生活+社会の話ー。
父の日*1に関係ない上に、ダジャレ分が強いネタで恐縮ですが。
200年で4~5回名前が変わっている島(しま)、
「レユニオン島」こと旧「ブルボン島」についての話を。
革命(かくめい)*2や、コーヒー*3の「ブルボン種」などの話を添えて。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
先日「ミホノブルボン」という馬を知ったので調べていたのですが、
その過程で見つけたコーヒーの「ブルボン種」や、
「ブルボン島」周りが面白かったので、その話を。
※
まず「ブルボン種」とは、コーヒー豆の一種ですね。
Wikipediaによればアラビカ種のコーヒーの亜種(あしゅ)*4らしいです。
で、この「ブルボン種」の産地なのですが、
Wikipediaによれば、これは最初「レユニオン島 (ブルボン島)」で栽培(さいばい)されていた…と書いてありました。
…何やら格好いい名前の島ですね。
しかし「ブルボン島」→「ブルボン種」の流れは分かりやすいですが、
「レユニオン島」って何だろう?と思って調べてみると。
どうもこの島、名前が変わりまくっているらしいです。
この島の名前についての、Wikipediaの内容をざっくりまとめると、
①1642年
国王ルイ13世*5によって「ブルボン島(Île Bourbon)」と命名された。
(ちなみにルイ13世は「ブルボン朝」第2代のフランス国王なので、その関係だと思われます)
②1795年?
ブルボン王政を打倒(だとう)した「フランス革命」(1789年 – 1795年)によって「レユニオン島(La Réunion)」と改名された。
③1806年
皇帝ナポレオンに媚(こび)を売った*6提督(ていとく)によって「ボナパルト島(Île Bonaparte)」と改称された
④1814年
ナポレオン戦争終了後のイギリス占領時(1814年)に「ブルボン島」に戻された
⑤1848年
「2月革命」で7月王政が倒れるとまた「レユニオン島」に改称された
…って感じみたいですね。
つまり「ブルボン島」と命名された以降だけでも、①「ブルボン島」→②「レユニオン島」→③「ボナパルト島」→④「ブルボン島」→⑤「レユニオン島」と、
200年で4~5回(最初のブルボン島命名を入れれば5回)名前が変わっています。なかなか忙しいですね。
で、上記によれば主に「革命」の後に「レユニオン島」に改名されていますね。
(②では「フランス革命」、⑤では「2月革命」の後)
ネットで調べてみるとフランス語の「レユニオン(réunion)」は「再会(さいかい)」や「会議(かいぎ)」、「集合(しゅうごう)」を意味するようです。
上記の意味たちは、民衆(みんしゅう)が王政(おうせい)…王の政治を倒した、フランスの「革命」らしい気もしますね(※筆者の感想・仮説ですが)。
なのでまとめると
「『革命(かくめい)』は『島名(とうめい)』を変える(こともある)!」と言えるかもですね。
…住んでる人々にしたら、なかなかややこしかったかもですが。
※
ちなみに島名が変わった一方で、変わらなった物もあるようで。
冒頭に書いたコーヒーの「ブルボン種」は、特に名前が変わらなかった(「レユニオン種」とはならなかった)ようです。
また、日本にもお菓子の会社の「ブルボン」がありますが、
Wikipediaによれば、この社名も「ブルボン島」に関わったりしているようです。
(商品のコーヒー豆の原産地がブルボン島だったようです)
現在は「ブルボン朝」も「ブルボン島」もないですが、
それでもコーヒーや会社名に「ブルボン」の名が残っているのは面白いですね。
(「ブルボン島」→コーヒーの「ブルボン種」→社名の「ブルボン」の流れ)
筆者は「ブルボン」は「お菓子の会社」のイメージが強かったですが。
同じように聞き慣れた名前・会社名も、意外な由来を持っているかもですね。
気が向いたら少し調べてみると、
面白くて意識に「革命」が起きる…なんてこともあるかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・レユニオン島(ブルボン島):
・ブルボン種:
似てる言葉:「ボンボン(bonbon)」*7
・島(しま):
海*8に囲まれた地面。
広かったら「大陸(たいりく)」などと呼ばれるので、ある程度は狭い物を指す。
英語では「island(アイランド)」、「isle(アイル、アル)」、「islet(アイレット)」など。
ちなみにカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』では基本地形の一つになっていたりする。
関連用語:「無人島(むじんとう)」*9、「ハイラックスの島(i-shaphanim)」*10、「交差点(こうつうじま)」*11、「安全島(あんぜんじま)」、「導流島(どうりゅうじま)」、「安全地帯(あんぜんちたい)」、「安全(あんぜん)」
・island(アイランド)【英語】:
・ミホノブルボン【競走馬】:1989年 - 2017年。
日本の競走馬、種牡馬。
ネタバレになりそうなのでちょっと内容をボカすが、しばらく無敗で強い馬だったらしい。
Wikipediaによれば1991年JRA賞最優秀3歳牡馬、1992年JRA賞年度代表馬および最優秀4歳牡馬、とのこと。すごい。
当時最新の設備だった「坂路(はんろ)」でがっつり鍛えて、「トモ」という筋肉が凄かったらしい。
あと機械(きかい)の如く正確なペースで「逃げ」を打つ(「逃げ」の作戦で走る)ことから、「坂路の申し子」「サイボーグ」「栗毛の超特急」などと呼ばれたらしい。
筆者は「サイボーグ」という言葉に何となく「人型(ひとがた)」のイメージがあるため、馬なのに「ロボ」とか「メカ」とかではなく「サイボーグ」と呼ばれているのがちょっと面白い。
しかしそう呼ばれるとはどれだけペースが正確だったんだ…。またそれを可能にする筋肉はすごそうである。
ちなみに今回の調査では「ブルボン」の名前がどこから来たのかは不明だった。すみません。
父は「マグニテュード」、母は「カツミエコー」。
ちなみにゲーム・アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』*12にはミホノブルボンをモデルにしたキャラクターもいるようだ。
