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使い方を間違えると危険な薬*1、「劇薬(げきやく)」と。
有名な「劇(げき)*2/ドラマ(drama)」の意味の他にも、
「はげしい」などの意味を持つ、「劇(げき)」の字の話を。
前置き。
まず「劇薬(げきやく)」とは、使い方を間違えると危険な薬(くすり)等のことですね。
これらは副作用(ふくさよう)や中毒性(ちゅうどくせい)が強かったりする物で、
中には、生命(せいめい)が危険が及(およ)ぶ場合もあります。
なので、取り扱いが法律(ほうりつ)で厳(きび)しく決められていたりするようですね。
で、そんな「劇薬」という語は、筆者も知ってはいたのですが。
ふと「なんで『劇(げき)』という字が入っているんだろう…?」とか、
「なんか『ドラマ(drama)/劇』的な感じなの…?」
などと思ったので、調べてみました。
まあ結論から言うと、「劇薬」の「劇」は「ドラマ(劇)」というより、
「激(はげ)しい」という意味のようです。
まず漢和辞典によれば、
「劇(げき)」の字には「はげしい(激しい)」という意味があるようで。
そもそも「劇しい(はげしい)」と書いたりもするようですね。
また「劇○」といった関連語も、時に「激○」という語に言い換えられたりするようです。
例えば、普段よく見る「激○」の方から紹介してみると、
「激烈(げきれつ)」は「劇烈(げきれつ)」、
「激動(げきどう)」は「劇動(げきどう)」などとも書けるようですね。
なので(全部ではないですが)「劇」≒「激」みたいな場合も多いようです。
そう考えると「劇薬」は、
「(副作用などが)はげしい(劇しい/激しい)薬」と思われますが。
…でも筆者はまだ「劇=ドラマ」の印象も強いので、
「劇薬」の字を見ると、
やはり「『劇薬』は『ドラマ(劇)』的な薬なの…!?」とも、思ってしまいますね。
…なんか記憶喪失(きおくそうしつ)が直ったり、危険な状態から復活(ふっかつ)できそうです。
※
まあ「劇的(げきてき)」という語は、
(それこそ劇のように)何かの変化(へんか)が激しいことも表すので、
ある意味、劇薬も「劇的(げきてき)に強い薬」ではあるのですが。
…でも大体、劇的に強いのは「副作用」なのがちょっとアレですね。
もちろん副作用が強い分、上手く使えば効果*3もあるようですが。
でも素人(しろうと)が使うと、劇は劇でも「悲劇(ひげき)」になりそうです。
なので「『ドラマ(劇)』みたいに効く『薬』ないかな~」と思っても、
勝手に「劇薬(げきやく)」に手を出すのは、止めたほうが良さそうですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・劇薬(げきやく):
関連用語:「毒(どく)」*4、「錠剤(じょうざい)」*5、「粉薬(こなぐすり)」
関連記事:『薬に関わる英語セブン』
*1:「薬(くすり)」や「副作用(ふくさよう)」については 10/2 社+理他:「薬(くすり)」と「副作用(ふくさよう)」についての軽い話 ~「ノーベル医学・生理学賞」と『オプシーボ』についてのメモ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「劇(げき)」や「演劇(えんげき)」については 9/6 ゲーム:【※注意 論文調 個人的メモ】TRPG雑考メモ8(情報とフィクションでの物理法則) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「効果(こうか)」については 7/19 英+ゲーム:カードゲーム『遊戯王』/英語版の用語メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「毒(どく)」については 10/3 英語:ゲームの「ステータス異常」についての英語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「錠剤(じょうざい)」や「粉薬(こなぐすり)」、また記事『薬に関わる英語セブン』については 1/25 英+家:「薬(くすり)」に関わる英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。