風邪(かぜ)」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「気分が悪くなる」などの意味を持つ英語「get sick(ゲット・シック)」については 10/9 国+英他:「酔う(よう)」と「酔う」は違いますか? ~「お酒に酔う/get drunk」と「乗り物に酔う/get sick」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:英語では「thickness(シックネス)」ともいう「濃度(のうど)」については 1/19 理科:いろんな「ぎっしり具合」の話! ~濃度(のうど)、密度(みつど)、湿度(しつど)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:漢字では「濃く」や「濃」と書くらしい味の表現「コク」については 1/4 生+英:その「お酒」には「体(body)」がありますか? ~「コクがある」と「have a plenty of body」等の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:英語では「thick deep-fried been curd」と訳されることもある食品「厚揚げ(あつあげ)」については 2/20 生+英他:「豆腐(とうふ)」は「カード」の一種ですか? ~「豆腐/soybean curd(ソイビーン・カード)」と「カード(curd)/凝乳(ぎょうにゅう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:英語では「thicket(シケット)」ともいう「藪(やぶ)」については 7/14 フラ+英他:「シック(chic)」は「シック(sick)」と違いますか? ~「chic」、「sick」、「thick」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「くびれ(括れ)」については 5/12 国+体他:「海ぶどう」と「くびれ」と「カッコ」の関係!? ~「括」という字の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「贅肉(ぜいにく)」については 10/14 国+体他:「贅肉(ぜいにく)」は「贅沢(ぜいたく)」な「肉(にく)」ですか? ~「贅(ぜい)」の字と「余分(よぶん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「glamour(グラマー)」や「glamourous(グラマラス)」については 1/30 国+英他:この「文法(ぶんぽう)」は「グラマー」ですか? ~「grammar(グラマー)」と「glamour(グラマー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。