関連用語:「競馬(けいば)」
関連馬名:「ライスシャワー」*13
・ミホノブルボン【ウマ娘】:
ゲーム・アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』におけるキャラクター。
上記の競走馬「ミホノブルボン」をモデルにしているようだ。
こちらではポーカーフェイスなキャラクターで、「サイボーグ」に例えられたりもするらしい。
それに関連してか、レースの時の服装も近未来的なものになっているようだ。
関連キャラ名:「スマートファルコン」*14、「サイレンススズカ」*15
・サイボーグ(cyborg):
ざっくリ言うと、生命体に機械を埋め込んだり改造したりした物。
Wikipediaによれば、「サイバネティック・オーガニズム(Cybernetic Organism)」の略とのこと。
全部が機械である「ロボット」や、人型ロボの「アンドロイド」とは違うようだが、よくごっちゃになったりもするらしい。
ちなみにWikipediaによれば「ペースメーカー」、「人工心臓(じんこうしんぞう)」などもサイボーグ技術らしいので、広い意味でサイボーグ化している人は実はすでに多そうだ。
そうすると例えば「じいちゃんが手術でペースメーカーを埋め込んだ」というのは「じいちゃんがサイボーグ手術を受けて帰ってきた」とも言えそうだ。内容は変わらずとも、一気にSF感が出てくる。
ちなみにサイボーグに関するマンガ・アニメは多い。例えばタイトルに「サイボーグ」が入っているだけでも『サイボーグ009』、『CYBORGじいちゃんG』、『サイボーグクロちゃん』などの作品があったりする。
*1:「父の日(ちちのひ)」については 6/17 生+社:「父の日テスト」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「革命(かくめい)」や「フランス革命」については 7/6 理+社:「公転(こうてん)」と「革命(かくめい)」 ~2つのレボリューション~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「コーヒー」については 5/7 歴史:こんな飲みニケーションもあるよ! ~ただし酒とは限らない~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「亜種(あしゅ)」については 1/30 理+英:生物分類の話(in英語) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:ブルボン朝第2代フランス国王「ルイ13世」については 12/22 歴+ゲーム:人、軍艦、そして美少女!? ~「リシュリュー」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「媚(こび)を売った」というWikipediaの表記を借りていますが、ここは人によっても表現・見方が変わるかもしれません。
*7:菓子の一種「ボンボン(bonbon)」については 6/21 生+フラ:「ボンボン」は「良い、良い」ものですか? ~お菓子の「ボンボン(bonbon)」と「bon(ボン)/良い」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「海(うみ)」については 1/13 英語:海(うみ)とか船(ふね)に関する言葉メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「無人島(むじんとう)」については 6/24 英語:ゲーム/「英語サバイバル」食事編 ~ゲーム実況的な感じで~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:スペイン指す「España(エスパーニャ)」の語原になったというゴ「ハイラックスの島(i-shaphanim)」や、動物「ハイラックス」については 11/30 社+スペ他:「スペイン」は「イワダヌキの島(しま)」ですか? ~「España(エスパーニャ)」、「ハイラックスの島」、「ハイラックス/イワダヌキ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「交差点(こうつうじま)」、「安全島(あんぜんじま)」、「導流島(どうりゅうじま)」、「安全地帯(あんぜんちたい)」、「安全(あんぜん)」については 3/21 社+国他:「道路(どうろ)」にも「島(しま)」はありますか? ~「交通島(こうつうじま)」等の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:ゲーム・アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』や「競馬(けいば)」については 4/28 国+英:知らない言葉を読む方法!? ~パーツにヒントを探す話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:ミホノブルボンと関係がある競走馬「ライスシャワー」については 5/5 生+英他:「シャワー」と言えば「にわか雨」ですか? ~「shower(シャワー)」の色んな意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:『ウマ娘 プリティーダービー』内でミホノブルボンと絡みがあるらしいキャラクター「スマートファルコン」については 8/20 英語:二つのアイドル ~idolとidle~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:『ウマ娘 プリティーダービー』内でミホノブルボンと絡みがあるらしいキャラクター「サイレンススズカ」については 6/8 理+社他:「シャチ」といったら「しゃちほこ」ですか? ~「シャチ(鯱)」と「鯱(しゃち)」と「しゃちほこ(鯱)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。