生活+英語+理科の話ー。
「ジュースは渋い物に限りますよね!」的な話ではありません。
熟してない柿(かき)*1などに入っている苦い成分、「渋(しぶ)」と、
その英訳「astringent juice(アストリンジェンド・ジュース)」などの話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
今日は4月2日、4(し)・2(ぶ)の日ということで、
「渋(しぶ)」という語周りを調べてみました。
※
まず「渋(しぶ)」とは、苦(にが)い味のする成分(せいぶん)の一種ですね。
まあそのまま「渋(しぶ)い」味のもの…という方がわかりやすいかもしれません。
例えば、熟(じゅく)してない「柿(かき)に入っている印象で、
この味がする柿は「渋柿(しぶがき)」なんて呼ばれたりもします。
で、この「渋」について和英辞典を調べてみると、
英語では①「astringent juice(アストリンジェンド・ジュース)」や、柿については②「persimmon tannin(パーシモン・タンニン)」という語が載っていました。
…何やら難しそうな感じですね。
②については、英和辞典などによれば、
「persimmon (パーシモン)」は「柿(かき)」、
「tannin(タンニン)」は渋い味の成分「タンニン」のことなので、ある意味分かりやすいですが。
何やら難しそうな①「astringent juice(アストリンジェンド・ジュース)」とは何か?というと、
「astringent(アストリンジェンド)」 は「渋い」、
「juice(ジュース)」は「汁(しる)」の意味があるようです。
なので「渋い汁」という感じですね。こちらも意味的にはシンプルでした。
「ジュース」というと果物(くだもの)や野菜(やさい)をすりつぶしたもの…、
さらには飲みやすくしたもののイメージもありますが。
英和辞典によれば「juice(ジュース)」は「肉(にく)」の汁や「体液(たいえき)」、または「ガソリン」を表すこともあるようなので、
全体としては汁・液体を広く表す語のようですね。
なので別に飲みやすそうではなくても、
「『渋(astringent juice)』も『ジュース(juice)』の一種!」と言えるかもしれません。
…ジュースだからといって、進んで飲みたい気にはなれませんが。
※
ところで英和辞典によれば、
「astringent(アストリンジェンド)」には「(批評(ひひょう)などが)手厳しい」という意味もあるようです。
ざっくり言うとコメントなどが厳しい、ってことですね。
人間でも「渋い顔」、「苦い顔」なんて言葉もありますが。
あまりに「手厳しい(astringent)」コメントばかりだと嫌がられ、
ただ「渋い(astringent)」顔をされるだけになり、話の中身を聞いて貰えなくなるかもしれません。
熟してない柿の「渋(astringent juice)」を抜く…という訳ではありませんが。
自分が何か言った後、相手がよく渋い顔をしているようだったら、
ちょっと言葉を調整してみるのもいいかもですね。
まあそんな感じで~。
*1:「柿(かき)」や「タンニン」については 11/5 国+英他:「柿(かき)」/「法隆寺(ほうりゅうじ)」と「ネイティブアメリカン」の関係!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。