国語+こころの話ー。
深刻なテーマのようですが、6~8割がダジャレです。
ご不快に感じられた方にはすみません。
マイナスのイメージの「絶望(ぜつぼう)」という言葉・字面に、
「絶(ぜつ)」の字の色んな意味を絡めてみる、みたいな感じです。
前置き。
ふと知った「絶唱(ぜっしょう)」という言葉について調べてみたら、
「絶(ぜつ)」周りが面白かったので、その話を。
※
まず「絶(ぜつ)」というと、筆者としては「終わる」「途切れる」というイメージが強い漢字ですね。
例えば「絶(た)える」や「絶(た)やす」は「終わる」って感じの言葉ですし、
「絶滅(ぜつめつ)」は種が滅んでしまう*1感じの言葉です。
で、関連する言葉に「絶望(ぜつぼう)」もありまして。
これは「望みが絶えた…!希望がなくなった!」ってイメージで、まさに「絶」って感じですが。
ところが上にも書いたように、「絶唱(ぜっしょう)」という言葉を調べてみますと、
辞典には「すぐれた詩歌・文章」という説明が載っていました。
これはあまり「終わる」って感じじゃないな…?と思い、
漢和辞典で「絶(ぜつ)」の字を調べてみますと、
「絶」には「すぐれた」とか「ひじょうに」という意味もある、と載っておりました。
確かに「絶品(ぜっぴん)」や「絶妙(ぜつみょう)」って言葉もありますしね。
これらは「終わる」って感じでなく、「すごい」とか「素晴らしい」って感じです。
ということは、このことを利用すると、
「すごい望み(のそみ)」、「素晴らしい望み」も、漢字としては「絶望」と書けたりするのかもしれません。
「絶望(すごいのぞみ)」みたいな感じですね。
…まあ、字面があんまり楽しい感じではないですが。
まとめると「『絶望(ぜつぼう)』と『絶望(すごいのぞみ)』は違う物!」といえるかもしれません。
なかなか字面がシュールですが、
「『絶望』と書いてある中に、実は『絶望(すごいのぞみ)』もあるかも!」と考えると、ちょっとだけ面白い気もします。
マイナスのものの中に、ひょっこりプラスのものがある感じですね。
※
…まあ実際に辛かったり絶望を感じる時、というのは、
そんな簡単に乗り越えられることではないと思われますが。
でも「ピンチはチャンス」という言葉もあったりします。
困り果てて「絶望しかないな…」と思った時、
もしまだ少しだけ力が残っているなら、
並みいる「絶望」の中に、「絶望(すごいのぞみ)」を探してみるのもいいかも…、
…というのは流石にハードルが高そう(いきなり大成功狙いは難しい)なので、
まあどこかに「かすかな望み」、「小さな望み」でもないか、探してみるのもいいかもしれません。
意外と、色んな「望(望み)」を見つけることができるかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・絶望(ぜつぼう):
関連用語:「願い(ねがい)」*2
関連記事:『願いを表す外国語セブン』
・絶滅(ぜつめつ):
ある種の生物が、全て滅んでしまうこと。
和英辞典によれば、英語では、絶やすことは「extermination(エクスターミネーション)」などで、絶えることは「extinction(エクスティンクション)」らしい。
関連用語:「滅ぶ(ほろぶ)」、「滅法(めっぽう)」、「滅相(めっそう)」*3、「ニッチ」*4
関連種類:「メダカ(目高)」*5
*1:「滅ぶ(ほろぶ)」や「滅法(めっぽう)」については 1/30 国+社他:「法(ほう)」が「滅ぶ(ほろぶ)」のは「素敵(すてき)」ですか? ~「滅法(めっぽう)」と「素敵滅法(すてきめっぽう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「願い(ねがい)」や、記事『願いを表す外国語セブン』については 7/14 こころ+諸外他:「願い(ねがい)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「滅相(めっそう)」については 1/31 国+社他:「滅相(めっそう)もない」は「滅(ほろ)びない」ですか? ~「滅相もない」、「滅相(めっそう)」、「滅び(ほろび)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「ニッチ」については 9/11 社+英他:「ニッチ」と「ニッチ市場」の話! ~あとちょっと受験の話を添えて~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:魚の「メダカ(目高)」については 7/23 理+英他:「メダカ」は「スクール」を作りますか? ~「メダカの学校」と「school(スクール)/群れ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。