生活+英語+社会の話―。
「これが新しいファッションの流行だぜ!」的な話ではありません。
手・腕にはめて動きにくくする道具「手錠(てじょう)」と、
それに対応する英語の一つ「cuffs(カフス)」、
そして「袖口(そでぐち)」など意味する英語「cuff(カフ)」等の話を。
前置き。
まず「手錠(てじょう)」とは、手にかける/はめる道具の一種ですね。
主に犯人(はんにん)が逮捕(たいほ)された時にかけ、動きにくくさせるイメージです。
(他にも使う場所は色々あるようですが、少し長くなるので略)
そんな訳で、手錠には「逮捕」や「事件」のイメージもあり、
日常ではあまり見かけなさそうな物ですが、
しかし英語で見ると、多くの服に「手錠」がついている気分になるかもしれません。
というのも、「手錠」と「袖口(そでぐち)」の英語が、「cuffs(カフス)」に絡んでいたりするからですね。
まず和英辞典によれば、
「手錠」を英語で「handcuffs(ハンドカフス)」や、口語(こうご)で「cuffs(カフス)」などというようなのですが。
英和辞典によれば、この「cuff(カフ)」の意味は「袖口(そでぐち)」などもあったりするようです。
「袖口(そでぐち)」とは、袖(そで)の口…袖(そで)の先の方のことなので、
袖のある多くの服についている物、ということになりますね。
(あと右と左、両方にあるので、複数形で「cuffs」になることも多そうです)
日本でもこの「袖口」周りは、
「カフス(cuffs)」とカタカナで呼ばれたりする印象ですが。
(例えば袖口に使う小物(こもの)が、「カフスボタン」と呼ばれるなど)
しかし上記のように、「cuffs(カフス)」が「手錠」も指すことを考えると。
例えば「『服』には『cuffs(袖口)』がある事も多い」という文が、
「えっ、『服』に『手錠(cuffs)』がついているんですか…!?」という風に見えるかもですね。
…一気に「みんな逮捕されたの…!?」的な気分になりますか。
※
まあ、上のことは割とジョークですが。
でも筆者は「cuffs(カフス)」に「手錠」のイメージは無かったので、ちょっと驚きですね。
今は文章で見ているから区別できますが、
実際の英会話とかだと、誤解してしまったりしそうです。
なので、もしあなたが英語圏の国に行った時、
「君に『cuffs(カフス)』をプレゼントしてあげよう」と言われたら。
「袖口(cuff)」の小物ではなく、「手錠(cuffs)」の可能性があるかもなので、
ちょっと注意しておいた方がいいのかも?
まあそんな感じで~。